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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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空中庭師?
しまった。あわてて、あとを追い、飛び降りるご主人。鈴木はブラとパンティにしばられたまま、身動きが取れなかった……。何だ、これは。混乱のあまり、坂口安吾の堕落論が一瞬頭を横切る。人は堕ちきれるほど強くない……しかし、それは関係ない。アレか。昔、妹の少女マンガ誌をこっそり読んでた時、載ってた政府広告。《STOP! 恋愛恋愛は、あなたにとって脳卒中の危険性を高めます。疫学的な推計によると、恋愛中の恋
ごはんライス さん作 [369] -
空中庭師?
ハイヒールを身にまとい、女装してる。うろたえて、わしゃどうすりゃいいんじゃという表情をしてる困惑の主人を見て、「欧米か!」鈴木が叫ぶと、主人は、腰を振りながら、サンバのリズムで、「南米じゃ!」と切り返す。単に庭園の移動により揺れがひどかったし、あるいは、主人が、セクシーなパンティ(おそらく、奥さんのものであろう)をはいていたので、理央のカーニバルに見えただけかもしれない。理央というのは、奥さんの
ごはんライス さん作 [457] -
空中庭師?
ドーベルマンの吉伸ちゃんは、いつの間にか、東京の街(下に皇居が見えるから、千代田区あたりと思われる)へ向かって落下中。わぃぃぃぃぃぃん。「ご主人! これじゃいけねぇ。何か足元を固定するものを!」「あいよ、スズさん!」主人があわてて家屋から持ってきたのは、ピンクのブラジャー。ピンクのパンティ。ピンクのハイヒール。「これでよし」鈴木は、ブラとパンティで、杭と足を結びつけ、さぁ木を切るぞ! と燃え
ごはんライス さん作 [376] -
空中庭師??
「こ、こらぁ。スズさん。やめてくれぇ」ドーベルマンの吉伸ちゃんがわんわん吠えた。彼は、明らかに面白がってる。だって、シッポふってるもん。それでも、空中庭園はものすごいスピードであっちへ行ったりこっちへ行ったりするのでまるで仕事にならない。どうにも、家屋の一階、リビングのコントロールルームでモニターを管理してる局員の山下君が、朝鮮民主主義人民帝国と大日本合衆国の開戦という情報を、KCIA経由でキャ
ごはんライス さん作 [343] -
空中庭師?
地上800メートルの地点にあり、しかも上下左右あらゆる方向に移動する。テポドン13号が向かってきた時は、家屋内部にある自動防衛システムが作動し、時速120キロで逃げたらしい。怖くてたまらない。「スズさん。精が出るねぇ」家の主人がお茶を持ってきた。「あ、すんまへん」鈴木が主人からお茶を受け取ろうと手を差し出すと、急に足場が下降し、98℃のお茶が顔面に!「わちちちちちちち」テポドン13号は無事庭園の
ごはんライス さん作 [356] -
最後の恋人へ
雨がふるあの日を思い出したあの日きみと永遠のお別れを泣きながらした雨の中泣きながら書いた愛の唄きみに届いたでしょうか今も思い出す一緒にいた時間はあちらこちらに足跡を残すきみを思い出さない日はない毎日毎時間きみは遠い遠い空の上ぼくはきみと離れた空の下声も姿も触れることも偶然会うことさえももうかなわない色を失った景色を空っぽになったぼくは何を見て過ごしただろうか時がたち、今では懐かしさと、リアルの交
はる さん作 [461] -
空中庭師?
、そして叙情性。特に、石の配置が、コペルニクス的ポリティクスちゅうかポリばけつちゅうか要するにテクノロジーバイオレンス……え? これは技術の暴力という意味だよ。つまり、解りやすく言うとね、このスズさんが切った松の木がやね、現代の高度資本主義社会における少子高齢問題に関する後期グローバリゼーションとネオ民族自決の風潮を風刺してて……」としゃべり始めると、正直、逃げ出したくなるが、しかし、嬉しそう
ごはんライス さん作 [358] -
空中庭師?
しかし、そんな鈴木のおっさんでも、「これはムリ!」という庭があった。そう、タイトルにある通り。君はなかなか勘のいい読者だ。それとも、ドラッグをやってるのか、想像力が豊かなのか、とにかく、つまり……空中庭園である。まず、鈴木は高所恐怖症。松の木くらいなら登れる。それは何度も何度も訓練した。でないと、仕事にならん。ただでさえ、ライバルの多い植木業界。油断はならぬ。ベテランになった今も、日々が訓練だ。
ごはんライス さん作 [376] -
空中庭師?
そういう魔法的な要素はないですよ。これは、ファンタジー小説じゃない。単に鈴木のおっさんが近所の居酒屋でよっぱらってた時に聞いた話だから。ただ、彼は酔うとデカい口を叩く癖があるので、半分ウソだと思ってる。おっさんにオファーが多いのは、単に、長年の経験と勘からマジメに地道に仕事をしてるからじゃないかな。どっちにしろ、庭園のことはよくわからない。おっさんがたまにシラフの時、「あそこに見える松はね……」
ごはんライス さん作 [365] -
いけない、、〔秋〕
落ち葉が私にそろそろ秋では?と囁く時期、。 彼と旅へ行く、と言うか連れ出される、、。 親には内緒で、。 、、、。どこまで来たであろう、私には知るよしもないが、自転車で行ける距離などたかがしれている。 風の臭いは感じる、広い平野かなと予想する。 秋と言えど、昼は日が射し暖かい、、辺りからはたまに車の不細工な音が聞こえるだけだ、。 彼にここはどこかと聞くが
ホッチ さん作 [771]