トップページ >> Joeさんの一覧
Joeさんの投稿された作品が60件見つかりました。
-
子供水先案内人?
ある時、男は小さな光を手にしていた。まったく、「ここまで小さいと、話すのも一苦労なんだよな・・。」え?なに?「・・・・・。」・・・・「・・・わからん。」俺も、精進がたらんなぁ。男は大事そうに、光を懐に入れ、ちょっと、ここで暖まっててくれ。「やれやれ、最近は特に忙しいな。」男は大きなビルの中へと入って行った。最上階の硝子張りのへやで、餓えとオムツの不快感から、泣き叫ぶ赤ん坊を抱き上げた。よしよし、
Joe さん作 [504] -
子供水先案内人?
うん「何でも言ってごらん。一つだけなら叶えてあげよう。・・と言っても、生き返らせる事は出来ないが。」あんな「オレな、ママとパパに、おでこにチュウしてやりたいねん。前にな、オレが注射で泣いた時、ママがしてくれてん、そしたらな、元気になってん。」そうかと男は立ち上がり、天に向かって手を伸ばす。そこから七色の光が差し込み、周りを取り囲んだかと思うと、突然身体が光り始めた。うわぁ「おっちゃん、何これ?」
Joe さん作 [545] -
子供水先案内人?
うーん「お前の場合な、この後」ほら、こっちこっち。母親の方へ近づいて行き、せり出した大きなお腹を指した。「またあそこへ戻るのさ。」おっちゃん「あかんで。あれはオレのはなちゃんが入っとうとこや。」そう男はしゃがみ込んで肩に手を置いた。その手は父よりも大きくて温かい。「ああ、そうだ。お前はこれから、はなとして生まれ変わるんだ。お腹にいるはな自身が決めた事さ。」ほら男は少し顔を近づけて、「お母さんのお
Joe さん作 [436] -
天の詩?
「どうするんですか?」なにと荷物の上に腰をおろした。「一度素っ裸になってもらおうじゃないか。」「へ?!」「そっから、どうするのか見てみようじゃないか。」「はぁ?土方さん正気ですか?」立ち上がろうとする沖田の肩をぐと押さえた。一枚また一枚するんするんと意思を持っているかのように着物が落ちていき、とうとう全て脱げてしまった。「へぇ、こりゃまた男好みの身体だな。」おい総司「見ないのか?」見るどころでは
Joe さん作 [492] -
子供水先案内人?
「わからん。オレは死んでもたんやろ?」腕組みして見上げると、男は困った顔をして同じ様に腕組みした。うん「死んでるか、死んでないか、といったらやっぱり、死んだという事になるな。」え?「おっちゃん今死んでへんいうたやんかー。」うーん「とまだお前には難しいかな。」男は、また頭を撫でてくれながら言った。「人はね、死んでも魂というものが残る。今のお前はその魂だけの存在なんだ。」え?え?首を、右へ左へやって
Joe さん作 [500] -
子供水先案内人?
「こっちだ。」突然声をかけられた。振り返ると、見たこともない男の人が部屋の隅の椅子に腰掛けて、手招きしていた。知らない人なのに、怖くなかった。優しそうな人、という訳でもなかった。それどころか、だぶだぶのぼろぼろの服を着ていて、ちょっと近寄りがたい。ただ顔だけはにこにこしている。男が、おいでおいで大きく手招きしているものだから、行かずにいられなくなった。「よーし、いい子だ。」男はゆっくり頭を撫でて
Joe さん作 [468] -
子供水先案内人
ある病院、小児外科病棟の、ある一室。日も落ちようかという頃に、魂を必死に呼び戻す声が響きわたる。「いやー、康君ママを置いてかないでー!」悲痛なその叫び声はそれから数時間続き、医者の懸命な処置にもかかわらず、幼い命は、静かに息を引き取った。最期は、両親の腕の中で眠る様に穏やかな顔をしていた。彼ら幼い子供の魂は、死して後、どうなって行くのだろうか?愛される為に産まれてきて、そして・・・。天国へ行く
Joe さん作 [496] -
天の詩?
「・・・・。」部屋へ飛び込んだ沖田の目には、最後の一枚が今にも脱げてしまいそうな姿が写って、びたと戸に張り付いた。「・・え〜と、・・・・。」まごまごしているうちにひらと前がはだけてきた。とっさに、すでに脱げてしまった着物を掴んでわふと包んで、帯でぐるぐる巻きにした。「・・・え?」ほとする間もなく、また帯がほどけてきだした。わ覆いかぶさる様に、帯を押さえた。自然、抱きしめる形になる。「・・。」顔と
Joe さん作 [493] -
天の詩?
「・・・・。」部屋へ飛び込んだ沖田の目には、最後の一枚が今にも脱げてしまいそうな姿が写って、びたと戸に張り付いた。「・・え〜と、・・・・。」まごまごしているうちにひらと前がはだけてきた。とっさに、すでに脱げてしまった着物を掴んでわふと包んで、帯でぐるぐる巻きにした。「・・・え?」ほとする間もなく、また帯がほどけてきだした。わ覆いかぶさる様に、帯を押さえた。自然、抱きしめる形になる。「・・。」顔と
Joe さん作 [459] -
天の詩?
その頃、沖田は荷物部屋の前でおろおろしていた。みきを運び、寝かせたまではよかった。「・・・」降ろして、さぁ部屋を出ようと立ち上がった。え視界の端に何か写ったと、眼を落とすと身体が固まってしまった。「え、・・・え?!」我が目を疑うしかなかった。寝かせたはずの人の体がひとりでにふぅわり持ち上がり、布団が滑り落ち、髪がほどけたかと思うと、するんと帯がほどけだした。「ええ!!」硬直する身体を何とか動かし
Joe さん作 [431]