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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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天駆ける時間59
バイクのエンジンが唸りをあげて、道を爆走していた。踏み鳴らされた道は運転もだいぶ楽にできた。おかげでカケルは?歳で普通に 運転できるようになったのである。じりじりと照り付ける太陽。天界の季節はわからないが、現世では夏シーズンなのだからやはり天界も夏なのだろうか…そんな事を考えながら、走っていると、道の脇に生えた一本の木を見つけた。今は太陽から少しでも避けたいためにカケルは休憩する事にした。バイク
ユータ さん作 [283] -
天駆ける時間58
それから一週間がたった。バイクの燃料は大気に舞う特殊な成分を燃料にしているらしく、エンジンさえ動けば、大して補給しなくてもいいらしいと言われた。天界の化学は素晴らしいとカケルは思った。しかしバイクを見る度に、ユータの顔が浮かんだ。「これからどーするんだい?」事情聴取をしていた天使がカケルに尋ねた。「俺は…ゼウス様のいる神輝城を目指します。どーしても会わなくちゃいけないんだ」カケルが次の町に向かう
ユータ さん作 [292] -
天駆ける時間57
カケルはすぐに解放された。詰め所から外にでると、太陽が眩しく照らしてきた。詰め所の天使達にバイクの修理と今日の宿をお願いすると心よく聞いてくれた。だからカケルは町を散歩することにしたのだ。町のなかでは笑いや子供達のはしゃぐ声が飛び交い、軒を連ねて露店も出ていた。何か買いたいわけじゃなかった。ただ、ぽっかり開いてしまった心の穴に何かで蓋をしたかった。「ど〜したんだい?にいちゃん」歩いていると突然声
ユータ さん作 [291] -
天駆ける時間56
ひらひらと麦藁帽子がバイクの後方に落ちてきた。無我夢中でそれを掴むと、カケルはハンドルを握った。涙で視界が霞む。大地はゆっくり静かになっていく。そしてカケルが町の門をくぐると同時に、大地はおとなしくなった。町のなかは綺麗な住宅が並び、花がそこらじゅうに咲いていた。町をぐるりと囲むように作られた城壁の中にこんな綺麗な花があるなんて想像もつかなかった。しかし…カケルは空を見上げていた。城壁に丸く縁取
ユータ さん作 [267] -
人魚姫
真夜中の海 泳ぐ私は人魚姫あなたに恋してるの叶わぬ恋でも日々 想いを募らせる声が届かないの知りながら叫び続けている誰にも聞かれぬように真夜中 ひっそりとこの想いと声が汚れてしまう前にあなたにこの想いを伝えたかった今はもう届かないけれど私はまだ歌うよ叫ぶほど愛しい愛の歌を涙は流さない私の居場所が悲しみのブルーに染まらないように
心 さん作 [353] -
天駆ける時間55
「うわぁっ」「カケル!!」ユータが伸ばした手と、触手が引っ張ったのは同じタイミングだった。両方から激しく引っ張られてカケルは呻いた。「くそ…なんなんだあの触手は!」ユータは片手で運転しながらもう一方の片手でカケルを引っ張っているのだから、カケルはゆっくり大地に近づいていく。「うわぁぁ」「くっそ!!」町の城壁が段々と大きく見えてくる。見れば城壁のに、天使達が集まり、何やら叫んだりしている。「ちっ…
ユータ さん作 [477] -
Good Bye?
もうこれ以上好きになれる人なんかいない。本気で好き。この世で一番好き。大好き。でも、失ってしまった。もう二度と私はあの人には会えない・・・「あれから一年経つんやな、キクちゃん。」大切だった人の親友のツノルが、キクにやさしい声で言った。「そやな。なんか今でも実感出来ひんわ。ヒロが、死んだなんて。」キクは弱く笑って返事をした。最初の頃と比べたら、随分立ち直ったものだ。その最初の頃なんて、それはもうす
Ame さん作 [264] -
熱帯夜
あれから時は流れ季節も変わってうなされるような熱帯夜が見せる夢はあなたとの懐かしい思い出息苦しい夜でさえあなたは私を捕らえて離さない夢に出てきたあなたはあの時のまま笑顔はまるで真夏の太陽今宵もあなたに逢いたいから熱帯夜 目を閉じるどんなに目覚めが苦しくても寝付きが悪くてもあなたに逢いたいから目が覚める時私はまた泣いているのかな?あなたの笑顔が日に日に薄れるこうして全て忘れてゆくのかな?辛いけれ
心 さん作 [475] -
初恋2
興味を持つようになってから1々月がたった頃夏休みになった。もちろん夏期講習ということで先生が来るのが多くなって私はこの時恋心を抱くようになっていた。私は先生に相談をしていた。「先生、キスってどんな感じなの?」私は今まで興味がなかったのにことを言うことを聞くようになってた。そうしたら先生はびっくりしたように私を見てこう言った。「何?美紅ちゃん好きな奴でもできたんか?」私は「先生」と一言答えて下を向
美紅 さん作 [387] -
ディフェンド? ”アクシデント?” 24
「勘弁してくれよ・・・」 啓吾は、小さい声で言う。啓吾達5人はダラットに来ている。そこにいる泥棒を捕まえるのがこれからやることだ。 「啓様ぁ。これからどーするんですか?」 李那(りな)が、啓吾の隣に来て言う。 「啓様って呼ぶな!」 と、言って啓吾は歩くペースを速めた。だが、李那も早足になって啓吾に追いつく。李那に気がついた啓吾は、また早足で先に行く。その繰り返しだ。 「まったく、李那は・・・
梓 さん作 [367]