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テテ さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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ツインシャドウ
どうやら私は無事に死ねたらしい。無事にというのは、何事も無くということだ。タオルを巻いたロープによる自殺方法で苦しむことなく死ぬことができた。まるで眠るように。それにしても周りが騒がしい。やっと自分の状況を悟った。なるほど今私は浮遊霊なのか。中学校の登校風景を教室の隅から眺めている。いつもとかわらない3年2組の教室。あぁ一つだけあるか。私の死亡宣告。担任が来た。どれ、一生に一度…いや普通はない経
テテ さん作 [412] -
死に神にお仕事
私は何だ。他者との関わりを持てず、自分というものすら確立されていない。誰とも向き合うことができない存在の私が、社会という名の完成したシステムに認められるはずがない。枠から外れる者はひたすらに孤独の道を辿る。「そうか。だから私は死神なんだ」私がかつて人間であったとしたのならば、きっと同じような存在だったのだろう。ならば、もう間違いない。生前というものがあれば「私は生きていながらにして死んでいたんだ
テテ さん作 [512] -
死に神はお仕事
何度目だろう。また私はこの鎌を振りおろしてしまった。違う、私に体の自由などなかった。屋上から下に見える青年の姿が小さくなっていく。その命はあと僅かで飛び降り自殺という形式で絶え、私はまた地上から消えるのだろう。私の意志とは関係なく体が動き、私の目の前で人が死ぬ。罪の意識で心が折れる、そんなものは遥か昔に経験している。いっそ心などなければ、それこそ機械じみた死神になってしまえばどれほど楽なことか。
テテ さん作 [481] -
死に神のお仕事
青年は屋上から空を見上げていた。数分の後に彼は歩きだした。そして隅の塀の上で停止する。ここは生と死の境目。これより一歩踏み出せば、誰でも自殺を果たすことができる。彼は再び空を見上げた。月のない冬空で、無数の星がその存在を見せつけている。輝きは彼にとって残酷すぎるほど眩しかった。就職活動に失敗し、進路に迷っていたことが動機ではない。自分の生き方は生きていることではないと考えた結果だ。彼にとってずっ
テテ さん作 [576]
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