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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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Merry Christmas ?
僕は「Merry Christmas」と言われる度に、あの人を思い出す。あの時の僕達をそっと思い出す。あの人の最後のメールの言葉だった。僕達二人にしか分からないMerry Christmas。「どうしてる?大丈夫ですか?」朝から何度もメールするが、返事はなかった。「はぁ…」言うんじゃなかったと後悔していた。会って話そう。いや、僕が会いたい。一人で、あぁでもないこぅでもないと考えていると、ピッピッ
K さん作 [379] -
リトルブルー?【よくしゃべる奴】
ザック[しっかし、変わった名前だな〜…]ザックが改めて言うとクーロンは少し照れていたが、ハッとしてすぐに表情を固くした今自分の置かれている立場に気付いたようだクーロン[僕は、何にも喋らないから。]クーロンがぷい、とそっぽを向くサクラ[仕方ない。ザック、刀貸して]言いながらサクラはザックの腰にぶら下がっている鞘から刀を一本抜いている青もザックもサクラのする事を目で追ったサクラ[早く喋らな
あヤッペ さん作 [432] -
ミステリーアイズ
少年は、まるで霧のように消えた。あさるも追いかけるようにシュン!と消える。あさるの気配が消えたことに希は気が付くと立ち止まる。「島牧、あさるがいない。追うわよ」というと希はダッシュで走る。「おーい!待ってくれよぉ」島牧は後ろから追いかけるが希は華奢で小柄だが足はものすごく早い。島牧も足が早いほうだがぐんぐん距離があいていく。息もたえだえに鳴りながら希に大声で聞いた。「おーい!どこに行くんだよ」「
みぃな さん作 [435] -
ミステリーアイズ
「いやだ?もうオーバーなんだからん?」希は、愛想たっぷりの笑顔で島牧の足をたたく。やっと垣根から抜け出した島牧は小枝が刺さった状態で「お前、何するんだよ?バカ力出すなよ」と二人は女子高生の間をぬうように追いかけっこをはじめる。仲の良い二人を見ながらゆっくり歩くあさる…その時凍りつくような視線を感じて、その方向を見る。200メートルくらい離れた校門付近に、どこかの高校生らしい、色白で小柄な少年が立
みぃな さん作 [430] -
見える世界
見える見えてくる真実の世界…良いものかそれは自分次第だが絶望したものは自分から未来(ユメ)を摘んだ…でも哀しくなる事は見る前に解っているんだ誰しもが…逃げてはお終いだ…私達は見離されたHeart(イノチ)の分迄濃く強く…負けてはいけないんだ…元から見えていた悪魔(ヤミ)に…
葎井樹 さん作 [398] -
愛された記憶 5
私達は、少しづつ三人の生活に慣れていった。悲しい事も辛い事も、長く続くわけじゃない…父さんはママさんバレーのコーチ、兄はソフトボール、私はバレーボール、互いに練習や試合の応援に出かけたりした。ひょうきんな兄は、いつも友達に囲まれて人気者だった。私の友達も、兄を取り合いケンカをしたり、バレンタインのチョコを競って作り、ラブレターを渡す役に私を利用した。ある日、私の誕生会をやろう!と言い出した父さん
サチ さん作 [392] -
一宮市在中のサンタさんへ…?
三太の脳裏の中にはどうしてもあのヤンキーみたいな男しか思い付かない。そう思いながら家に着いた。三太「ただいまぁ。」すると家の中には兄の優(スグル)がいた。三太「兄貴…」優「三太!どうしたんだ?お前、東京に行ってたんじゃないのか?」三太「まぁいろいろあって…帰ってきた。」優「帰ってきたのはべつにいいが…あっ!悪いが三太、鈴芽迎えにきてくれん?」前々回に話したが、鈴芽は三太の姪である。三太「エェーッ
SHIBA さん作 [370] -
航宙機動部隊32
そして六年を閲し、今やエタンは、手足たる大本営スタッフ建に囲まれて、統治者として安定した実績を残し、帝国の拡大に力を尽している。 親征も今まで三度経験した。 最も既に、富国強兵と機構整備を果たした後の統合宇宙軍だ。 エタンはただ《スタニドルフ》に座乗して、分厚い大艦列に守られて布陣し、その砲火が肉眼では確認出来ない程、距離を隔てた前線から、時々上がって来る報告を決裁するのが中心だったから、物理
まっかつ さん作 [577] -
リアル
罪は無くならない。なのになぜ罪の意識は薄れゆくのであろう。二十年も生きてきたら、混沌の現実に翻弄されそんなもの忘れてしまうのであろうか。私はもっと良い人間のはずなのに。問題の無い人生を送ってきた。両親は健在。共働きで生活に困ったことなんて無い。兄がひとりの二人兄弟。海外旅行経験は三回。至って普通の家庭だ。私自身だって非行に走ることもなく、適度にチヤホヤされながら、適度に放っておかれながら、すくす
由美子 さん作 [623] -
宇宙戦隊・35
運転席にテシ、助手席にテチ、後部座席に男、コウ、アンドロイドの順に乗り込み、バトルシップは発進した。警戒心ゆえか、お互いに何の会話も無い機内。全員が息苦しさを感じてるのは言うまでもない。コウは沈黙が苦手だった。沈黙が続くとどうしても何か話さなくては、と思ってしまう。「…申し遅れたな、俺はコウ」コウは静寂を破り、男に話しかけた。テシとテチは最初動揺していたようだが、順々に口にした。「…私はテシ」「
豆宮 さん作 [542]