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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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凛の光 [冬]その二
プログラムの最後は空手奪刀(くうしゅだっとう)とのみ記されており、演武者の名前は記載されていなかった。「ここだけ名前が消されてますけど?……」「あ、これはですね、本来出場予定だった方が急病で出られなくなりまして。」「それで印刷がパンフレットの配布に間に合わなかったんですよ」「ああ、なる程」物腰の柔らかな受け付けの男性から説明を受け、明石健介は納得した。(奪刀って……真剣か!)『白刃を相手に』と凛
朝倉令 さん作 [648] -
喫茶10
私達は「焙煎(ばいせん)」と書いた喫茶店の前に来た。そこで、一応喫茶を開いている。が、全然お客は来てくれない。「やっぱ、本当の喫茶店の方がいいのかな。」「うん・・・。」 もう、本当に希望なんてないのかもしれない。―――――――――不幸になる資格なんてない。―――――――――何かを乗り越えるために・・・・。「・・・・・そうだ・・・・・・。」「え?」「香音ちゃん、呼びかけよう。」「ここにくる様に?
湯島 朗 さん作 [416] -
magicalnote―マジカルノート―??
影がピクリと動いた。まさか、気づかれた?レイが手を離した。私はキョトンとする。「ホラ、ボサッとするナ。行くゾ」えぇ〜?早いよ〜?私はレイから離れないように、渋々ついて行った。…黒い大きい影の真ん前。私はヒソヒソ声でレイに聞いた。『なっ、何で真ん前になんか来るのよ〜!?』『ケッ、この方が手っ取り早い』いうやいなや、立ち上がり本を開いた。レイはティクモの後ろに回り、呪文を唱える。「スパーク+」電気の
MIO さん作 [407] -
magicalnote―マジカルノート―?
しばらく歩くと、洞窟のような洞穴を見つけた。私はゾッとする。中は薄暗く、気味が悪かった。私が入り口で立ち止まっていると、何かが背中をちょいっとつついた。「きゃっ、きゃああぁぁ!」私は悲鳴を上げ、思わず後ろにいたレイを殴った。…いや、殴ったつもりだった。後ろには誰もいなかったのだ。「?あれ?あれれ?」レイは?すると、前から声がした。「バカめ」レイの声だ。私はレイに追いつき、レイを問いつめた。「何す
MIO さん作 [380] -
凛の光 [冬]
「いゃ〜っ……平和だ。……て言うか暇すぎ」今にも雪が降りだしそうな冬空の下、明石健介はこぼしていた。悪友達はそろってバイト。彼自身は車やバイクを持てる様な身分ではないプチ貧乏。それに加えて、今の時点では彼女もいないとあっては前述のセリフも仕方がないと言える。「あら? 明石さん…でしたわね。 お久しぶりです、城崎です」「え、 ……凛さんですよね?妹さんじゃなくて」思わず確認してしまった健介だが、秋
朝倉令 さん作 [588] -
交差する想い
僕の視線の先には、いつも彼女がいる。 彼女の視線の先には、いつも僕の友達がいた。 僕の気持ちに気付いている彼女。 彼女の気持ちに気付いている友達。 友達の気持ちに気付いている僕。
朝顔 さん作 [467] -
endo・memory12
―ほどけて消えた…君の詩。 「何をしに来たの?」リクが人物を睨み付ける。人物はリクに礼儀正しくお辞儀をすると、小さく口を開いた。「今日は、勇者にお目にかかりに来た。」人物がそう言うと、リクはアクセルを一回見、人物を更に強く睨んだ。人物がアクセルを見る。アクセルはハッとして立ち上がった。「………!」アクセルが人物を力強く睨む。人物はフッと笑うと、アクセルに
井浦快里 さん作 [403] -
magicalnote―マジカルノート―?
―バシャァ!「―!」私はレイに水をかけた。レイは、無抵抗なのでかなり楽にくらってくれた。水をかけられたレイは怒りをあらわにする。「つめてっ…何しやがる…!?」私も負けずに言ってやった。「レイが起きないからでしょ!ご飯抜きよ!」私の『ご飯抜き』という言葉に反応したのか、レイは何も言ってこなくなった。私は持って来ていた非常食、ビスケットとクッキーを取り出した。「レイ〜クッキーでいい?」私はレイの方を
MIO さん作 [358] -
magicalnote―マジカルノート―?
「れ、レイ!?」私はティクモが消える前に振り返った。振り返ると、レイが眠そうな顔をしてハンモックに座っていた。レイは「ったく……」とつぶやいて、私を見る。「この役立たずが」私はレイの言葉に、グサッとくる。「そ、そんな風に言わないでよ〜?」グサッときても、反論するのは忘れない。だが、レイの方が1枚うわてだった。「うるせェ。ホントのことだろ」私はまたグサッとくる。もう反論するのもアホらしくなってきた
MIO さん作 [345] -
心の住みか
信じる事に疲れてしまった素直になる事が難しくなった自分の意志さえもわからなくなった彼女は俺が手を伸ばしてもその手を掴む事はできない気づく事ができないどんなに遠回りした?どれだけの人を信じてどれだけの人に裏切られた?今どこにいるかさえもわからない怯えてしまって進む事も戻る事もできない彼女を見つけた時瞳にたくさんの涙を溜めてたごめんねその涙を拭う事しか俺にはできない側にいてやる事しか俺にはできない
ハル さん作 [438]