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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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散ったとしても。8
その笑顔はとても綺麗で、眩しくて。自分の周りだけ時間が止まったみたいになった。それからいつの間にか雲英くんを目で追うようになって、芽生えた感情が“好き”に気付いた。…でもそれ以来会話らしい会話なんてしたことはない。「…………あんまし、こんなタイプ嫌いかな…」石ころを蹴飛ばした。もしかしたら、あたしみたいな背が高めの女は嫌いかも知れない。涙と笑顔が似合う女が好きかもしれない。頭のなかには、そればっ
吉乃森 雪 さん作 [288] -
散ったとしても。7
* * * * *「はぁっ…」一人の帰り道、思い出してまた溜息。理由は二つ。一つはあの馬鹿のこと。…馬鹿、てのは…まあ言わなくても分かると思う。もう一つは…あたしの想い人、“雲英 龍希(きら たつき)”。接点0で会話も極少数。俗に言う“一目惚れ”。初めて会ったのは、図書室。『えっと……』彼はオロオロしながらなにかを探していた。普段はおとなしくて、たまに笑う顔がとても綺麗で、自分を乱すことのない人
吉乃森 雪 さん作 [290] -
散ったとしても。
確に、翔はかっこいいとか可愛い部類に入るよ。けど、好きとか、恋愛感情を持ったことは昔も今も変わらず…無い。たまーに、翔のふわふわした髪に触れてみたいな、とか。目大きいな、とか思う程度。トキメキは…無い。『好きな男でも居んの?』結構まえに、二人で帰ってる途中聞かれた。(何故かは知らなかったけど)『いないよ』と、即答した。これが翔に言った初めての嘘。本当は、いつだって想う人が居る。抱き締めてほしい人
吉乃森 雪 さん作 [289] -
?崖淵斜陽館?
ここは魔物が住まう崖淵斜陽館でございます。本日のお客様は『全自動洗濯機』でございます。時代は進化している。そのスピードは早い。そして、先日発売された。全自動洗濯機…誰もが、そんなもの前から有っただろうと、怒りの声があがったのだが。今までとは、全く違った洗濯機だったのです。購入時に、大型なカートリッチを洗濯機に入れる。洗濯物を入れて、洗濯機のスイッチを入れるだけで…クリーニング店に出した様に、洗濯
亜樹 さん作 [516] -
喫茶10
「羽音ちゃん、気分はどう?」「最悪・・・かも。」「え?じゃあ看護婦さん・・・っ。」「そういうのじゃなくて・・・あいつに会ったのと、喫茶で失敗した事で最悪な気分なの。」 こんな事言っても、わかってくれないだろうな。そんな考えを持ちながら、私はなぜか嫌そうにでなく淡々と話した。「さっきの奴らは、私が通ってた中学校のお嬢様なんだよ。それで・・・、あっ。私、私立行って んだよね。それで、学費はあいつに払
湯島 朗 さん作 [432] -
ハチャメチャ冒険9
「だ、誰だ?」三人は背を低くして、武器の柄に手をかける。「貴様らも、聖剣を取りに来たのだな…」広いドームに不気味な声が響き渡る。「どこから声が…」辺りの気配を探るが…突然それはやってきた??。ユータの体が地面に叩きつけられる。「ぐはっ」苦しくて息が詰まる。エリナの腰のナイフを抜いて、ユータに駆け寄る。素早く攻撃を繰り出すが、剣は虚しく空を切る。「ふっ…無駄だ?」三人の体が宙に浮く。 「体が…」ぶ
ユータ さん作 [334] -
臆病者が最後のゲームを‥
本当の気持ちなんて誰にも解らない。『好きだよ』って、『愛してる』って。何度も何度も言葉重ねて重ねられて。それでも、心なんて覗けない。信じていなかったわけじゃない。信じていた。だからわたしも『大好き』って言った。でもこれはゲーム。いつか終わりのある、儚いゲーム。コンティニューの利くゲーム。エンディングテーマは切ないアリアのゲーム。説明書の無い、不良品のゲーム。だから、きっと。この温もりはいつか無く
吉乃森 雪 さん作 [396] -
彼女との思い出2
「ずっと一緒に居て」と言った時、彼女は凄く難しい顔をしてた。でも暫くしてから指輪をはめた時「ちょっと大きいよ?」と笑ってくれた。僕は照れ笑いしながら「よかった、許してくれた」と心の中でホッとしていた。それと同時に「ずっと傍にいれたら…」って思ってた。僕は人とあまり深く接した事がなかったけど、彼女はそんな僕の心の壁を壊してくれた。心配してくれたり、本気で怒ってきたり、甘えてきたり、いろいろ愚痴った
なかしー さん作 [371] -
彼女との思い出1
彼女と別れてもうすぐ一年半経ちます。あの頃の僕は初めての彼女だったので何かしら緊張しまくってたのを思い出す。手を繋ぐだけでドキドキしたり、歩幅を合わせるのもぎこちなかった。何よりも彼女の笑顔をみると嬉しくて物凄く舞い上がってた。僕はどちらかといえばめんどくさがりで、「そういう所があなたのダメな所だよ!」とよく怒られた。そのたびに必死になって謝ってた、何度も謝った。一度本当に別れそうになった時があ
なかしー さん作 [320] -
プライベートレッスン??
『俺もこのままじゃいけないって思ってた』『けじめつけなきゃって』『眞野、神崎が好きなんだろ?』『お前なら幸せにしてやれる』『お前がゴール決めたら』『神崎と』『別れるから』*私はたったそれだけの事で捨てられちゃうの?馬鹿みたい。話にならないよ。眞野は目を閉じ、集中している様だった。一蹴入魂、という感じなのだろうか。三人の鼓動が一つになる。 ドクン ドクン ドクン ドクン…蹴った。「ーー
成島パンナ さん作 [1,478]