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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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レンアイ模様(6)
「お前さぁ。まだ別れないわけ?俺、別れろって言ったよね?」…冗談じゃなかったのね。私の希望は無惨にも、音を立てて崩れていった。「別れるわけないじゃん。私は衞が好きなんだから!」なんで女だけじゃなく、男にまでこんなコト言われなきゃいけないのよ。女からの散々な嫌がらせだって耐え抜いてきたのに。「だいたい男同士なのに、変だよ!」もう何を叫んでるのか分からない。だけど、何か言わなきゃ負けちゃう気がした。
aLiCe さん作 [307] -
レンアイ模様(5)
「どうした?霧香」ボーッとしていると、衞が心配そうに私の顔を覗き込んだ。突然、目の前にキレイな顔が現れて思わず叫びそうになった。「…衞。ゴメン、ちょっと考えごとしてた」私はそう言って、笑ってみせた。あの日のコトを思い出していた。宏介から、衞が好きだと告白された時のコト。あれから1週間。宏介は何も言ってこないし、衞とも普通に接してる。案外、あれはアイツの冗談だったのかも…。「あっ、衞。担任がお
aLiCe さん作 [300] -
レンアイ模様(4)
「…意味が分かんない」私の額からは冷たい汗が滴り落ちる。「だからさぁ、衞と別れてよ」「絶対に嫌!!」宏介の微笑みに闇が見え始めた。「ふーん…」宏介が冷めた視線でこちらを見つめる。もうヤダよぅ。ホント意味が分からない。なんで別れろなんて言われなきゃいけないわけ?しかも、男に。私よりもキレイな男に…。「…衞は知ってんの?」うぅ。声がうまく喉を通らない。「知ってたら、とっくに奪ってる」またもや極上の
aLiCe さん作 [292] -
例えあなたがあたしの運命でも。
あの人は、あたしの長い髪が好きだと言った。あたしはあの人が、あたしの髪にキスするのが好きだった。彼はいつもあたしの髪を掴み、そこに顔をうずめて、祈りを捧げるかのように、口づけた。今までで一番短くて、一番素敵で、一番強烈だった恋。南の島で出会った褐色の恋人の美しい横顔に、胸がいっぱいで泣きそうな気持ちになるほど、恋をした。けれど。あたしは日本に帰ることが決まっていたし、例えあの人が運命の恋人だった
JANIS さん作 [307] -
天駆ける時間27
「あれ?カケルは?」教室に入ってきた空はユータに聞いた。「なんかこの頃休んでるんす」きらりと眼鏡が光る。「なるほど…ありがとう」空は微笑しながら出て行った。憂希町…夜中…公園…。「はぁ…はぁ…だぁ!」空間の心剣を取り出すと素早く振り回す。汗が額から溢れてくるが、素早く刀身で振り払う。「はぁ…はぁ…まだ?…俺も…強くならなきゃ…皆を護れるように!だぁ!」ヒュン?風を切る音が夜の空に響き渡る。「ふふ
ユータ さん作 [346] -
暁の剣
全十四話完結「こりゃ、…いかんな。 米も買えぬわい」結城兵庫ノ介は、道場の真ん中で所在なげに寝っ転がっているところであった。著名な流派の道場が林立する江戸市中。その中にあって田舎流派の看板に興味を抱く者など、それこそ『よっぽどのヘソ曲がりか物好き』と相場が決まっている。この結城流兵法指南所、三間四方(5.4メーター四方)の道場もご多分にもれず閑古鳥が鳴いていた。「旦那ァ、客人がお越しだッせ」
朝倉令 さん作 [728] -
俺とキミの時間。
俺は佐伯 碧。普通の高校3年生。…でも、背は低いし、ヘタレで童顔である。全てがコンプレックスなのかもしれない。でも!彼女は一人前にいる!!2年生のゆり。めっちゃ可愛くて、学生を問わず人気がある。きっと、天然な所とはにかんだ笑顔が憎めないのだろう。なんだかんだ言って幸せだ。今日は、ゆりの家で勉強会。もうすぐテストだから、みんな必死だ。俺は諦めてるけど。俺、頭は1年以上遅れてるから。「碧くん、ちゃん
ynika さん作 [473] -
ルームメイト☆
利用できるものは利用する。あいつがあたしの事を想ってくれる限り、あいつはあたしの思うまま☆少し聞こえは悪いけど、こうでもしなきゃ幸せは手に入らないんじゃない?確かに普通に世間一般から見たらおかしな事かもしれないけど…基準の境界線なんて、結局は自分基準で引かれてるようなものじゃない?友達の彼氏があたしの事を好きだと言った。更には付き合ってなんて言い出した。一体何考えてんだろ。なんて最初は思ったけど
tam さん作 [612] -
二人の長い夜?
『俺たちで犯人を捕まえないか?』 『はぁ?』 俺は露骨に嫌な顔をしてみせた。 竜一『いや、達ってほどお前に友達がいないのは分かってる、そのへん無理な要望だってのは分かってる』 確かにそんな面倒に付き合ってくれる友人なんていませんが… 拓也『大体、犯人の現在位置やどんな人相なのかもわからないんだぞ?』 俺が当然のように言うと竜一は分かっていないなぁ、と言う目で俺を見ていた。 竜一『犯人は現場に戻る
森田 さん作 [930] -
とある旅人の昼下がり
天の機嫌が良い昼間に、とある旅人が茶屋で一服していたときである。 「うらめしやあ。」と、どこからともなく一人の男が旅人の側にやってきた。男には、足がない。それであって妙に色白く、死に装束を着ている。 「俺はお化けだぞぉ。うらめしやあ。」 茶を飲んでいた旅人は、首を傾げて言った。 「珍しいこともあるもんよ。お化けっちゅう者は、夜にでるから怖いもんだ。お前さん、なんで真っ昼間から出てるんだい。」
ジャーミー君 さん作 [941]