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やいちさんの投稿された作品が16件見つかりました。
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ワンダーパート 22
顔を洗い、エントランスに行く。そこにはいつものヒノメさんの姿があった。あのときのことをふと思い出した。「ヒノメさんも、魔法使えるんですか?」「ふう、挨拶もなしに何を突然。」「あっ、すいません。おはようございます。」「まぁ考えてみるといい。あの男達を相手に、女の私が普通にやって勝てると思うかい?もちろん私も術師さ。というより、そもそもワンダにいるものはまず魔法を使えるよ。一人を除いてね。」そうだった
やいちさん作 [307] -
ワンダーパート 21
辺り一面、緑一色の草原に僕は立っていた。見渡す限り草原が広がっている。生物らしきものは他に見当たらない。僕はどの方角ともわからないまま、歩き出した。草原に変化は見られない。ずっと同じ景色が続いている。だが、なぜか見覚えがある景色だった。ふと、視界に人影が入った。すぐに焦点をそちらに合わせる。よく知った人。忘れるわけにはいかない一人。彼女は表情もなくこちらを見続けている。「夏来…」僕はただ一言、名前
やいちさん作 [281] -
ワンダーパート 20
バタンッ。部屋に戻り、そのままベッドに倒れ込む。疲れた。倒れ込みながら、伊島さんたちとの話を思い出す。信じられないことばかりだったが、話の内容は理解できた。内容はざっとこんな感じだ。世界には表と裏の社会がある。もちろん表沙汰にされていないようなことが裏となるのだが、その中でも僕たちでも知っているようなことがある。それは、超能力者と言われる人達だ。こういった人物は実在しており、中にはその力を利用した
やいちさん作 [299] -
ワンダーパート 19
「気づけないって、なんですか?」意味がわからず、僕は聞き返した。「春、お前さっきの二人組に会う前、違和感を感じなかったか?」違和感…そういえば感じた。あの違和感は、人の気配の無さだ。「街の中に、人気が感じれませんでした。」「それと似た類いだ。」「ノックくん、それでは説明になってないよ。春くん、信じられないかもしれないけど、ちゃんと聞いてくれるかい?」「ちゃんと、聞きます。なにか、理由があるなら、ち
やいちさん作 [316] -
ワンダーパート 18
席につくと、ノックさんが自販機で買ったコーヒーを僕と伊島さんに配った。「ありがとうございます。」「さて、どこから話そうか。そうだな。まずはじめに今からする話で重要なことをいくつか言っておこう。」そう言うと、伊島さんはコーヒーのフタを開け、一口飲んだ。そして、一息ついてから、再び口を開いた。「君が狙われた理由。それには春くん、君の家族、この前起こった事件、そして君自身に関わりがある。」「伊島さん、ど
やいちさん作 [331] -
ワンダーパート 17
ドボォン!ブレードと呼ばれる男が川へと落ちた。「へぇ、とっさに川へと飛んだのか。彼もなかなかやるようだ。」その言葉と同時に残った男の方に振り向く。「それで、君もやるのか?」「はい、と言いたいところですが、相手があの『緋の眼』ですからね。そちらの言う通り、退かせていただきましょう。」「ふふっ、良い判断だ。」…角を曲がってすぐに爆発音が響いた。「気ぃとられてる場合じゃねえぞ。」前方でノックさんがそう言
やいちさん作 [351] -
ワンダーパート 16
女性はしっかりとこちらを見つめている。これまた、見覚えのある女性だ。「ヒノメさんよろしく頼みます!」「君にしてはなかなかいい判断だったよノック。すぐうしろの角を曲がったところにある扉を使うんだ。」「了解!」「なんでヒノメさんまでこんなところに?」「春くん、今はあまりそんなことは重要じゃあないだろう。なに、あの二人は私に任せておけばいいさ。」そういうとヒノメさんは視線をスーツの二人に移した。「ほら
やいち さん作 [400] -
ワンダーパート 15
扉が開く音。住宅の一件から、人が出てきた。大柄な男は瞬時にナイフを閉まった。人前で殺るつもりはないみたいだ。助かった、のか?出てきたのは男の人のようだ。男性は僕の方に向かって歩いてきた。この人に合わせて逃げよう。あれ?その男性は明らかに見覚えがある。いや、どうみてもノックさんだ。ノックさんが真剣な表情で向かって来る。いつものノックさんとは違う。その目はなにかを俺に伝えようとしているようだ。あと数
やいち さん作 [331] -
ワンダーパート 14
川沿いの(といってもコンクリートでおおわれたほとんどドブ川に近い川だが)道を歩きながらワンダに向かう。歩きながらいろいろな疑問について考えた。あの事件から結構たった。なのになんの報せも警察からはない。人が、人が二人も殺された。それも住宅街の民家で。どうして犯人が見つからないんだ。それに周りの態度もおかしい。少なくともこのことは直井家を通して担任には伝わってるはずだ。なのに、担任の態度には不自然さ
やいち さん作 [352] -
ワンダーパート 13
しかし、そんなに甘くはなかった。静乃ちゃんは、周りにもきっちりとさせるタイプなうえ、生徒会の中ではかなり強いのである。不真面目なフウマがどうにもならないことで、その矛先はフウマと昔からつるんでて、フウマが集めたメンバーの中で一番まともに働く僕に向いたのだった。「とりあえず今日はちゃんと手伝うこと。ていうか、手伝わす!」そのまま生徒会室へと拉致された。…「これで一通り終わったよね?」「ん〜、まぁ今
やいち さん作 [355]
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