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なぉ さんの投稿された作品が69件見つかりました。

 
  • 制服時代??

    1学期の終業式はもう蒸し暑い季節で確実に夏の訪れを表していた。「お疲れ様でした、副委員長サマ」「どう致しまして♪なんて」みんなが帰り、誰もいなくなった教室で桜がふとそんな事を言ってくれた。「なんか」あっという間だったな…思い出深いのに…「しみじみ?」愛くるしくからかい気味な桜は少し意地悪だ。「そんなことないよ」でもきっと…言葉に出来ない気持ちの分まで桜はわかってくれている気がした。「そうだよ〜卒
    なぉ さん作 [186]
  • 制服時代??

    夏祭りは大盛況で幕を閉じた。もう私と久遠が組む行事はない。学級委員の任期も後残りわずかだ。「夏祭り終わるといよいよ夏休みだね」浮かれ調子で桜が言う。確かに…もう夏休みだ。夏休みになればみんなにしばらく会わないのか…寂しい?それとも嬉しい?どちらも答えは出ない。「夏祭りでさ…」「なに?」「理沙ちゃんの様子が一瞬おかしかったんだよね」「そう?」「私の気のせいかな?」「大丈夫よ」中野がいるから…とは言
    なぉ さん作 [354]
  • 制服時代??

    祭りの賑やかな裏で理沙と中野と久遠はそれぞれに悩んでいた。「中野?」理沙の連れが、中野だとわかると久遠の顔色が変わった。また、中野も久遠の登場に驚く。「久遠、理沙になんかしたのか?」「理沙?瑞木じゃねぇのか」「…うるさい」「二人ともやめて」理沙が止めるも二人とも、もはや聞いていない。「お前相手が違うだろ?」「…お前に関係ない」「大有りなんだよ」と、久遠は中野の胸ぐらをつかんだ。「やめてってば」理
    なぉ さん作 [239]
  • 制服時代??

    散々泣くと理沙は少しスッキリしたような気持ちになっていた。「戻るか?」「うん」屋上から降りて本部席に戻る途中、「あっ!」「なに?」「忘れ物」「もう下で待ってるからね」「悪い、急いでいくから」そう言って中野は上へ、理沙は下へと歩きだした。入り口の下で偶然に久遠と出会った。あれ以来しゃべっていない二人は気まずかった。「一人?」「まぁ…」「圭ちゃんにしては…珍しいね」「…圭ちゃんか」「あっごめん…」「
    なぉ さん作 [236]
  • 制服時代??

    祭りも盛り上がり、徐々に終盤に近づいてきた。桜達と別れると理沙達は屋上に登った。普段は鍵がかかっているが今夜は特別な夜。周りは先にきていたカップルもいた。「ほら下見てみて」「うわ…」理沙と中野が見たのは、祭りの夜の夢という絵のような光景だった。腰を下ろすと辺りは真っ暗で祭りの賑やかな音だけが聞こえてきた。「久しぶりに楽しかった〜」「そっか…」「ごめんね、私で」「何言ってんだよ」二人とも心は複雑だ
    なぉ さん作 [188]
  • 制服時代??

    祭りの夜は長い。華やいでいるのにみんなそれぞれに心は曇っていた。「千夏のこと…このままでいいの?」「…このままもないよ」「まぁくん…」「懐かしいな、その呼び方」中野がそう微笑むと理沙は「間違えたかな…」「なにを?」「…圭ちゃんじゃなくて…まぁくん好きになれば良かった」「…理沙」「なんてね!何食べる?」理沙は精一杯明るく振る舞ったが、中野の胸は切なくなる一方だった。「理沙ちゃん?」どこからか理沙を
    なぉ さん作 [186]
  • 制服時代??

    あまりにも鈍感な自分にしばらく大倉にもたれかかっていた気がする。「ごめんなさい…私」我に返って離れた。「おなかすかない?」「えっ?…うん」大倉の優しさに、また泣きそうだった。祭りの場所に戻ると大倉が焼きそばを買ってくれた。「おいしいっ」「んなっ」なんで…何も聞かないの?大倉の顔を見ていたら「あんまり見るなよ!」少しテレてそっぽむく姿がちょっと可愛く感じたり…「あっ!」「なに?どうした?」「ヤバい
    なぉ さん作 [243]
  • 制服時代??

    月灯りが逆光になって久遠の顔が見えない。だから私は、あの時真意がわからなかった。二人の間に流れた沈黙を破ったのは、意外にも久遠の方だった。「浴衣、似合うな」「えっ?」「まわってた奴とはぐれたのか?」落ち着いた声だった。「久遠…さっきの」「心配するな、お前には関係ない」お前には関係ない…そう…そうなんだけど。「…うん」「今日のことは忘れろ」そう言って、久遠は私に背を向けた。「ねぇ、…」「ん?」「さ
    なぉ さん作 [296]
  • 制服時代??

    私の嫌な予感があたった。祭りの夜は何かが起きる。祭りのにぎやか光がそこにはなくまるで闇のように…月の灯りだけ。いきなり後から手で口をおおわれた私は、声すら出なかった。涙目で顔を見ると相手は、大倉だった。「脅かしてごめんな」「なんでここに?」「千夏ちゃんの姿が見えたから…つい気になって」「しっ」今度は私が大倉の口に人差し指をたてる。久遠達には気付かれなかったみたいだ。「ね、キスしよっか」女の子が久
    なぉ さん作 [230]
  • 制服時代??

    何かしゃべれなきゃと思うのに頭がまわらない…「ごっごめんね、いきなり」「あっ…いや…」「……」お互いさぐりさぐりだ。「かき氷でも食べる?」「…うん」かき氷を買ってまた歩き出すと団体のグループに出会った。「中野〜」「知り合い?」「一組の奴ら」あっという間に中野は輪の中にいた。中心で笑ってる中野は、私も知っているキラキラした中野だ。不思議と久遠のことを考えた。久遠も中野と似ている。リーダーシップを持
    なぉ さん作 [317]
 
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