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管理人さんの投稿された作品が10179件見つかりました。
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素直になれない私?
その夜、車のおじさんが家に訪れ、何度も頭を下げて帰った。その後、マサから電話があった。「イケルか??...。あのな...話あるんやけど...。」深刻そうなマサの声に一瞬ゾクッとした。「どしたん??何かあったん??」「急なんやけど...。付き合わへん??ケガもさせてもたし!!」『ケガさせてもたし...。って。どういう事??』わたしは黙り込んだ。ケガさせたけんて、そんな責任取るみたいなのは嫌だった。
美咲 さん作 [349] -
友達〜メール偏〜
『無題』明日は学校来いよ!!『Re:』多分無理だ↓『Re:Re:』なんかあったのか?(゚゚ )『Re:Re:Re:』A組の伊藤ってやつが俺を嫌ってて、皆俺を避けるようにしむけてるんだよ↓『Re:Re:Re:Re:』はぁ!?そんな理由で学校サボってんの!?おめぇはバカか(゚Д゚)!『Re:Re:Re:Re:Re:』バカってなんだよ!人ごとだと思ってテキトウな事言ってんじゃねぇよ!!もうメールもして
ユニクロ さん作 [418] -
メール。
件名:(*≧∀≦)ノ本文:初メなのらぁ☆☆よろしくね(-^3^-)♪件名:Re. (*≧∀≦)ノ本文:君は珍妙な日本語を喋る人だね。件名:(`ε´*)本文:そぉかにゃ??ワラ☆件名:Re.(`ε´*)本文:『ワラ』って何だい?植物の藁のことかい?件名:(ノ∀`*)本文:(笑)ってことだにょ(^皿^)bまぢぉもUろ〜☆☆件名:Re.(ノ∀`*)本文:二文目の『まぢおもゆーろ』とはどういう意味だい?
瑛 さん作 [442] -
初愛 10
慌てて手足をバタつかせても、貴方は「まだついてるよ」と言い続ける。どこ!?と焦りながら聞くと、貴方はしょうがないなぁと私の腕をとって――「ここ」そっとはめられたのは、白い花の輪。ひっそりと、私の左手の薬指に。「約束しよう」黙りこくってそれを見つめる私に、貴方は、「一緒に幸せになろう」この時位、貴方が格好つけで気取り屋で自分勝手で強引で、愛しいと思った時はないだろう。格好つけるな馬鹿、とか、あん
影山藍 さん作 [366] -
青春七眼鏡 02
電車に乗り込み席に着くと友人は思い出したように言った。「そういえばお前金賞だってね。おめでとう」彼にしては珍しい。彼は滅多に私を祝いの言葉を吐いたりしない。「お前が祝いを口にするなんて明日は雪だな。」と言うと彼はおかしそうに笑う。「なにがそんなにおかしいんだ」と少し不機嫌になる。さっきから私は笑われっぱなしだ。「窓を見てご覧よ」と笑いながら言う。私は窓の方に視線を移すと窓の外では塵のような白い雪
花敷 さん作 [408] -
初愛 9
茜色の空に悠々と浮かぶ雲。時折、水面を凪いでゆく風。太陽を照り返して光る水。隣には、貴方。ふと、傍らの小さな白い花に気付いた。「ねえ、子供の頃コレで首飾りとか作らなかった?」貴方は、それは得意だった、と嬉しそうに答えると、花を摘んで何かを作り出した。しばらくして出来たのは、白い花冠。私の頭にそれを乗せると、「すごく似合う」と笑った。照れ臭くて、意味なく立ち上がって川の方へ歩く。振り向かなくても、
影山藍 さん作 [362] -
初愛 8
貴方が社会人になった年の私の誕生日、初めて二人で自転車に乗った。最初は大学の近くの商店街に行って、肉屋の70円コロッケを買った。久しぶりに食べる懐かしい味に郷愁を誘われて、高校にも行ってみようと、また自転車を走らせる。高校は建て替えが進んでいて、パッと見るとまるで違う建物になっていた。けれど汚れた校庭に響く運動部の声や、夕空に響く楽器の音は、昔と何一つ変わっていなかった。良い気分で、二人近くの
影山藍 さん作 [365] -
青春七眼鏡 01
夜の帳が満天を覆い、底知れぬ闇の漆黒が降り掛る。真冬の十二月の冷たい風は突き刺さるかの如く私の肌を霞めて徐々に私の体温は下がっていく。学校の部活動で冬季休暇にも関わらず登校し、今は遅めの下校中だ。私は手と手を擦りながら摩擦による手の温度の上昇を促したが無駄に終わった。憂鬱になりつつも家に帰るために最寄りの駅へと早足で向かう。今日は雪が降ると通行人が言っていた。最寄りの駅に着き電車に乗り込もうと人
花敷 さん作 [447] -
初愛 7
貴方の顔は真っ赤で貴方の掌も真っ赤で貴方の荒い呼吸だけが、聞こえた。ぶたれたのは私なのに、貴方はまるで心臓を刺されたみたいに顔を歪めて「なん、で、そんな事、言うんだよ、」ボロボロ泣いていた。「男は、好きな女の子の前じゃあ泣かない」って言ってた癖に。嘘。わかってる。この涙が、約束破りの涙じゃない事くらい。だから私は、この頬の痛みがもっともっと強くなればいいと思った。「、ごめん」なんて言葉じゃ、
影山藍 さん作 [349] -
初愛 6
ある日、大きな喧嘩をした。就職浪人のストレスとか、そんな些細なことが積み重なって、一気に爆発。いつも冷静な貴方も、その時ばかりは大きな声をあげて私を咎めた。私は、酷く裏切られた気分になって、ひたすら貴方を罵った。思い付く限りの罵詈雑言を並べて、傷付く貴方を笑った。ある一言を言った時、嫌な沈黙が落ちた。その時は気付かなかった。けれど確かに、貴方には致命傷な事。私の事、嫌いなんでしょ?弁解をしようと
影山藍 さん作 [335]