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フェイさんの投稿された作品が112件見つかりました。
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ギャラクシーラリー82
こんなアタシだけどアナタは待っていてくれた。たくさん傷つけて、迷惑かけてばかりいたアタシ。なのにアナタは待っていてくれた。やっと気付いたの。アナタがそばにいる事の意味。そばにいてくれたその意味に。気付いた時に涙が止まらなかった。なんて大きな存在。ごめんなさいね。アタシも頑張っていたつもりだったけど、自分の事で精一杯だった。アナタが気付かせてくれた。ずっと待っていてくれた。街で流れるラブソング。今
フェイ さん作 [452] -
ギャラクシーラリー81
クミは怖くて震えていた。「何で…こんな…。ひどい」乱闘はどんどん拡がっていく。イッコーも愛もカバちゃんも厳しい顔で乱闘を見つめている。「三人とも、気をつけてね。また会いましょう。アタシ達もう行かなくちゃ」イッコーがクミ、アユミ、ナミエの方を見て言った。「そんな…。イッコーさん。危ないですよ。ダメですって!」クミが止めた。「クミちゃん…。あなた達は何の為に集まったの?あなた達にはやるべき事があるで
フェイ さん作 [444] -
ギャラクシーラリー80
激しさを増す乱闘を車の中から眺めている三人の刑事がいた。「どうするんすか?」トオルが、いてもたっても居られず言った。今にも外に飛び出していきそうだ。それに比べ二人の<危険な刑事>は、のんびりした口調で話をしていた。「あ〜あ〜。危ねぇなぁ。近頃のガキどもは、加減を知らんからなぁ。このままじゃ、マジで死人がでるかも…。どうするタカ?」ユウジが訊いた。タカヤマ刑事は、迷っているようだった。「ああ、分か
フェイ さん作 [543] -
ギャラクシーラリー79
「ヒデ兄、イヤホンマイク着けてくれ」シンジは携帯を英彦に渡した。「さっきの娘、めちゃくちゃ可愛かったなぁ…。なんかさぁ、良い匂いしてさぁ。俺の事、英ちゃんって呼んでくれてたよ」英彦は携帯をシンジに渡しながら言った。「それなら、オレなんかピカちゃんだぜ?ヒカちゃんじゃ呼びにくいって…」ヒカルが英彦に得意気に言った。「ピカちゃんとか、何かポケモンみてえじゃんか。ヒデちゃんの方が親近感がある気がするな
フェイ さん作 [398] -
ギャラクシーラリー78
桃子はシンジの言葉を繰り返した。「覚悟…」何となく分かる気がした。カンちゃんは、遼一のそんな所に惹かれたのか…。さっきまでいた乱闘の中心地から音楽が聞こえてきた。聴いたことのないメロディだった。女が三人で歌っているようだ。よく見えない。その三人が、この国のトップミュージシャンのクミ、アユミ、ナミエだとは桃子もデブ三人も気が付かなかった。「あんな所であんな状況でストリートパフォーマンス?危ないわね
フェイ さん作 [403] -
ギャラクシーラリー77
<石塚クリーニング 自家用>とネームの入った白いステップワゴンと白いイストの間に四人の人間がいた。石塚クリーニングの三人のデブと吉原桃子が、つい先程までいた乱闘の中心地を見ていた。乱闘はまだ続いている。よく脱出できたものだ、と桃子は思った。三人のデブが現れなかったら、今頃自分は…。想像しただけでゾッとした。「こんな事になるなんて…」桃子は寒そうに自分の肘を抱いた。大きな胸が、さらに強調される。谷
フェイ さん作 [368] -
ギャラクシーラリー76
神野美穂は、こんな恐怖を感じた事はなかった。目の前で繰り広げられる暴力の連鎖。怒鳴り声と破壊音。テレビや映画では、よくあるシーンの一つだ。しかし、現実にはマンガのようにカッコ良くはないし、ゲームのように無害ではない。叫び声や呻き声が聞こえる。耳をふさいでしまいたい。目を閉じてしまいたい。ガソリンや排気ガス…血の臭い。恐怖で足がガクガクと震える。中学生の頃、クラスの男子がケンカをしているのを見た事
フェイ さん作 [494] -
ギャラクシーラリー75
「みんな、やめろ!やめるんだ!」ケインが精一杯の声で叫んだ。しかし、乱闘は激しさを増す一方だった。これが、俺の愛する、平和な国の姿か?暴力と破壊。ケインが誇りに思う国の裏の姿が目の前にあった。何だ?コレは。なんなんだ!?「スカしてんじゃねえぞ、この偽善者がぁ!」若い男がケインに襲いかかる。ケインの左の頬に痛みが走った。ケインは、男を睨み返す。男が再び殴りかかってきた。しかしその拳は空振りだった。
フェイ さん作 [407] -
ギャラクシーラリー74
吉原桃子は、何がなんだかわからなかった。とにかくヤバい場面を三人のデブに助けられたのは、確かなようだ。頼まれました?遼一さん?「遼一さんって、あの遼一さん?」「そうだよ。黒いジャケットの人」シンジは断片的な情報を桃子に与える。視覚的な情報ほど有効だ。ヒステリーを起こしている女を現実に引き戻さなければ。ドライブインはパニックになっていた。次々に襲いかかってくる男達を英彦が迫力で圧倒する。英彦の巨体
フェイ さん作 [379] -
ギャラクシーラリー73
スタート直前の緊張感に加え、暴走族と走り屋のパワーバランスが極限にまで高まって均衡したドライブインに女の悲鳴が響いた。全くレースとは関係ない無責任なギャラリーが騒ぎ出す。ギャラリーの一部から声があがった。「高い車に乗ってるからって調子こいてんじゃねぇよ!」「そうだ!なめんじゃねぇ」「ぶっ壊してやんよ!」ポルシェのドライバーが女を助けようと声をあげた。「おい、その娘どうする気だ?嫌がってるじゃない
フェイ さん作 [475]