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萩原実衣さんの投稿された作品が71件見つかりました。
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ミルトニア?
クラックなんてものに縁遠かった由宇にしてみたら、衝撃的な事だった。曲から色や景色が浮かびまるで、凛の奏でる音は、凛の目のように思えた。(パチパチパチパチ!)『ブラボー!』満員の客席が総立ちになった。「すげ〜!」由宇は、知っている人が有名人にだった事にびっくりだった。「由宇君。凛の楽屋に行くよ」ゆながそう言うと拍手が止まぬ中、二人は、ホールを出た。(トントン…トントン)「は〜い。どうぞ」ゆなが扉を
萩原実衣 さん作 [401] -
ミルトニア?
由宇は、凛がいつもと違って淡々と食べているのが残念だった。「あれっ?凛ちゃんじゃない?」由宇は、今、気付いたようにゆなに教えた。「うん?そうだねぇ。あらっ!隣…。見たことが…。」ゆなは、中々思い出せないでいた。由宇は、凛が誰と食べていたかなんてあまり気にしてなかった。ただ…由宇の知っている凛ではなかったのがつまらなかった。ゆなは、凛の事をさておき、話を切り返した。「由宇君。私と付き合ってと言った
萩原実衣 さん作 [412] -
ミルトニア?
「はぁ??」由宇は、何が何だか訳がわからなかった。「もしかして、ゆな?」「そうだょ。こんなところで会うなんて!元気してた5年ぶりだね」二人は、楽しそうに挨拶していた。「あの〜、お二人知り合い?」由宇が聞くとゆなが答えた。「いとこ。母親同士が姉妹なのっ。凛?なんでここに…。」「あぁ、今、一時帰国してるんだ。3ヶ月前から…。」由宇は、席を外そうとしたのをゆなが呼び止めた。「高山、いや…由宇君。明日、
萩原実衣 さん作 [399] -
ミルトニア?
ゆなは、由宇の腕の中でキスをされ、振りほどこうともがくが由宇の力強さに断念した。男は、由宇とゆなのもとから去っていった。由宇は、横目で男が去ったのを確認すると、ゆなから離れた。「じゃあ。また、店に食べに来てね!」そういうと約束していた女のもとへ向かった。(なんでょ…。なんなの?)ゆなは、気持ちが付いていけなかった。少し胸が痛かった。由宇は、いつものように1日が過ぎた。いつものように…。「いらっし
萩原実衣 さん作 [414] -
ミルトニア?
由宇は、少し離れて彼女の食べっぷりを見ていた。実に幸せそうに食べる。由宇は、ガラスに写った自分のにやけた表情が気持ち悪かった。その後、店に客が押し寄せ由宇が気付いた時には、彼女はもういなかった。(また、みてぇなぁ)そう思いなが、仕事に戻った。毎日の学校、バイト、女代わり映えのしない日々がしばらく続いた。ある日、授業が終り由宇は、女の元へ向かった。「高山くん?」振り向くと今井ゆなが歩いてきた。由宇
萩原実衣 さん作 [461] -
ミルトニア?
「由宇ご飯食べていこ?」みさきは、由宇の腕を引っ張るようにファミレスに入った。席に着いた由宇は、ある女性に目が止まった。(旨そうに食べるなぁ)その女性は、注文した食べ物の香りを堪能すると、天国にいるかのような笑顔で食べていた。由宇の周りにうろつく女性は、大概少食を気取っている。彼女が食べ終わる前に由宇達は、店をでた。由宇は、最後まで見ていたかったと少々心残りだった。「由宇…。」みさきは、由宇にキ
萩原実衣 さん作 [423] -
ミルトニア?
(バシッ!)由宇の受けた衝撃は…容赦ないビンタだった。「何だか、あんたの顔ムカつく!そうやって女を見下すなぁー。」といいながら、もう一発飛んできそうなのを由宇はすっと避けた。 彼女は、空振りと同時に椅子に座るとうつ向いて動かなかった。由宇が恐々覗き込でみると…。 眠りについてしまっていた。やれやれと振り返ると、由宇の方が注目を浴びていた。「…(コイツら絶対に勘違いしてる!)」由宇は、店の奥に引っ
萩原実衣 さん作 [427] -
ミルトニア
「由宇(ゆう)君。今日は、一緒にいられる?」「あぁ、大丈夫だよ」「嬉しい!!」彼女も彼の優しい抱擁に溺れていった。俺の名前は、高山 由宇(たかやま ゆう)ある大学の附属高校3年。頭?悪くない。成績は、上から数えた方が早い。ルックス?たぶん、いいのだろう。女達は、それでムラがってくる。俺は、女は好きだが、本気になる事は…ない。俺の座右の銘「一期一会」女なんてそんなもんさ。これから先も、ないだろう…
萩原実衣 さん作 [611] -
トモ・イキ最終回
花音は、あんな表情の母親を久しぶりに見た。いつか、仕事で行き詰まった時に真剣な眼差しで辞表を見つめていた母を花音は、知っていた。その時以来だった。いや、花音に見せたのは、初めてだった。花音がソファーに座るとしばらくして母親は、話を始めた。「花音。来年、3年生だね。大学行きたいと言っていたけど、どうするか決めた?「うん。そうだね。でも…お金は?」母親は、笑いながら「ママを誰だと思っているの?エリー
萩原実衣 さん作 [414] -
トモ・イキ?
海斗の姿をみても花音の心は、動かなかった。それは、花音にとって、終わりと始まりを意味していた。花音が外に気をとられていると、「花音ちゃん。いたんだ。」五十嵐が声をかけて来た。後から席をたった女性が五十嵐の側に来ると花音達に軽く会釈をし、会計に向かった。「あっ、君。沙希ちゃんでしょ。花音ちゃんの友達の!五十嵐椋です。よろしくね。」沙希は、「あっ、ハイ?!」五十嵐の軽い挨拶に呆気にとられていた。花音
萩原実衣 さん作 [355]