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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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あの人へ、愛の言葉を。《4》
私が小6になって、一ヵ月に一回、彼から手紙が届くようになった。「元気?」って挨拶から、「最近の俺のお薦めの本は…」なんてのまで。だけど、私は一度も返事を書かなかった。それでも彼は、毎月毎月、おんなじ日に、私の好きな青空の封筒と便箋で手紙を送ってくれた。彼は…尚兄は、手紙の最後を、いつも同じ文章で締めていた。『』どういう意味なのかは、わからなかった。私は中学生になった。同時に、尚兄からの手紙もぱっ
アヤメ さん作 [249] -
doll
私は人形じゃない私の心臓は皆と同じに今も鼓動を打っているから私は人形じゃない私の頭は今もいろんな感情で埋めつくされているから私は人形じゃない光り輝く人の影に隠れて地味だと比べられてから私の存在は人形と同じになったでも私は人形じゃないいつか気づいてくれえるかな誰か「私」にいつか見てくれるかな誰か「私」をそれまで待っていよう誰かが見つけてくれるまで私は人形じゃない
mikko さん作 [411] -
捨てる男、拾う女?
前輪と後輪がくっつく程へこまされた車が覆い被さるように俺の車に激突した。弔いの炎があがる。合掌。[追っ手]「うッ、撃……」追っ手の一人が我に返って、他の者を促そうとする。だが、それよりも早く俺はその一人に近付いていた。両肩をポンッと叩く[男]「香典代よこせ…」膝に確実な確証を持てる感触が伝わった。追っ手はブレーカーが落ちた様に前のめりに倒れる。他の追っ手達が慌てて一斉に撃ち出す。しかし、そこには
幽玄 さん作 [421] -
ナイフ?
月曜日、教室に入ると太郎が落ち込んでいるのが一発でわかった。ブルーのオーラを発している。『太郎…どうだった』珍しく僕から声をかける。『完璧な作戦だったはずだ…』太郎、君は純粋な心の持ち主だったのか、と思った。それから、太郎は電池が切れたロボットのように止まった。仕方なく僕は自分の席に戻った。昼休みに屋上でご飯を食べていると、また奈々さんが声をかけてきた。『どうしたの?』僕は立ち上がり奈々さんの方
陣内 さん作 [285] -
ナイフ?
『奈々さんから離れろよ』太郎はそう言うと、七十七番を奈々さんから引き剥がしてアスファルトに放り投げた。なかなかの迫真の演技だった。『てめぇ、調子こいてんじゃねぇよ』十番が懐かしい言葉を発しながら、太郎に襲いかかる。太郎は襲いかかってきた十番の右頬を殴る演技をした。本当に殴っているように見えた。というか、本当に殴っていた。十番がアスファルトに倒れ込むと、恐怖のあまりか十一番・七十七番がとっさに逃げ
陣内 さん作 [300] -
ナイフ?
『この道が恋人なの?こんな道なんかと一緒にいないで、俺たちと遊ばない?』七十七番がよくわからないことを言った。『ねーちゃん、何黙ってんの?』僕はドナルド声で言った。奈々さんはますます驚いた顔をする。こんな表情の奈々さんを見るのは初めてだ。『ほら、黙ってないでさ〜もっと笑ってよ!』十一番が言った。十一番…それ、本音だろ。奈々さんは僕たちを無視しながら通り過ぎようとしている。ばれていないようだ。『そ
陣内 さん作 [297] -
永遠の彼-永遠の彼女?
どのぐらい時間が経っただろう。どれだけ泣いただろうか。それすらわからないぐらい私はどん底に突き落とされた。気付いたら御葬式の日だった。龍之介はバイクで私との待ち合わせ場所に向かっていた。いつもよりスピードを出して走っていた。そして…曲がって来た車とぶつかった。バイクは大破するぐらいの事故だったらしい。龍之介は死んだ。それを聞いたのは御葬式当日だった。やっぱりあの時聞こえた私を呼ぶ声。空耳なんかじ
キジトラ さん作 [276] -
現実と夢の狭間で…本編?
傷の具合も良くなり、俺は助けてくれたジプシー達と行動を共にする。記憶は一切戻らないが、ジプシーがどんな人間か知った。世間ではジプシーは悪魔の使いだ、魔女だと色々悪い噂があるが、それは独断と偏見なモノだと思った。彼等は薬草の調合、医学、占星術、色々な分野に詳しいだけであって、世間が言う事は間違っている。俺が彼等と行動を共にして、半年が経とうとしていた。俺を見付けて助けてくれたワンダが気になっている
満真 さん作 [452] -
真と偽8
教官は何と空気を吸い、口から炎を出したのだ。「凄い・・・」俊はあっけにとられた。「スキル名、発炎だ。このスキルは身体中から火を発生できる。今のは口から出したが。」「そういう事は俺が教えるつもりだったのに全く。」顔の渋い男が入ってきた。「何だ典三か。ちなみに典三のスキルは心眼だ。人の考えてる事が手にとるように分かる。全くいやらしいスキルだ。」「うるさい。それに俺は風も持ってる。」「そうだったな。人
ケシゴム さん作 [394] -
死んだはずの「勇太」が…
ある日の事でした…お父さんの「正男」とお母さんの「由香」と生後2ヶ月の「勇太」とでキャンプに行った時の話です!!お母さんの…「由香」がトイレに行きたくなって700メートル離れたトイレに「勇太」を背負って行く事になりました…時間ゎ夜の11時過ぎぐらいでしたそれで…何事もなくトイレにゎ着いたけど…帰りに「由香」の背中が生暖かい感じがしたので「由香」が後ろを振り向いたら…背負っていた「勇太」の首から上
卓也 さん作 [914]