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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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平和の中の戦争
ドク ドク ドク心臓が高鳴り血液が沸く顔が蒸気していき体中から指先までが熱くなる男は今、操縦室の中暗い鉛色の箱の中忘れ得ない人々を故郷に残し死の中へと飛び込んでいくドク ドク ドク頭に血がのぼる男は今、汚職の真っ最中語り尽くされた平和の群像どこか間違っているのだ
けん さん作 [369] -
天使のすむ湖82
二月の終わりには、香里は会話も成り立たない日もあった。俺は必死で名前を呼んでみるが、反応がなく、息はしているのに不安でたまらなかった。「俺だよ、一樹だよー香里、香里」そうだと思いついて、耳は聞こえているのかもしれないと信じて、香里の耳にイヤホンをつけて彼女の好きな花のワルツをかけた。何度もリピートして聞かせていた。いつもこの曲のように優雅な美しさを保つこの人が、再び反応の低下をしている。「聞こ
雪美 さん作 [430] -
廃墟?
もはや噂は事件へと昇華していた。4人の行方不明により、いよいよ調査隊が動き出す。その調査隊出動の前に、会議室で対策が講じられた。「これが1988年当時の、XX記念病院の見取り図です」「A班はこちら側からこのように迂回してください。B班は―――」「なお、調査は極秘に進められますのでくれぐれも地域住民に―――」「それではお願いします」廃病院に入っていった者たちは、例外なく行方をくらますという事実。内
けん さん作 [720] -
【ナイト・オン・ドラグーン】第1章〜始まりの時〜続。6説
空は快晴、太陽の位置は1番真上に差し掛かる。季節は春、緑や華々が広がる山と平地。太陽は、帝国軍撃退のためすでに要塞化したアンクレット城を照り付けていた。いくつものの城の砲台が黒く光りに反射した。そして、2階の外の中庭には弓兵部隊が大勢構えており、見晴台からは魔術士部隊。城の周りは、重歩兵が囲んでいた。空からの攻めも、陸からの攻めも万全の体制であった。2階中庭から攻めくる、帝国軍を眺めている男がい
ミルクボーイ さん作 [643] -
蝶のように舞う
笑っていたあの頃が夢のようだ。私達の夢はもろく蝶のように舞う人達に、壊されたのだ。私は、谷丸 神楽。女の子っぽくない名前だ。まぁ、それなりに気に入っている。なぜなら、君が好きな名前だから…「…つまらない。」いつもこの言葉から始まる。一日が…「神楽。幸せ掴めなくなるぞ?‥なぁ?」そう言って、私の頭を撫でたのは、大谷隆。こいつは、今の私には、全くどうでも良い奴‥。どうしても、幸せを逃さないようにした
澪雨 さん作 [427] -
恋愛ジャンキー。?
━━━━━━━━━すいません!恋愛ジャンキー?が二つあると思うんですが、後の方が?なんでご了承下さい(^◇^;)━━━━━━━━━リンとバットは部屋で2人きりになった………。沈黙が続く。バット:『俺ね…最近リンの態度がおかしいって気付いてた。だからリンがいつか離れて行くっていうのに恐れてた…。だからリンと一緒にぃる時間が欲しかったんだ…寂しかった…』リンはその時昔の記憶を思い出した高校生の
粉雪 さん作 [404] -
魔女の物語
『チョット…本当に行っちゃうの?辞めといた方がいいよ』『いいの!もう決めたんだから絶対行く!!ジョナサンがなんと言っても行くもん』あたし魔女のティラ。人間界にどうしても行ってみたくてこの日、魔女の国〔ウェバーリース〕を旅立つことにした。猫のジョナサンゎほっといて、あたしの人間界での魔女の物語は、今始まる…
リンゴ さん作 [415] -
飛び降り自殺
私が中学生だった頃の話です。ある日の放課後、私はいつものように、ある団地の敷地内にあるバスケットコートで友達と一緒にバスケットボールをしていました。その団地、実は昔から自殺の名所と言われていた所でした。実際、その団地に住む私の友達が窓のカーテンを開けた際、頭からすごい早さで落ちていった男の人と目がバチリと合ったなんて言うリアルな話も聞いた事がありました。ですが、他にもその団地に住む友人はとても多
たまご さん作 [966] -
ムーンマジック
満月が溶け出しそうな夏の夜だった。ベランダの椅子に腰掛けた僕は、向かいに座るトモダチにアイスカフェオレをすすめた。「ありがとう」「…熱心に何を見てるの?」マルは一瞬僕を見てからはにかんで、ついっとまた空に視線を戻した。「月」「ああ、うん。綺麗な満月だねぇ」ゆったりした僕の言葉にマルはほとんど吐息で返事をしてから、今度は僕に向き直る。「コウとはじめましてしたのも、こんな夜だったね」「そうだったかな
アシタ さん作 [437] -
ディフェンド? ”救いの言葉” 55
その場には煙が中を舞い、その中からは竜が現れた。 「終わったか・・・」 秀は呟いた。そして、煙の中からは倒れた龍華の姿が目に映った。 「詰まんなーい」 まどかはムッとした顔をして言った。すると、気を失っていた藻が目を覚ました。 「龍華・・・?」 藻は倒れている龍華を見た。龍華の体からは血が流れている。 「龍・・・」 名前を呼ぼうとした時、藻の背中が急に重く感じた。 「動かないでくださいね。動
梓 さん作 [528]