携帯小説!(PC版)

トップページ >> BgwP←/ さんの一覧

BgwP←/ さんの投稿された作品が22件見つかりました。

 
  • 二人 †名前ナンテ意味ハナイ†

     それは突然に起こった。 そんな書き出しがよくあるけれど、そんな事は実際ないのだと思う。 その前に何かきっかけがあったからこそ、それが起こるのだろう。 突然に。など、ありえない。 全てにはマエが必ずある。「ノン!」 後ろから私を呼ぶ声がして、振り向くとそこには彼女がいた。「どうした?イェア」 彼女が私を[ノン]と呼ぶ理由が判らない。 しかし私が彼女を[イェア]と呼ぶ理由もない。「ねぇ、街に遊びに
    BgwP←/ さん作 [320]
  • 二人 †彼女タチハ、コレデイイ†

    「ああ、つまらない」 ふくらはぎ程まである切り揃えられた黒髪をはためかせながら、ノンはため息とともに吐き捨てた。「ふふ、おもしろいね」 肩の所で切り揃えられた銀髪を指でもてあそびつつ、イェアは無邪気に囁いた。 なにが、など問うまでもない。「ああ、世界はなぜこんなにつまらないのだろう?」「ふふ、世界ってなんでこんなにおもしろいんだろうね?」 二人一緒に、まるで打ち合わせたかのように呟いた。 正反対
    BgwP←/ さん作 [313]
  • 二人 †ソウ、彼女タチハ有ッタ†

     彼女がいた。 彼女がいた。 彼女は彼女であり彼女だった。 彼女は彼女であり彼女だった。 彼女は彼女であり彼女ではなかった。 彼女は彼女であり彼女ではなかった。 二人で一人。一人で二人。 完全なる表裏一体が、ここに存在した。
    BgwP←/ さん作 [314]
  • カミサマ 〜エピローグ〜

     私は、貴方に逢えてよかった。 貴方は私に沢山の事を教えてくれた。 でも一つだけ 貴方の名前、教えてもらっていないけど。 そんなの、関係ないよね? 貴方はサラサエル。 私は黒き姫。 それで十分よ。 貴方は私だけのサラサエル―――堕天使であり神の使途。 私は貴方だけの黒き姫。 ねぇ、そうでしょう? ………そろそろ貴方に逢いに行くわ。 すぐに着くから、少しだけ待っていて。「奏焚(カナタ)?奏焚はいる
    BgwP←/ さん作 [369]
  • カミサマ 〜ラピス・サラサエル〜

     その後、巨大な音を聞きつけた町人たちが教会にやってきて、二人を見つけた。 叫ぶように泣くアイサを人々があやすが泣き止まず、その内にアイサをずっと探していた家の者たちがやってきていた。 彼はやはり、戻ってはこなかった。 その日のうちに、彼を彼の家に―――教会に埋葬した。 アイサはその間、片時も彼の傍を離れなかった。 涙も嗚咽も止まることはなかった。家の者が連れて返ろうとした。それでもアイサは彼の
    BgwP←/ さん作 [353]
  • カミサマ 〜暗闇〜

     地面が揺れて、 アイサは飛び起きた。 そして、見た。 地に落ちたロザリオを そこに撒き散る血を そして思い起こす。 その場は誰の場であったかを。 その吊り下げられたロザリオの下にはいつも誰がいたかを。「……………サラサエル?」 返事は、無い。「いや……そんな…………」 震える足で立ち上がり、一歩二歩と進んでいく。 寒さなどではない。 足の――身体の震えも カチカチと音を立てる歯も この汗も 背
    BgwP←/ さん作 [382]
  • カミサマ 〜光の雪?〜

     慎―――と、静寂に包まれた教会。 凛―――と、いつもの場所に立つ彼。 彼の後ろ。一番前の長椅子には、小さな寝息をたてるアイサがいた。 不安や恐怖の色はもう無く、寒さを少しでも無くすためか、身じろぎしてはぼろの毛布をたぐり寄せている。 そこで、彼は謳った。 あの日と、同じ歌を。―――神は貴方を愛すだろう。神は私を嫌うだろう。神は貴方を愛し、愛しきあまりに殺すだろう。神は私を嫌い、嫌いなあまりに生
    BgwP←/ さん作 [331]
  • カミサマ 〜光の雪?〜

     ゴゥゴゥと突風がうなる。 祭りはとうに終わっており、出店も姿を消していた。 容赦ない吹雪が町中を暴君のように荒らし回り、白い町をさらに白く塗り潰している。「………ねぇ、サラサエル」「なんだい?黒き姫」「…大丈夫なの?」 アイサの問いかけに、彼は さぁ と興味のないような返事を返す。 だが、それは当たり前だろう。 何年もの間、この教会で一人で暮らしている彼は何度も今日のような吹雪を経験していたの
    BgwP←/ さん作 [411]
  • カミサマ 〜光の雪?〜

    「はい、サラサエル」「………ありがとう。黒き姫」 アイサはにこりと笑って林檎飴をなめ始める。 彼はその真っ赤な飴を食べるアイサの様子を少しうかがうと、手渡された綿飴に視線を落とした。………これは一体なんだろう?果たして食物なのか?それとも……………「ん?どうしたの?サラサエル」「……ねぇ。これはなんだい?」 これ と言って手に持っている綿飴をアイサの前にかざす。「えっ?綿飴よ?」「わたあめ?」「
    BgwP←/ さん作 [313]
  • カミサマ 〜光の雪?〜

    「町に出ようか」 気まぐれに、彼は言った。 ちょうど退屈していたアイサは二つ返事を返すと、彼と共に町へと出かけた。 彼にとっては初めての町。 アイサにとっては久しぶりの町。 町はもうすっかり冬に染まっており、祭りを開いているのか子供たちであふれかえっていた。「ねぇ、何をする?」 子供ながらにはしゃぐアイサを彼は眩しそうに見ると、「黒き姫」「なぁに?サラサエル」 彼はくすりと笑うと、ポケットからお
    BgwP←/ さん作 [282]
 
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス