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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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プラチナリング(Side 涼介)最終話
ある日突然、別れはやってきた。それは優香里の出産が始まった日。俺は優香里が産気付いた時から、自分の意識が遠のき始めたのを感じていた。やがて、時間が経つに連れ、段々と意識が薄れていった。そして… 。「オギャーッ!」俺たちの子がこの世に生を受けた。その時には、俺はもうほとんど消えかけていた。でも気力(?)でなんとこの世にか留まっていた。例え無駄なことだとしても、なんとか優香里に別れを告げるために。や
和華 さん作 [429] -
プラチナリング(Side 涼介)?
だけどなぜか、死んだはずの俺は、意識だけでこの世に存在していて、お陰で死んでからもずっと優香里のそばにいることが出来た。でも…俺が死んでから、優香里はいつも泣いていた。病院のベッドで。通夜で。葬式で。そして普段の生活で。それを見るたび俺は胸が締め付けられた。だけど、優香里が泣いていても、俺にはもうその涙を拭うことが出来ない。…いや、優香里の涙の原因は俺だから、もし優香里に触れることが出来たとして
和華 さん作 [283] -
プラチナリング(Side 涼介)?
気付けば、俺は車の下敷になっていた。痛みは感じなかった。いや…痛みだけじゃない。何も判らなくなっていた。血が流れる感覚も、乗っかっている車の重みも、愛しい…彼女の叫び声さえも。薄れゆく意識のなか、俺は思った。(こんなカタチで死にたくねぇよ…。俺はまだ…一番伝えたいことを伝えてない…。…優香里…愛してる…結婚しよう…って…──。なのに優香里の声が聞こえない…優香里の姿が見えない…優香里の…優香……
和華 さん作 [284] -
プラチナリング(Side 涼介)?
『優香里、大事な話がある。メールに気付いたら駅前の喫茶店Jacks cafeに来て。』それだけ打つと、俺は携帯の送信ボタンを押した。準備は完璧だ。後は主役が来るのを待つのみ。喫茶店の窓際の席に座り、外を眺めていると、しばらくして窓の向こうに恋人・優香里の姿が見えた。今日は何だか一段とお洒落をしているようだ。(…ははぁ。今日はアイツの誕生日だから、密かに何かを期待してるな?…よし、期待に応えてやれ
和華 さん作 [400] -
ポリスキラー 第7話
弾丸は防弾チョッキを貫き阿部の脇腹に命中した。「ぐぁぁ…ぐぅ…あぁぁ!!」あまりの痛みに阿部はうめき声を上げその場に倒れた。「もうこれでオシマイだよオッサン。これであんたの25年の人生は終わる。」少女は倒れている阿部に止めを刺そうとしている。「死ねぇぇ!!」「パーン!」弾丸は頭部に命中した。もちろん即死である。だが死んだのは阿部ではなく少女の方だった。そして背後には男が立っていた。「ご愁傷様。こ
千葉犬 さん作 [406] -
天体観測
趣味は天体観測。何よりも星を見ることが好きだった。わたしの部屋の窓からは星がよく見えない。だから、屋根の上にのぼってひとりで星を眺めてた。ある日の夜。今日はやけに冷え込んでて星たちは明るさを増していた。夜空に向かって手を伸ばせばもう掴めそう・・なんて思うくらい今日の空は大きかった。「コツ・・コツ・・」誰かの靴の音が聞こえた。ここは田舎だからあんまり人は通らないはずなのに・・。だからわたしは平気で
yui さん作 [363] -
紙ひこうき
あの時一番上にあった広告が、楽器店のものやなかったら。そこにピアノが載ってなかったら。雲ひとつない青空やなかかったら、うちは気にも止めんかったかもしれん。見上げた桜のその上の空から、うちの「ピアノ」が飛んできた。それは少し不安定で、でもまっすぐ飛んで。言葉が出ないうちの口は、動かない。言葉は少しこわい。「ピアノも何も言わん」そう言った紙ひこうきを飛ばした人。その人の音は少し雑。でもどこか優しくて
カヅ さん作 [254] -
乱舞‐8
行こう うん...コトン...コトン..外は無理かな?私見てくる!!有り難う!!俺は襖を見てくるよ‐コトン...コトン......??コトン...コトン..辰巳くん無理みたいだよ‐えっどうして?? いや....ここ..窓が無いの..コトン...コトン..えっ..マジかよ‐どうしよう....?コトン....コトン.コトンコトンコトンコトンコトンコトン―\rズキ...痛っ..またかよ..どうかした
人狼 さん作 [480] -
死
★+:.*゚・☆:。・*・゚★:・。*゚そこには大きな穴があった。それが自分のものだと分かったのはいつだろう。最初はただの傍観者だった。"世界の中心で愛を叫ぶ""今会いにゆきます"など韓流ドラマに多くある…そう。恋人が死んでしまう物語。あんな口マンチックな物語を自分が味わうなんて誰が思うだろう。僕もその一人だった。だって君はあんなにも暖かかったから…君があんなにも冷たくなるなんて思いもしなかった
たかチャン★〃 さん作 [269] -
らくがき?
毎日同じことの繰り返し、つまり平穏の日々を送っている。普通の人からするとこんな毎日つまらないのかもしれない。20代の女性なんて華盛り、合コンしたり、彼氏とデートしたり、そんなのがないとつまらないのかもしれない。けれど、私にとってはこんな平凡で何もない毎日が嬉しくてたまらない。合コンなんてしなくていい、彼氏なんていらない、週末に何も予定が入ってなくてもいい。平凡な毎日が保障されているだけでいいの
じゅり さん作 [451]