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なぉ さんの投稿された作品が69件見つかりました。
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制服時代??
大倉がどう思ってそう言ったのか、真意はわからないけど…私は迷っていた。大倉との時間は楽しいし、いい加減で女好きだけど…嘘はつかない人だと思う。好きだと普通に言う彼の気持ちも嬉しい。でも中野に憧れていた気持ちが恋なら…大倉にはまだそんな気持ちは持てない。「大倉…」「なに?」「大倉の言う通りだよ…」「そっかぁ…うまくいきそうなの?」「どうだろ、わかんない」「なら、諦めないよ」「え?」意外な返事に驚い
なぉ さん作 [232] -
制服時代??
大倉は、昼休みになると六組の教室まできて私を呼び出し、渡り廊下でたわいもない話をする。そんなことが一週間続いた。おかげでなんとなくどんな人なのかはわかった。サッカーバカで女好き。調子がよくていい加減。でも…まっすぐで素直。意外と頭もいいらしい。会話していて飽きない。「なんで私なの?」前から思ってた疑問。大倉って基本的にモテる。こないだフラれた人もかなり可愛い子だ。「初めてなんだよ」「何が?」「自
なぉ さん作 [228] -
制服時代??
彼女とか彼氏ってどんな感じなんだろう…初めての告白は、漫画とはかけ離れていた。「はぁ…」「朝からどしたの?」「樋口君!?びっくりした」「前田もはやくくるんだね」「うん…まぁ」昨日は疲れてはやく寝れたけど、今日は朝から目が覚めていつもの登校時間よりはやく学校についた。教室には誰もいなくて…突然樋口君に声をかけられてちょっと驚いた。「樋口君はいつもこの時間にきてるの?」「うん、朝稽古してから登校する
なぉ さん作 [324] -
制服時代??
今日あった不思議な気持ちは、なぜだか理沙達には言えずにいた。もし言っていたなら何か変わったのかな…大倉が再び私の前に現れたのは、次の日だった。「知夏、六組の子が探してるよ〜」六組?誰だろう…教室のドアのとこには、大倉がいて私を見つけて笑顔で手をこまねく。私は大倉のとこにいった。「あっちで話せる?」私は頷き、大倉の後をついて行った。渡り廊下にでて、大倉は壁にもたれながら話始めた。「前田知夏ちゃんだ
なぉ さん作 [270] -
制服時代??
夕暮れのオレンジが教室の窓からさして私と久遠の影を大きく映す。「どうしたの?」怒ってはなさそうだけど、いつもと違う雰囲気だ。「今日のことなんだけど」謝るとか?でもそれって久遠らしくない…「ぅん」「…」黙って私をまっすぐ見ている。私は動けなくて…やたらと胸がドキドキした。たまらず私がきりだす。「呼びにきてくれてありがとうね」「えっ…あぁ」…また二人を沈黙が包む。教室をさしていたオレンジが段々遠ざか
なぉ さん作 [298] -
制服時代?
時が止まるってこんな感じなのかと思うぐらい大倉の手は私の心をつかんではなさなかった。そしてつぶっていた目をあけ、真っ直ぐに私をみる。息を飲むのもやっとなくらい動けないでいた。「知夏、時間だぞ」久遠の声で我に返った。ん?知夏?呼びすて?でも声は久遠?「私、いかなきゃ」逃げるようにその場を立ち上がると、久遠が迎えにきた。なんだか怒ってる顔で大倉に対しては無視だった。「バイバイ、知夏ちゃん」大倉は笑っ
なぉ さん作 [348] -
制服時代?
川のせせらぎがここちよく五月晴れを木々が隠してくれた午後だった。「そんなことないよ」私は桜に精一杯の笑顔で答えた。「桜、中野と知夏は両想いだと思うよ」「もう何言ってんの」「本気だよ」「他に好きな人いるんだよ」桜があまりにも真っ直ぐで私は少し胸が痛かった。「桜、怖いんだ」「なにが?」「知夏ちゃん最近、久遠と仲良いから」「理沙の好きな人だよ」私は諭すように桜に言う「わかってるけど、久遠は」それでも桜
なぉ さん作 [291] -
制服時代?
校外学習は、学校から歩いて近くの山でカレー作りを体験するという内容。基本的に班ごとに行動。低血圧で朝が弱い久遠は、朝から山道を歩くということだけでもテンションが低い。「だるぃ…」「あのね、朝から…はぁ」班で歩いている為、私の隣は何故か久遠。桜は自然と樋口君の隣で楽しそう。桜笑ってて可愛い…桜に爆弾の様に樋口君のことをカミングアウトされ、私と理沙は桜の恋を応援することにした。理沙は私がうらやましい
なぉ さん作 [257] -
リタイヤ?
小学校から教科書には彼の名前がある。泣かぬなら殺してしまえホトトギス彼はとても冷徹で残忍極まりない戦国武将として有名だ。だが、今私が世話になっているこの人は違う。花嫁に逃げられて切ない顔をしている。「探さないの?」「探した」「…そう。いい名前ね」すると信長は切なく微笑んだ。何故こうなったかとかよくわからないが今はなんだかこの人の側にいたい。私も傷ついた。言われもない罪を押し付けられ、彼氏には振ら
なぉ さん作 [200] -
制服時代?
久遠の提案で、校外学習の班決めは自由になった。五分以内に、男女混合という条件を出して…私はとりあえず桜と組むと桜が樋口君に声をかけられた。「一緒に組まない?」断る理由もないので私達は久遠と樋口君と桜の四人になった。あと二人か三人…すると男子二人から声をかけられ、六人になった。不思議なことにみんな条件を守って五分以内に班決めは終わった。久遠はまた前にでて「紙は間に合わないだろうから、班の代表が前田
なぉ さん作 [280]