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胡麻 さんの投稿された作品が36件見つかりました。
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私はね ?
煙草を排水口に捨てる。『ってか、何でフルネームなんだよ!まっ、大樹さんでいいよ。(笑)』笑った横顔が姉貴のタイプだ。ここに惹かれたか。『姉貴からお金なんて取れませんよ。姉貴、お金は服代に使うタイプだから。』真剣な表情で話す私を見てコイツは笑った。『ふっ、俺、誰からでも金なんて取らねえよ。てか未来ちゃんからそんなイメージかぁ。俺。女遊び激しいとかまで言われてるし(笑)』お金を取るなんて、マジ話
胡麻 さん作 [291] -
私はね。?
永嶋大樹。そいつはど偉い奴に姉貴は捕まった。アイツは一回問題になった。女とのトラブルで、その女は学校まで乗り込んできて、警察沙汰にまでなった。そんなの今時あんのかよとか思ってたけど、金の方にもトラブったらしい。それが一年前位の話かな。永嶋大樹。それはとんでもない奴だ。毎日一緒にいる女が違うだとか。何なんだ。姉貴はそんな奴でいいのだろうか。こんな事考えてたら具合が悪くなる。お弁当を少し残して、
胡麻 さん作 [290] -
ラフ・メイカー 〜最後
鏡を見せるなど、とても簡単な方法だが、男は静かに笑った……また俺の人生がはじまる
胡麻 さん作 [393] -
ラフ・メイカー 〜ある男の最後
男と俺は未だに沈黙が続いている。もう一度ノックをしてみる…『お前まだいたのか!?消えてくれって言ってんだろ!!』男のこの言葉がやけに俺を悲しくさせた。『……そんな事を言われたのは生まれて初めてだ…。あぁ、どうしよう、悲しすぎて泣きそうだ。』俺は何故か流れ出す涙を抑えながら男に言った。慌てた男は、『ラフ・メイカー!?冗談じゃない!アンタが泣いてちゃ仕様がない。泣きたいのはこっちの方だ!』ドアの側
胡麻 さん作 [373] -
ラフ・メイカー 〜ある男との出会い
今日も別に変わりない1日…………のはずだった。あんなに悲しい気持ちになったのは初めてだった。アイツは俺をこんな気持ちにさせた。俺はいつものように、泣いてる奴を笑わせるため、おかしな旅を続けて歩いていた。すると、少しうつむいた男が建物へ入っていった。長い間こんな事を続けている俺はあの男が泣いていること位すぐにわかった。男の家のドアをノックしてみる。『………どちら様?』少し機嫌の悪いかすれ声。『名
胡麻 さん作 [347] -
ラフ・メイカー
特に意味はない。理由も別にない。ただ泣いてる奴を見たら、笑顔をプレゼントしてやりたいだけ。泣き顔を見たくないだけ。泣き顔から笑顔になるとき、どんな風になるのか、見てみたいだけ。俺の生き甲斐みたいなものだから。泣いてる奴をさ、俺が笑顔にしてやると、俺に感謝してくる。笑顔で。その時と同時に『あぁ、俺生きてるわぁ』って実感するだけ。泣いてる奴が泣いてる事で笑ってんの。ちょっと矛盾してんじゃねぇかと
胡麻 さん作 [297] -
私はね。? 〜アイツとの遭遇
翌日、姉貴は朝っぱらからアイツとのメールをしながら学校へ行った。私も学校へ行こう。昼、友達とご飯を食べていた。すると、『池田〜!!ご指名(笑)』男子が私を呼ぶ。『はぁ!?…………!!』アイツだ。私を呼ぶ男子の隣にアイツがいた。『未来ちゃん…だよね!?奈美ちゃんの妹……。』アイツは私の事を姉貴から聞いていたらしい。『……そうですけど。えっと…』名前…『あっ!俺!?永嶋大樹。奈美ちゃん何か言ってなか
胡麻 さん作 [324] -
私はね。? 〜姉貴との記憶
一週間位前……いや、話の全てを含めたら二週間位前の話だろうと思う……二週間前の夜。『ねぇねぇ!!未来ッッ!見てこれ』姉貴が私に自分の携帯を見せた。『何?』私は嫌々、その携帯の画面に目をやった。そこには、姉貴と隣には…見覚えのある男。私と同じ高校に通う、一個上の先輩にあたる人と姉貴が仲良さそうに笑っている。そもそも、私と姉貴は一つ違いの違いの高校に通う、高3と高2のどこにでもいそうな姉妹だ。『彼氏
胡麻 さん作 [316] -
私はね。
少しキツメのお線香の香りが部屋中に広がっている。皆は泣いている。悲しくて哀しくて崩れ落ちてる人が何人もいる。それもそうだ…私の目の前には、私の姉貴の亡骸がある。きちんと寝かせてある。が、私にはただ無造作に置いてあるにしか見えない。『何で涙が出ないのだろう。何で泣かないの??』悲しいなんて、私には分からない。今本当に姉貴が私の側から居なくなったのか。実感がわかないとはこういう事なのか。『未来!!早
胡麻 さん作 [358] -
正直に
誰しも幸せな恋愛をするわけではない。幸せな思いをする人もいる代わりに、不幸な思いをする人もいる。私はその中の一人と言ってもいいだろう。私達二人は何も問題ない、普通のカップルだっただろう。でも…私は正直な気持ちで今の彼氏といるんじゃない。ほんの興味だった。付き合ったら好きになれるんじゃないかって…………馬鹿な考え方をしてたんだ。そんな訳ないのに……。私は今、後悔の気持ちで溢れてしまっている。『後悔
胡麻 さん作 [497]