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ソウキュウ さんの投稿された作品が60件見つかりました。
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白黒の恋?〜白と黒の間〜?
『ちょっと。どこ行くの?待ってよぉ〜』「え?帰るんじゃ…」『チコ、今日これから打ち上げするから私とソウキュウ泊めて』「そんな、悪いよ、女の子の家なんて…」(いいですよ)え?『チコの家、この近くなの。だから打ち上げしたら泊まろう?』「駄目だよキョン、チコさんのプライベート邪魔しちゃ…」(いいんです、さ、打ち上げ行きましょう!)あっさりとした答えに返す言葉なくチコの後ろをついて行く俺。キョンとチコは
ソウキュウ さん作 [235] -
白黒の恋?〜白と黒の間〜?
辺りを点々と照らす街灯は俺をあの会場に導く滑走路のようだった。足の事なんか気にもしないで俺は走っていた。まさに翼がボロボロの飛行機。会場はもう暗くなっていた。薄暗い中でキョンを探す、ウロウロする俺。不審者。(あのぅ…)背後から声をかけられた↓↓警察かと思い振り向くとスーツ姿の女性。会場で話し掛けて来たあの人だった。「いやぁ、また会いましたね」ビックリした↓後ろから肩叩かれたらみんな少しはビックリ
ソウキュウ さん作 [217] -
白黒の恋?〜白と黒の間〜?
俺はベンチに座った。俺は高校の時からやっているハンドボールで膝を痛めてからというもの、長い時間立っていたり、歩く事が出来なかった。俺は街灯の下で今日の事を思い出していた。白い光を浴びるキョンと暗い観客席の奥、出入口のドアの前に立つ俺。白と黒の間には灰色ではなく、色分けされているパレットのように隔たるものがあった。俺はこの隔たりからキョンを支える自信を少し無くしていた。みんながよく言うあれだ住む世
ソウキュウ さん作 [246] -
白黒の恋?〜白と黒の間〜?
え?この東京に俺を知っている人なんていない。「そうですがあなたは?」俺は鳴り止まない拍手の中で振り向かないまま答えた。(コンサートの関係者です。お話させていただきたいのですが)急に静かになった。アンコールの演奏が始まろうとしている。「嫌です」と俺は言い、外に出ようとした。その時俺が耳にした音はどこか聞いた事のあるフレーズ。あの優しい、癒されるあの曲振り返って見ると、今度は白のドレスを来たキョンだ
ソウキュウ さん作 [212] -
白黒の恋?〜白と黒の間〜?
キラキラ…ほのぼの……ロビーはまさに春の光りを浴びて眩しいがこの事ではない。キョンは俺と付き合ってよかったって事をこのメールに綴ってくれたんだ。このメールにすぐ返事をしたかったけどもう入場しなきゃと思い、会場に入る。こういう場所にはやっぱり正装した方がとスーツで来てしまったが、周りの人達は以外とラフな格好をしてしまい、逆に浮いてしまった。椅子は映画館にある折りたたみの赤い椅子だった、照明が観客を
ソウキュウ さん作 [253] -
白黒の恋?〜白と黒の間?〜
キョンの演奏を見に行く事はキョンの仕事姿を見に行く事。キョンに以前、見に来てくれた人に感動を与えるいい仕事だねと言った事がある。キョンは照れながら『そうだね、もしかすると私の演奏を聞いてピアニストになりたいって思ってくれる人がいるかもね』と言ったのを覚えている。夢、感動。それは机の上で仕事をしている俺にとってはその言葉が出てこない全く違う世界だった。搭乗前にキョンにメールした。「買い物にいくね」
ソウキュウ さん作 [211] -
白黒の恋?〜白と黒の間〜
俺達が付き合ったあの日から2ヵ月が経った。季節は冬を越え、北海道では桜咲く春が訪れていた。仕事もしっかりこなしていた。あれからというもの、俺は残業は減り、定時でほとんど帰れるようになった。俺達はその間、常にメールや電話をし連絡を取り合っていた。キョンのいる東京、俺のいる北海道は季節のズレがあって桜がこっちでは満開なのに東京では葉桜になり、外は20℃以上の温度を記録してると言う。キョンは毎日ピアノ
ソウキュウ さん作 [208] -
白黒の恋?〜白と黒の間〜前書
はじめにこれは白黒の恋、白黒の恋?の続編です。長編になることを予想しておりますので、良ければ全てを拝見していただけたらと思います。またこれを読んでくれた皆様から様々なメッセージを残していただき、暑く御礼申し上げます。これからも頑張っていきたいと思っております。今回白黒の恋?を書く前に前書きとして書こうとしたのは今までの白黒の意味はソウキュウの気持ち、心の葛藤を白と黒で表現してきました。今回はキョ
ソウキュウ さん作 [280] -
白黒の恋??
両想い今、俺はそれに気付いた。観覧車という賑やかな装飾と中の静けさが良いバランスを保って回り続けている。これがロマンチックと言うのかとキョンが隣にいて初めてわかる。途中で止めてしまっていた話が再開する「キョン」『ん?』「俺、今まで付き合ってきた人は何人かいたよ。でも短く終わってた。人に愛情を与えるのが上手くないんだってほとんど諦めてたんだ。でもキョンと一緒にいてこんな気持ちになったのは初めてで上
ソウキュウ さん作 [219] -
白黒の恋??
キョンの目は真剣だった。まっすぐに、俺の中に入り込もうとしていた。それを受けて俺は口を開いた。そう、俺には親がいない。ものごころついた時には施設にいた。学校では親がいない事を理由にいじめられて泣きながら施設に帰ったのを覚えている。施設の人や仲間に慰めてもらった。中学生になって自分の戸籍というのを初めて見た。俺の両親は確かに生きている事がわかって探したんだ。でもお互いの記入されていた住所に足を運ん
ソウキュウ さん作 [195]