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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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かたちあるもの 出会い
もしも、あなたの大切な人が、突然いなくなったら、どうしますか?俺が、彼女に出会ったのは、三年前の夏だった。同じ高校で、同じクラスだった。いつも、彼女は、みんなに、信頼されていて、輝いていた。いつしか、俺は、彼女に、惹かれていくようになった。彼女の名前は、横田 菜槻。同じクラスなのに、一度も話た事がない。でも、チャンスは、突然来た。「教科書見せて!」菜槻は、どこか、照れ恥ずかしそうに言った。俺も、
Rena さん作 [287] -
空
この空の下で、貴方は何を考えてるの? 私は…何してる? ただ少し怖いだけ。 私は強がりになってるけど、本当は全部怖いんだ。 泣く事、逆らう事、勇気を出す事。 だから…ねぇ愛しい人よ。 悲しい涙も包んでよ。泣き虫なんて嫌だ、弱虫なんて嫌だ。でも、自分ではわからない。 貴方に気付いてもらえたなら、少し強くなれるかななんて思ったんだ。
田舎もの さん作 [255] -
thedead
伊織は反映転タワーの最上階から夕日を眺めるのが大好きだった。遠くの方から鮮やかなオレンジ色に染まる空を見ていると、凄く心が落ち着いてゆく。伊織「はぁ…」日菜原伊織(ひなはらいおり)は高校1年の男の子。身長は168、小柄な体型で走るのが早く、スポーツは全般に得意な方だ。女の子の様な名前だが、実際にも色白で女顔なので、女の子に間違えられる事もしばしばある。自分では美少年だと思っているのだが…。最近伊
NANA さん作 [709] -
何かがいる
ある夏の日の出来事。 僕の家では熱帯魚を飼っている。 使用している60cm水槽は人からのもらいもので、その中ではネオンテトラやコリドラスが泳いでいる。 フィルターもサーモスタットもきちんと機能し、問題なく飼育できている。 ただ、2本あるうちの片方の照明が少し調子が悪い。 スイッチを入れて、少し時間がたってから光を照らすのだ。 もう片方に比べて光量が弱めなので、夏場は温度上昇を防ぐのに重宝してい
けん さん作 [722] -
かけそば
男は仕事に疲れていた。足に力が入らず、まるで飲んだくれの酔っ払いのように、ふらふらしながら帰宅した。ふと、腕時計を見ると丑の刻をも過ぎる深夜となっていた。初秋の夜風はまるで、冬の北風の仕事のようだ。男は何気ない顔でビールを飲んだ。酔いも回ってきた所で、一杯のかけそばを食べた。ポッと体が暖まった。次の日、男は下痢をした。
NANA さん作 [307] -
恋愛論―兄妹―(6)終
目が覚めると、私の声は元に戻っていた。唇に残るキスの感触。まるで魔法を解くキスのよう。だけど、魔法を解いてくれた王子様は此処にはいない。きっと、全て夢だった。お兄ちゃんを愛した自分も、私を愛したお兄ちゃんも。全部、夢の中の出来事。「お兄ちゃんの彼女って、私に似てない?」「……。お前の彼氏も俺に似てる気がするけど」「お兄ちゃんみたいな人が好きって言ったじゃん」「俺もお前みたいなのが好きだから仕方が
aLiCe さん作 [441] -
恋愛論―兄妹―(5)
夢を見ていた。夢の中で、これは夢だと確信している自分がいた。目の前にはお兄ちゃんが立っている。寂しげに微笑みながら。私は泣いていた。何処にも行かないで。叫びたいのに声が出ない。もどかしさで胸が一杯になる。ふっと、お兄ちゃんの顔が近付く。そっと、唇が重なる。空気のような、キス。瞬間、お兄ちゃんの姿が消えそうになる。「待って!」ようやく声が出た。「お兄ちゃん。私ね…ずっと、お兄ちゃんの事が好きだった
aLiCe さん作 [432] -
恋愛論―兄妹―(4)
お葬式で、お兄ちゃんの彼女はよく泣いた。お兄ちゃんの名前を馴れ馴れしく何度も何度も呼びながら泣いていた。それが酷く耳障りで仕方なかった。私は、あまりにも悲し過ぎて涙さえ出ない状態。隣では彼氏が一生懸命肩を擦ってくれていた。きっと此処にいる私はホンモノではないかもしれない。だって、感情が湧いてこない。真っ白のまま。お兄ちゃんの死によるショックで、私の声が失われた。一時的なものでしょう、と医者は言っ
aLiCe さん作 [461] -
恋愛論―兄妹―(3)
私も恋人をつくった。お兄ちゃんより一つ年下の何処となくお兄ちゃんに似ている男。私はそれで満足だった。お兄ちゃんは、どんなに頑張っても手に入らないから、私は彼を選んだ。ヒドイ女かもしれないけど、こうするしかなかったの。お兄ちゃんの次に、彼を愛する事を決めた。全ては、何事も順調だった。あの日が来るまでは。お兄ちゃんが死んだ。突然の出来事。突然の交通事故。そして、目の前には静かに眠るお兄ちゃんの姿。
aLiCe さん作 [473] -
恋愛論―兄妹―(2)
そんな会話を交わした数週間後、お兄ちゃんに彼女が出来た。その彼女は、私より一つ年上で、何処となく私に似ている女性だった。自惚れ過ぎかな。「お前はどんな男が好きなんだ?」お兄ちゃんがそんな事を聞いてきた。お兄ちゃんに新しい彼女が出来て、一ヵ月が過ぎる頃の事。「そうだなぁ。お兄ちゃんみたいな人かな」笑って言ってみせた。この前の仕返しと言わんばかりに。だけど、それは決して冗談ではなかった。…本気なんだ
aLiCe さん作 [525]