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ソウキュウ さんの投稿された作品が60件見つかりました。
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ゴス☆ラバ?
俺達は車に乗った。キョンがエンジンをかけて待っててくれた。『そんなに驚かないでよ↓ほとんどペーパードライバーな私でもエンジンくらいかけれるんだから』キョンはあまり車の運転をしようとしない。夏は自転車、冬は歩いて外出する。結構、アイツがこっちに来てから車の運転教えたんだけどなぁ〜↓↓キョンはいつもの助手席に座り、窓から流れる夜空を眺めている。『私達、結婚するんだね』「ん?」『ホントに私でいいの?』
ソウキュウ さん作 [196] -
ゴス☆ラバ?
『ご、ごめんなさい!』慌てるキョン。「いいんだよ」以外と冷静な俺。『で、でもいつ提出するの?』「今から」『え?でも夜間は提出のみだから婚姻届すらないのに…』俺は立ち上がり、寝室にあるタンスから一枚の紙を持ち出した。それは俺しか使わない小さいタンスだった。俺はそれをキョンに渡した。「開いてごらんよ」キョンは緊張気味にその紙を開いた。左上に婚姻届と書いてある。茶色い枠で真ん中から縦に二つに別れてい
ソウキュウ さん作 [196] -
ゴス☆ラバ?
俺はキョンに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。玄関の冷たいコンクリート床が脛に伝わり一体化しそうなくらいだった。『ちょっとちょっと、とりあえず上がって。』ぐずぐず言いながら俺は床に張り付いた脛を剥がし、茶の間に行った。静かな間が何分か続いた。キョンは俺と対面していたが立ち上がり夕飯の支度をしだした。まな板と包丁の音、ぐつぐつと鍋の中で水が煮えている。他は何も聞こえない。後は夕飯の匂いだけだ。夕飯
ソウキュウ さん作 [208] -
ゴス☆ラバ?
その度に俺は抱きしめたくなった。遅い夜食を済ませ、少しテレビを見る。キョンは俺の肩に頭を乗せた。俺の顔のラインに沿って流れるキョンの髪、耳元で安らかな寝息が聞こえた。俺はキョンを起こさないように抱き抱えて布団に連れていった。俺も彼女もお互い疲れてるのは一緒だ。キョンが北海道に来てから殺風景な部屋が大分賑やかになった。ピアノはもちろん、楽譜や壁に架かっている何枚かの絵画、毎日芸術にふれることが出来
ソウキュウ さん作 [167] -
ゴス☆ラバ?
久しぶりです、ソウキュウです。さて、いろいろ考えてみたのですが僕とキョン、二人のその後が気になりませんか?白黒の恋を見ていただいてくれた人の中にはそう感じる方がいらっしゃるのではと思い、今回、名前を変えて書く事となりました。多くの皆さんに読んでもらって共感していただけたら嬉しいなと思います。では皆さん、これより本文となります 俺とキョンが結婚を前提に同棲し始めて3ヵ月がたった。初めから結婚出来る
ソウキュウ さん作 [223] -
書けない鉛筆 第7話
『嫌だ』即答だった。捨てられ、施設で育ち、現在に至るという薄っぺらい人生を岡村に話したくなかった。「あまり深い事は聞かないからいいじゃん」『嫌だ』「ケチ」『あぁケチだ』「もう!なんかつまんない!せめて好きな食べ物くらい教えてくれてもいいでしょ?」『そんなの聞いてどうすんだよ?作ってくれるのか?』「作らないよ!なんで私が…」『ほら見ろ、結局興味持つだけ無駄なんだって』「わかったよ、作ればいいんでし
ソウキュウ さん作 [224] -
婆ちゃんへ…
婆ちゃんへ…学生だったあの時、思春期の悩ましいあの時を助けてくれた婆ちゃん。社会人になったばかりの時、誰よりも親身になって社会の現実を身をもって知って、その矛盾な話を聞いてくれた婆ちゃん。いつも迷惑かけてしまっていたね。でもあの時、婆ちゃんはいつもこう言ってくれた。『そんなもん大丈夫だ、お前なら大丈夫。前を向け、ひたすら走れ。お前なら前に行ける』って俺に元気をつけてくれた婆ちゃんが倒れてしまった
和イック さん作 [201] -
書けない鉛筆 第6話
シンと静まる空間。窓から差し込む夜の光が僅かに蒼く、岡村を照らしていた。岡村の部屋の前で泣いているその姿と背景は何故か演劇の一幕を見ているように繊細だったのを覚えている。「何よ、こっち見ないでよ」『見ちまったもん、仕方ねぇだろ。』あの一幕がまるで俺が泣かしたような場面に変わる前に『ちょっと部屋に来ないか?』「え?」『早くしないと行くぞ』すたこらと歩き出す。駆け足で岡村は俺の後を着いてきた。俺の部
ソウキュウ さん作 [213] -
書けない鉛筆 第5話
こうして俺と岡村の壁を隔てた同居生活(?)が幕を開けた。正直言ってまぁ隣にいるだけなら…まぁいいか、と思ってたが岡村はずっと俺の布団の上で本を読んでいる。『なぁ』「ん?」『部屋に戻らなくていいのか?』「漫画読んでる」『それはさっきから知ってるよ。一応俺は男だぞ?』「当たり前じゃない」『お前のかあちゃんは心配しないのか?』「え?だってあんたなんもしないしょ?家の母さんだってあんたを信用しきってるよ
ソウキュウ さん作 [210] -
書けない鉛筆 第4話
微妙な空気。この施設には俺の他に4人いる。1番年長なのが俺。後は小学生の男の子達。男しかいない空間に、何故か俺の部屋に岡村千尋がいる。「なんでいるの??」なんでいるのって…↓そうか、俺がこの施設にいるの知らないんだっけ。『俺の部屋だからだよ』「え?冗談でしょ?」『なら誰の部屋なんだよ?』ようやく岡村も事情が掴めてきたのか沈黙をし始めた。『ようやくわかった?俺には親がいないんだ』「うん、ごめん」ま
ソウキュウ さん作 [213]