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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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レイとの出会い。10代のえり。1
えり12歳。今日もまた両親の言い争う声で目が覚める。今日もまた…あいつらは喧嘩をしている。今日もまた,あたしはあいつらをうざいと思う。テーブルに乗った食事を見なくなったのはいつからだったか。かわりにお金が置いてあるのに慣れたのはいつからだったか。学校なんて行かなくなったのはいつからだったか。義務教育なんて行かなくても進級できる。あいつらもあたしが学校に行ってない事くらい知ってる。だけど何も言わ
ユキ さん作 [759] -
ニューバージニア
道はまっすぐ地平線の向こう側まで伸びていた。僕は車が来るのを待っていた。辺りには人もいなければ、建物1つない。風が吹くたびに細かい砂が舞った。車が来る気配はまったくなかった。僕は地面に座り、最後の煙草に火をつけた。そして肺の奥まで煙を吸い込んだ。さて、このまま車が来なかったらどうする?飢え死に?そんなのはごめんだね。さあ考えるんだ。そのとき僕の目の前に1台のトラックがとまった。「乗ってくか」ドラ
はこもの さん作 [527] -
太陽、君
暗闇の底、私は一人、欠片の世界。 太陽、君。 もう一度笑ってくれたなら。 私はまた、笑えるよ。 太陽、君。 切ないけれど、泣きたいな。 太陽、君。 私を許して、くれますか? 朝露、君。 切ない朝に見る夢を、私は信じて
井浦快里 さん作 [383] -
やさしい人。
貴方はやさしい人。だから。私と別れるんでしょう?〜やさしい人。〜「俺たちさぁ。もう別れよう」雨がしとしと降っている。でも彼の声は私の耳にちゃんと聞こえた。「………うん。いいよ」出た声は思ったより小さく、擦れていた。最近彼はよく怒るし怒鳴る。私を殴ったりもする。体中、あざでいっぱいだった。「……うん。じゃあ、ここでお別れだな」「…元気でね」「お前もな」………ぁ……久しぶりに見たな。彼の笑顔。"じゃ
ユゥ さん作 [367] -
朝、染めし頃
満月の夜・・・生い茂る森の中・・・気まぐれな雲が・・・月の体を隠し会う。遠くで牙狼(きばおおかみ)の遠吠えが聞こえた。互いの声を伝え会う。木々は風に押されるがままにざわめき、青々とした葉が空を目指して飛び立った・・・。―――その時だった―――先程までは穏やかだった森が、急に暴れ始めた。風は無差別に自然の命を奪う。その風を起こした張本人が現れた。満月を覆い隠すように、その雄大な姿を見せる。両側いっ
朝顔 さん作 [377] -
ピンク色 3(最終話)
何分たっただろう。やっと落ち着いてきた私と向かい合うようにケンジが座り込んだ。無造作に手で私の涙をぬぐう。少しはっきりした視界の中にいるケンジは、真っ直ぐに私を見ていた。射抜かれた様に動けない。こんな風に見つめあったのはすごく久しぶりで、思わず眩暈すら感じる。と、ケンジが私を見つめたまま口を開いた。呟くように、でもしっかりと力強く。「俺はさぁ。どこにも行かなくても、何にもしなくても・・・お前が隣
るぅ さん作 [491] -
ハツ☆ラブ
少女漫画みたいな恋したいな…女の子なら誰でも思うはず…西洋高校、偏差値53女子バスケットボール部【安西 カオリ】高校1年生彼氏は……いない入学して2週間、皆だんだん友達できて、好きな人もできて♪楽しい時☆デモいつも私は……「ミカ〜泣"相談があるンだケド…」【西村 ミカ】私の中学時代からの親友「あんたの相談の内容分かるょ…恋がしたいんでしょッ??」「うン…泣"何で分かったの??」「相談ッて言っ
カメ さん作 [454] -
ピンク色 2
「この前とったのお揃いで貼ろうって言ったじゃん!なんで貼ってないの!?」1週間前、仕事帰りのケンジを待ち伏せして無理矢理撮った。もちろんお揃いで貼るというのも私が一方的に言っただけ。その時もケンジ、今みたいにめんどくさそうに私を見てたっけ。なんかすごくムカついたから思いきり携帯投げてみた。ドンって壁に当たって半開きの状態で落ちた携帯を見て、ケンジがため息つく。「お前なぁ・・」ケンジが言いかけてや
るぅ さん作 [441] -
ピンク色 1
私、カオリ。21歳フリーター。交際5年目のケンジとは同棲してる。来月で丸一年。友達からは羨ましがられるけど、同棲生活って現実はそんなにピンク色じゃない。販売員の私とサラリーマンのケンジは休みが全く合わないし、どうせ家が一緒なんだからって仕事帰りのデートもしなくなった。もともと無口で無愛想なケンジはますます喋らなくなったし、二人で家にいる時もダラダラテレビばっか見てる。今日は2ヶ月ぶりに休みが重な
るぅ さん作 [474] -
shy boy ?
突然の事態にオレは思考が止まり、声も出ず、ただ口をパクパクさせていた。「…さっきのお礼」「へ?」気の抜けた返事をする。あまりにも間抜けなオレを見て、吉川は微笑んだ。「さっきはかっこよかったのにぃ」「え?あ、いや…びっくりして何が何だか…」「あはは」いつも通り無邪気に笑う吉川を見てほっとした。そして同時に愛しく思えた。「あそこのベンチに座ろ」言われた通りベンチに座ると吉川がくっついてきた。「!お、
左右対称 さん作 [297]