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なぉ さんの投稿された作品が69件見つかりました。
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制服時代??
祭りの夜は何かがおこる。みんな浴衣でいつもと雰囲気が違うし…伝説効果もあって、男女率が高い。「カップルだらけね」理沙がけだるそうにつぶやく。「伝説効果じゃない?」私も他人事の様に生返事。「千夏はどうなの?」「えっ?」理沙の直球に少し動揺。「好きな人とかは?」「なに急に?」「いや〜千夏ってなかなか言ってくれないからさ」「理沙…」少しさみしげな理沙の声がなぜか嬉しかった。気にかけてくれてる気持ちが嬉
なぉ さん作 [250] -
制服時代??
夕暮れの校庭に、やぐらが組まれちょうちんがぶらさがる。見慣れた場所に魔法がかかる。たった一夜の夢。本部在席というのは、本部テントに座っているだけで暇な係。一応アナウンスなど連絡係で座っている。「千夏、髪伸びたね」「ずっとくくってたからね」夏祭りは、全員浴衣という意外は自由。だから髪も浴衣に合わせてハーフアップにしてみた。普段ポニーテールだから理沙ですら髪伸びたなんてことをしみじみ言ってきた。夕日
なぉ さん作 [221] -
制服時代??
我が中学、伝統の一つ。夏祭りが明日開催される。「桜はあの人と廻るんだよね?」「うん。樋口君が誘ってくれたから」帰り道、桜は嬉しそうに答える。それを見て私と理沙は微笑む。「桜と樋口君は時間の問題かもね」「本当♪」「そんなことないよ!理沙ちゃんや千夏ちゃんが委員だって話したら誘ってくれたんだもん!」それは樋口君にとっては、好条件だったんだよっと理沙とアイコンタクトで通じあえた気がする。「千夏ちゃんは
なぉ さん作 [253] -
制服時代??
男の子はずるい…急に違う人みたいに感じる時がある。つかめなくてまるで風のようだ…大倉が合宿から帰ってきてまた私の毎日は騒がしくなりつつある。「しかし、ひどいよな」「なにが?」「千夏ちゃん俺のこと興味なさすぎなんだもん」「あはは…苦笑」また昼休みは渡り廊下で、大倉とたわいもない話をする日々に戻っている。「強化合宿の話は突然だったけど、行って良かった」ほら…また。いつものチャラ男じゃない大倉の表情。
なぉ さん作 [216] -
制服時代??
私は彼のことを知ったつもりでいたのかもしれない。「久しぶりに帰ってきたのに冷たいな〜」帰ってきた?「どっか行ってたの?」「おい、マジで言ってる?」「…うん」彼は気力を落として座りこんだ。だってあれ以来こなくなったから…もう終わったんだと…「ごめん…大丈夫?」彼にかけより手を肩に触れると彼はいきなり抱きしめた。クラス中のみんなが冷やかし騒ぎだした。「ちょっと大倉ってば!」「俺のこと忘れてた罰だ」意
なぉ さん作 [371] -
制服時代??
季節は巡り、夏祭りの季節になっていた。あれから理沙は毎日元気に登校している。理沙には中野がついてる。私は…と言うとあれ以来、中野ともきまづいし…久遠とも表面上の委員だけで、目も合わさない…このままじゃ嫌だとは思うけど…どうしていいか答えなんて出ない。「千夏ちゃん聞いた?」「何が?」「夏祭りの伝説!」桜が嬉しそうに話す。「夏祭りの夜、一緒に花火を見た二人は赤い糸で結ばれているらしいよ」「桜は、本当
なぉ さん作 [278] -
制服時代??
制服時代に味わうのは、淡い恋心…そして友情の刹那「すぐに二人に話してれば良かったの…」「千夏は悪くない…圭ちゃんが強引にしたの」理沙…「二人ともバカだよ…」桜…「苦しかったでしょ?」桜は泣きながら私を抱きしめてくれた。「千夏が教室飛び出して行ってから、私…圭ちゃんを責めたわ」桜も私も知らない続き…「だけど圭ちゃんはしたいからしただけだって…お前には関係ないって…」「理沙…」桜が理沙を抱きしめた。
なぉ さん作 [262] -
制服時代??
ほんの些細なイタズラがひとつボタンを掛け違い色んな想いが巡る。少し事情を知っている私は桜の様に理沙にまっすぐに聞くことは出来なかった。理沙は私を見た。その目で理沙があれを見たんだとすぐわかった。「私、圭ちゃんと一度だけキスした…って話。あれ違うの。」理沙も真実を知っている。「何が?」「あれ罰ゲームだったの」「えっ?…」桜も言葉をなくした。「本当は…まさくんが私にするはずだったんだけど…圭ちゃんが
なぉ さん作 [225] -
制服時代??
男の子がわかんない。くだらない罰ゲームも…中野の久遠への優しさも…久遠のキスも…中野から聞き出しておいて私は受け止められずに…中野を傷付けた気がする。次の日から、理沙は学校に登校してきた。「理沙…」「桜、千夏っ」「良かった…」桜が思わず泣き出した。「心配かけてごめんね…」「ううん…」私はそれ以上、言葉が続かなかった。「今日帰り、みんなでうちにこない?」理沙の誘いに、私と桜は喜んだ。そして放課後、
なぉ さん作 [214] -
制服時代??
中野は戸惑っていた。でも私の問いかけにゆっくりと中野らしく誠実に話してくれた。「俺と久遠と瑞木は、保育園が一緒で…瑞木は途中から幼稚園に行ったけど、親同士仲良くて俺ら三人、兄弟の様に育ってきた…」私と出会う前の理沙…そんなに小さい頃から三人は仲良かったんだ。「瑞木の気持ちは、俺も感じてた。けど久遠は……」中野は言葉を飲んだ。きっと久遠には、気持ちがなかったか、他にあったか…どちらかだろう…「でも
なぉ さん作 [218]