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長崎サムライ さんの投稿された作品が11件見つかりました。
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ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜11
光台への挨拶から翌日の朝、勝利はウイングスの練習が行われるウイングススタジアムに向かっていた。いよいよ今日からウイングスの一員として新しい野球人生が始まる。だが、もう失敗は許されない。移籍一年目の今年が大事なんだ。そんな思いを抱きながら勝利はウイングススタジアムに向かう。そしてタクシーで10分ほどしてウイングススタジアムに着いた。勝利はタクシーから降り、スタジアムの正面玄関に向かう。するとそこに
長崎サムライ さん作 [728] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 10
ウイングスの球団社長である光台への挨拶も終わりに近づいた時、光台が勝利に話しかける。「そういえば、明日チームの合同練習があるんだったな。君も行くだろう?」「あ、はい行きます。」「そうか場所は分かるかい?」「いえ、まだそこらへんの話は聞いてなかったので…」「そうか…明日は松山町にあるウイングススタジアムであるだ。」「はい。」「時間は朝10時からだ。まぁ当日担当の者をよばせているから、そこでユニフォ
長崎サムライ さん作 [683] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 9
ウイングスの球団社長から手渡された紅茶をとりあえず飲む勝利だったが、まだ緊張しているようだ。すると球団社長が口を開く「あぁ、そういえば挨拶がまだだったな。私はこの球団の社長兼オーナー代理の光台進(こうだい・すすむ)だ。」「ブラックキングスが移籍してきました、完風勝利です。」「博多から来たんだっけ?疲れてないか?」「いいえ、全然。」「そうか、まぁうちに来てくれたからには頑張ってもらいたいな」「は、
長崎サムライ さん作 [703] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 8
タクシーを見送った後、いよいよウイングスの球団事務所に入る。中に入ると、ごくふつうの会社のロビーと何ら変わらない。とりあえず勝利は受付嬢の所へ行き、尋ねる。「あの〜私は、ブラックキングスから移籍してきた完風と申しますが、球団の代表の方はいらっしゃいますか?」その問いに受付嬢は「どういったご用件でしょうか?」と言い「来シーズンからお世話になるので、ご挨拶にと伺ったのですが…」「少々お待ちください。
長崎サムライ さん作 [746] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 7
タクシーの中は終始無言状態が続いたが、ようやくウイングスの球団事務所に着いた。勝利が料金を運転手に手渡そうとしたとき、運転手が「あっ、そうだ。あんたのサインばくれんね?」とサインをねだったのであった。勝利は久しぶりのサインねだりに少し驚いた後「僕のサインでいいいんですか?」と尋ね返すと運転手は「あぁ、もしあんたが今後大活躍すれば、そのサインはうちの家宝たい。」と言った。(もしかして転売目的か?)
長崎サムライ さん作 [735] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 6
博多から約一時間半かけて長崎駅に到着した。気がつけばもう昼すぎだ。腹ごしらえといきたいところだが、まずはウイングスの球団事務所に挨拶に行かなければならない。勝利は駅前に客待ちしているタクシーに乗り、ウイングスの球団事務所へと向かった。タクシーの中では中年の運転手が勝利に尋ねてきた。「しかしウイングスの球団事務所に用があるなんて、あんたもしかしてプロの選手かい?」勝利はとりあえず「あぁはい」と少々
長崎サムライ さん作 [734] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 5
無償トレードが決まり今日が移籍先であるウイングスの本拠地長崎県に移る日だ。手で運べない荷物はすでに業者に手配してもらい、いよいよ出発の準備だ。「長崎かぁ…久しぶりだなぁ。」勝利がこう呟くのには理由がある。なぜならば勝利は長崎県の出身なのであるからだ。地元でプレー出来る喜びも膨れるものだが、何せ今度の球団はリーグ屈指の弱小チーム、そんな弱小チームですら満足にプレーする事ができなかったら周囲から大恥
長崎サムライ さん作 [707] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 4
聞きなじみの声の主はブラックキングスの若き守護神、大道寺大源(だいどうじ・だいげん)だった。大道寺は勝利と同じ21歳、ドラフト一位のピッチャー。勝利とは対照的に一年目から大活躍し、現在ではブラックキングスが誇る守護神に成長している。同期入団で同じ高卒ルーキーは大道寺と勝利だけだったので、二人の仲はいい「しかし寄りによってウイングスにトレードとはな…お前もついてねぇな。」「まぁな、でも決まったこと
長崎サムライ さん作 [690] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 3
悪夢のクビ騒動から一夜明けた。昨日は一転して奇跡の無償トレードという形で現役続行が叶った勝利ではあったが、一夜明けて冷静になったのか、少し不安も感じるようになった。他球団で現役続行できるようになっても、またクビになるかもしれない。どんなに頑張ってもダメな時はダメだからだ。そしてもう一つ勝利が気になっていた事は長崎ウイングスが捕手を欲した事だった。というのも、長崎ウイングスにはKリーグを代表する不
長崎サムライ さん作 [698] -
ウイングボーイズ〜未来に羽ばたく男たち〜 2
気まずい沈黙が続いた後編成部長室の電話が鳴り、部長が受話器を取る。「はい、中川です。あっジェネラルマネージャーお疲れ様です。」さっきまで偉そうにしていた編成部長の表情が一気に変わる。まるで漫画の世界の腰巾着キャラの様だ。「はい、彼ならちょうどここにいますが…」どうやら電話の内容は勝利のことらしい。「えっ?!それは本当ですか?!」そう言うと急に編成部長の顔色が変わる。「…分かりました。彼にはそう伝
長崎サムライ さん作 [659]
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