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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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ファーストグレイ
好天の元、阪神競馬場内の芝は綺麗な緑を映し出している。G1開催週でも無い日曜日で、1R発走前とあって今のところ観客の少ないゴール前の芝生に、陣内という、若いというには少し世成れた風の男が金網に肘を乗せて本場馬内を眺めていた。競馬場に来ているからといえ、一角千金を狙って馬券を買いに来た訳では無い。そもそもギャンブル自体好いた事はない。三年前、まだ大学在学中の夏休みにアルバイトした牧場の馬が、この日
よっしん さん作 [525] -
約束の丘?
そしたら親父が椅子に深刻そうに座っていた。『なんだょ?』と俺がいうと『今日で俺は社長を引退だ』『はっ?急になにいってんだ』『大丈夫だ。秘書もつけてあるし、仕事はかわりない。しっかり受け継げよ』そぉいって親父は俺の肩を叩いて会社をさった。社長の椅子に座り、タバコをふかして、これからを考えていた。コンコン……失礼しますすると『あ"〜!!!!』『さとる?』『みほ?何でお前が?』『なんで…って、社長秘書
さとる さん作 [10,963] -
約束の丘
俺の名前はさとる。この建設会社の一応次期社長なんだ。もちろん、俺の親父はこの会社の社長。今日は全国各地から新入社員がくる日なんだ。事務には女の子がくるはずなんだけど、まぁしかし期待はできるかな(笑)と思っていたら、事務は物静かそうな子だった。『なんてこった……ぃゃになっちまぅぜ』期待外れでいつものように会社から車を走らし、家にかえった。マンションに帰れば犬しかいなぃ。淋しい人生だと、思った、その
さとる さん作 [6,640] -
おばさん
これは、あるいは僕以外の人には全くもって恐怖でもなんでもないかもしれない。つまりこうだ僕の家の近くに、それほど大きくないが、かといって小さくもない商店街がある。いつも5時ちょうどになると、どこからともなく奇声が聞こえてくる。そして次の瞬間、商店街を『野菜を持ったおばさん』が風の様に駆け抜けていく。(1度だけ顔を見たことがあるが、その顔は半笑いだった。そして前歯が1本なかった。)その光景を見るたび
はこもの さん作 [1,352] -
不旋律日記†2
6月3日今日は中学が同じ子と約2ヵ月ぶりに会った。ただ店をぶらぶら回って、小学校の遊具で遊んで何気なく一緒にいただけだ。でもその何でもない空間が私にはとても嬉しかったし、幸せに感じた。実は日記1でも記した通り、私の親は離婚している。その事を私は長い間誰にも言わなかった。世間体を気にしてたり、言いにくかったから……しかし先日、私は勇気を出して彼女にこの事を話した。彼女は理解してくれて、色んな温かい
雨 さん作 [510] -
ディフェンド? ”2人の少女と水” 13
「ちょっと、啓吾。真面目にやってよ」 啓吾は、パソコンの前に座ったままボーっとしている。 「だってよー、見っかんねぇんだもん」 「え・・・」 2人は、朝から闇夢玉の情報を調べていた。 「あっ・・・」 怜が、パソコンの画面をみながら言う。 「なんだよ?」 「これ、見て!」 啓吾は、怜が指差す所を見る。 「翔・・・?」 パソコンの画面には、翔の顔写真と闇夢玉の情報が書いてあった。 「翔が、あれを
梓 さん作 [386] -
レイとの出会い。10代のえり。6
着いた場所は港。たった15人しかいない女だけの集会にあたしはたどり着いた。『無駄に人数は増やさないようにしてるんだ。』聞くまでもなくレイが言う。『みんな!えりって言うんだ今日から仲間だよ!よろしくしたってやれ!!』えりは総長だったらしくみんな笑顔で迎えてくれた。中にはあたしと同じ待遇をうけた人もいればもっとひどい仕打ちをうけた人もいる。でもあたしみたいに母を殺した人はいなかった。『大丈夫だょえり
ユキ さん作 [1,898] -
未来花
悪魔は何でも願いを叶えてくれる…でもその代償は高い…だから誰も悪魔に願いを言わないでも例え何かを引き代えにしても願うものがあったら人は悪魔を呼ぶものだ月の無い夜。人気のない場所。悪魔を呼ぶ魔法陣。かの者は禍禍しい空気を放ちながら、魔法陣からゆっくり浮き出てきた。頭から足元まで姿を現した〈悪魔〉は人を惑わす美しい容姿に黒い服を着ていた。人となんら変わり無い姿をしている。『我を呼び起こしたのはそなた
龍王 さん作 [601] -
キス・・・
キーン コーン カーン コーン・・・学校の鐘が鳴る。 「ふぁ〜・・・よく寝た・・・。」 「なにいってんの?もう放課後だよ」 「え゛!・・・嘘!?」 「・・・本当」俺は丸一日学校で寝ていたらしい・・・飯も食わずに・・・。「腹減った〜・・・」 「はぁ〜。早く変えろ」 「おう」 俺(進堂 薫)と幼馴染(紫陽花 夏海)は今訳ありで一緒に暮らしている。クラスの奴等は羨ましがる奴といちいち五月蝿く言ってく
恋に憧れる普通の学生 さん作 [5,220] -
砂
サラサラサラ流れる砂砂を運ぶ事ができる量はそれぞれの砂時計で決まっている。ひっくり返した時点で、走り出す砂。誰にも、とめられない。その砂時計を何に使うかは、あなたしだい。ただ、砂を戻す事は、できない。ただ前に前にすすんでいるのだから
マキト さん作 [406]