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yama さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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闇とカラス○●
明けガラス 。もう朝を告げている。長くて短かった夜のカーテンをひらくのだと。夜の間じゅう、ジッと暗闇に溶け込んでいたその身体は、「ヤミが好きさ」と言わんばかりに、朝の光の中で夜を切り抜いてまとっているんだね。 夕ガラス。夜の空へと戻っていくね。仲間達は空いっぱいに羽を広げて、ほら、暗闇をつくっているよ。シロ猫がほら、おひさまの光を切り取って身体にまとい始める時間。カラス達よ、キミらが闇に溶け
yama さん作 [207] -
RED 2
私は音が好きだったし、身体がそれを求めていた。人ごみをかきわけて、フロアの隅に目をやった私はふと一人の女に目がいった。その女こそがキィコだった。まるでこの爆音が聞こえていないかのようにフロアをぼっと眺めている。腕はとてもきゃしゃで切れ長の目をした美人だった。誰か一緒に来ているんだろうか…?色白で少し不健康そうだ。DJが変わり少しテンポの良い音に変わる頃、隅に目をやるとすでに女は居なくなっていた。
yama さん作 [224] -
RED
「この街は、沢山の矛盾とニセモノで出来てる。」光の渦を眺めながらそう呟いた‘キィコ’は、その長くて黒ネコのようなつややかな髪を、屋上の風になびかせた。車のライトだか、飲み屋街のネオンだかが、昼でもないのに空を青白く染めていた。此処は東京。もう春になるとゆうのに‘キィコ’と私を取り巻く空気はとても冷たかった。フタリは丁度一年前、駅前の地下のクラブ『RED』で 出会った。そのころ私はマキとゆう男に
yama さん作 [267] -
ジカン○●
【ジカン◯●】モノサシの様なもので、ジカンのながさをはかってみた ← 1h → [山|山|山|山|山]けれど、『ひとり』でいるジカンのながさと ←―――→『アナタ』といるジカンのみじかさは ←―→ まるで違う。 ○●アナタとボクのジカンも違う。ボクのジカンがおわるまでに、いったいあと何回アナタにあえるだろう? ★ボクのジカンが終わ
yama さん作 [211]
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