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萩原実衣さんの投稿された作品が71件見つかりました。
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5行の気持ち3〜愛するという事〜
有希さんが…死んだ…?頭の中が真っ白になった。私は、自分の事で精一杯で、有希さんの心を受け止める時間を作らなかった。嫌な後悔ばかりが、私を責める。毎日のように彼女がいつも言ってくれた言葉を心の中で忘れないように唱えた。『あなたは、あなたらしく。そのままで大丈夫。樹莉ちゃん?だから、私は、あなたと友達になったのよ』この5行の言葉が、私を支える。だから、私は彼を好きでいようと決めた。嫌いになる理由も
萩原実衣 さん作 [475] -
5行の気持ち2〜友から愛へ〜
有希さんとは…。それから、食事をしたり、呑みに行ったり居心地のいい友達になった。ある日、有希さんの知り合いの店に行く事になった。同じ年くらいの従業員さん達のいるその店は、なかなか楽しかった。私は、痛い失恋をしていた。一方通行に似たその恋は、突然いなくなるという形でエンドを迎えてしまっていた。「樹莉ちゃんは、真っ直ぐに信じすぎちゃうんだょ」「有希さんは…好きな人に疑いを持っているの?」「かもね…」
萩原実衣 さん作 [464] -
5行の気持ち1〜知(トモ)から友に〜
私があなたに出会ったのは、偶然でもなく、必然的なものでもなかった。店員と客。そう…ありふれた、関係だった。私は、葉山 樹莉(はやまじゅり)もう…いい歳だ。同級生には、大抵子供がいる。周りは、『悠々自適な人生』を送っていて羨ましいというが、歳と共に締め付けや責任、孤独がまとわりつく。家の近所に Bar が開店して、いつか、こんな所に独りで行きたいと思っていた。たまたま、親友の恵里に誘われて、そのB
萩原実衣 さん作 [418] -
さよならを告げた後で
さよなら。まともに伝えた事が今まであっただろうか…。いや…ない。大抵、別れ際は…「またね。」次に逢えるかもしれない少しの期待と、自分から『さよなら』を告げたくないズルさが…「またね」痛みを知ってしまうとその痛みを味わいたくないものだ。好きな人といる時間は、なんでこんなにも早く感じるのだろうか…。たぶん…別れる時間が来るのが怖くて、心を詰め込んでいるからではないかな…?独りになっても、あなたとの夢
萩原実衣 さん作 [496] -
手紙
あなたにこんな手紙を書くのは、初めてですね。私は、あなたが本当に大好きです。冗談に思うかもしれませんが…ずっと大好きで…。長い片想いに入りました。ただ、私に出来る事は、あなたが笑顔でいられる時間を作る事。あなたが選んだ道を苦しくても私には止める理由がなかった。人に声をあげて言える恋でないことも、自慢出来る自分でない事も、わかっています。それでも…自分の気持ちに嘘はつきたくなかった。でないと自分が
萩原実衣 さん作 [545] -
夢のあとエピソード〜慧からの手紙〜
生来さんへ ありがとう。僕は、生来さんに受け入れてもらえるか…不安だった。初めて生来さんがお店に来たときに僕は、心を奪われていたんだ。あなたに…一目惚れしてしまったんだ。だから…僕は、自分の意思であなたの隣に座ったんだ。それから、生来さんが来るのを楽しみにしていました。でも、ホストクラブ。生来さんが来るとは限らないし、連絡先もしらないし…。なにより、あなたが僕を相手にしてもらえるか?18歳のガキ
萩原実衣 さん作 [318] -
夢のあと5/5
私は、慧から視線を外した。今の今まで、凛としていたい気持ちがぶっ飛んだ。どうやら、同伴らしい。しばらくして、私は、化粧室に向かった。化粧室から出ると二人の姿はなかった。もう一杯呑んだら帰ろう…。「お客様…。先ほどいた男性のお客様からです」一枚のメモをもらった。そこには、『電話して…。』という言葉と携帯の番号が殴り書きで書いてあった。なんだ??この間先に帰ったのを怒っているのだろうか…。店を出た後
萩原実衣 さん作 [341] -
夢のあと4/5
慧の寝顔は、綺麗だった。私は、わがまま30分ほど彼の側にいた。私は、恋をしたコイツが18歳である事に戸惑った。でも、誰にも言わなきゃ分からない事だ。私、彼に上着をかけ、帰る事にした。「店員さん、彼あと30分あのままにいさせてあげてださい」「わかりました。」私は、メモを残してカフェを出た。とりあえず、店に行かなければ逢う事がない。そのうちに忘れられるだろう。だって、馬鹿げてる。よりによって20歳も
萩原実衣 さん作 [334] -
夢のあと3/5
私は、後輩の子たちとまた、『クラブ』に行く事になった。一度は断ったが…彼『慧』にも会いたかった。彼女達は、お気に入りの彼達を迷いもなく指名している。「主任、誰にします?」「私は…別にいいよ…」「みか!この間主任、慧とかいう子と楽しそうだったよ…主任、慧で良いですか?」「あっ、うん。」単純にうれしく、気の利く後輩たちに関心してしまった。店内は、てんやわんやで女と男の欲望の渦しがひしめきあっていた。
萩原実衣 さん作 [407] -
夢のあと 2/5
私達の席に3名のホストがついた。「みかちゃん久しぶり。中々来てくれないから、寂しくて死にそうだったょ。」実に ホストらしい挨拶だが、台本通りに読んでいる新人俳優のほうが上手いだろうと思った。他の2人も部下の女のコ達を夢の国に連れて行ってる。私は、端で微笑みながら、時々お相手をしてあげていた。その時、「お隣、よろしいでしょうか?」振り向くと、そこにいた彼は周りのホストとは全く違った美青年だった。茶
萩原実衣 さん作 [427]