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ｶｽﾞ さんの投稿された作品が38件見つかりました。
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ブルースカイ
君は知っているかあの空の叱責をあの空の憂鬱を遊んで縺れた雲が再び溶け合って手を繋ぐ頃には目敏く次の相手を探しているのだ空はあんなにも蒼く冷たい決して泣かないし決して笑わないが、その体を痛い程に抱きしめている
ｶｽﾞ さん作 [210] -
バク
何が真実なのかはこれから先知ることは出来ないだろう多分それが永遠を信じることに繋がるから誰かを愛することが出来るから
ｶｽﾞ さん作 [216] -
薔薇
豚みたいな女を連れた男のように君の顔は酷く窶れているねそれで幸せなの?病んでなんかいないさただ全てが愛しいだけだよ誰だって日が落ちてしまえば唯の動物になっちまう生臭く暑苦しい夜にもはや誰だっていい跨がれればこっちのものだけど世界は美しい生命は素晴らしい
ｶｽﾞ さん作 [208] -
ジェットコースター
もしこれが木製の柔な絶叫マシーンだとしてもたとえ頂上で落下してもまた同じ階段を登って同じスリルを舐めるのです園長が閉園時間を告げるまで今までの笑い声が嘘のように大人の目をしてあなたがもうそれに愛想を尽かしてしまうまで
ｶｽﾞ さん作 [216] -
蝉
愛想を尽かしてしまった無数の命が夏の暑さに悪臭を放ちどうしたものかと安堵の地からもまた悩みつきない一体何処で本当の安らぎを得られるの蝉の脱け殻を見て彼が近いいつかまた土へ帰る日を思う何も知らずに喧しく鳴くのだろうか否、何もかも知っていながら最後までその小さな体を震わせるのだ
ｶｽﾞ さん作 [281] -
ヒーロー参上
嗚呼だけどこれは言い訳に過ぎないのかなあ端から見ればただの弱虫なんだろうなあ小さい頃から防御しかしてこなかったから今更殴るなんて無理なんですきっと誰もが抱腹絶倒の猫パンチなんです想像しただけで気味が悪いよもうたちかかっていたものも萎えてしまうよだけどHPが1だとしてもやるしかないんだ時間は無限じゃない一歩前を歩いてる主人公に言ってやれ恥ずかしいぐらいの勇気と自身を胸にここからは俺様がヒーローだと
ｶｽﾞ さん作 [207] -
老人
もうあの日のように心が嵐の様に赤く燃え高く押し寄せてはこない何故か君はしんから笑わない若しくは、君はもう居ない視力は衰え全てが靄がかっていてオアシスはその高みから僕らを見下ろしている僕がいつか死んでしまうことよりもあの頃の僕の心を高鳴らせた記憶と嘗ての優しい大人たちが痩せ細っていくことのほうが僕には酷く恐く思える
ｶｽﾞ さん作 [224] -
脈
どこかで聞いたことのある気障な台詞でもその場しのぎの思いやりでもそれは時に優しく柔らかく生傷を癒してくれるものだまだ湿った瘡蓋がその行く末を他人行儀で冷たく看取るように今となっては僕は君の体にすっかり融和してしまってもうなにものも引き剥がしはしない乾いた傷跡は勲章のように誇らしげに万物に精通しているように何もかもを悟ってしまったみたいに今も鼓動を刻んでいた
ｶｽﾞ さん作 [228]
