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あきは さんの投稿された作品が54件見つかりました。

 
  • 寂しいよ

    真夜中過ぎにふと目が覚めると窓の向こうに微かな雨音何だか寂しいよ静かな雨音が心に響く二人で居るはずなのにねどうして寂しいのかな?真夜中過ぎにふと目が覚めると窓の向こうは微かな風音何だか寂しいよざわめく風音が体に響く二人で居るはずだよねどうして寂しいのかな?真夜中過ぎにふと目が覚めると独り取り残された様な孤独感がにじり寄る寂しいよ、何だかとても微かな雨音が心に響くざわめく風音が体に響く今だって二人
    あきは さん作 [287]
  • 生きる

    ただ毎日生きるだけでお金がかかる世の中誰もが何かを求めているのに誰にもそれがわからない生きていくには随分しんどい世の中になったもんだよねテレビで見慣れた人々が愚痴混じりに金の話声を高らかに言い合って私はげんなりする生きていくには随分しんどい世の中になったもんだよねただ生きるだけでお金がかかるこの世の中何かを求めているのに私にはまだ、それがわからない生きていくには随分しんどい世の中になったもんだよ
    あきは さん作 [297]
  • 奇妙な時空−第13話

    朝目が覚めると、隣に居るはずの彼の姿がなかった。それどころか彼がいた気配が一つも無い。脱いだ服もパジャマも、飲んだビールの缶も吸った煙草の吸い殻も、灰皿すらない。「あれぇ〜?俊?」寝ぼけ眼で狭い部屋を歩き回る。歩いているうちに目が覚め、更に奇妙な状況が眼についた。お揃いのマグカップ。彼の分の食器。彼の歯ブラシ。予備に置いてあるワイシャツや衣類。彼用のタオルまでが消えていた。眠るたった数時間前まで
    あきは さん作 [296]
  • 海が見たい

    あの海が見たいあの懐かしい海が見たい遠く水平線を眺めながら響く潮騒を聴きながら波打ち際で佇んで水の踊るのを感じたいただ海が見たいあの懐かしい海が見たい波間に覗く海馬を見つめ足元にうち寄せる波と引き寄せられる砂を足の裏に感じたいあの海が見たいあの懐かしい海が見たいただ佇み海が見たい寂しい心を癒すようにただ今はあの懐かしい海が見たい
    あきは さん作 [391]
  • 奇妙な時空−第12話

     人によっては、1番辛いのは『痛み』という人と1番辛いのは『痒み』という人に分かれる。今日は『痒み』の話をしよう。ある人は慢性的な皮膚病で、常日頃『痒み』を感じていた。想像できるだろうか?『痒み』で目が覚める辛さを。掻いたとしても治まらない『痒み』の存在を。血が出るほどに掻きむしり、なおもまだ『痒い』そんな症状に侵された人がいる。それは特に両手にあった。毎日毎夜『痒み』に蝕まれ気も狂わんばかり。
    あきは さん作 [317]
  • 遺書−私と彼女という現象−最終話−

    「『A』…私に…どうしてほしいの…?」記憶の彼方で私は再度問い返す。『A』は無言で微笑んで私を見つめている。「『A』!私にどうしてほしいの!?」私は叫ぶ。『A』は穏やかに私を見つめながら囁いた。「もう、私の邪魔をしないで。」「?……………どういうこと?」「言葉通りよ。私の邪魔をしないで。」その瞬間、霧が晴れるように私は私の姿を見た。そこには鏡中の私が私を見つめ話していた。「あなただけ生きたがって
    あきは さん作 [318]
  • ピース

    私は私というパズルの一片のピース小さな小さな一片のピース私は私を形作る小さな一片何度も何度も完成し何度も何度も崩しては何度も形を変える私というパズル私は私という一辺の一つのピース小さな小さな一辺のピース何十分の一か何千分の一かの小さな一辺何度も何度もはめなおし何度も何度も繰り返す私は小さな消えかねない一片のピースでも唯一の一辺のピース
    あきは さん作 [359]
  • 遺書−私と彼女という現象−第十五話− 

    「『A』…私に…どうしてほしいの…?」その言葉に『A』は不思議そうに瞳が閃き、狂気は僅かに揺らいだ。まるで私が何を言っているのか分からなかったかのように。「『A』?」「あなた、気がついてないのね?」暫くして『A』は呟くように囁いた。「?……何の事?」聞き返す私に『A』は寂しそうに微笑んで、静かに私を見つめた。「ごめんね、こんな事になって……。」「何で謝るの?謝るより、もっと違うことが…」『A』は
    あきは さん作 [269]
  • 奇妙な時空−第11話

    人によっては、1番辛いのは『痛み』という人と1番辛いのは『痒み』という人に分かれる。今日は『痛み』の話をしよう。ある人は慢性的に腹部の痛みかあった。時には病名としては不適切だが、『胃痙攣』(本当はこんな診断名は無いのだ)を起こして痛みに嘔吐し震えながら痛みが引くのを待つのだ。それは、ある日の事。再び胃痙攣の余徴を感じ始めていた時の事。今時珍しい易者のおばさんに声をかけられた。「あんた辛そうだわね
    あきは さん作 [343]
  • 遺書−私と彼女という現象−第十四話− 

     『A』は、狂気じみた眼で微笑み言う。「貴方は生きていたいんだものね……」 『A』の言葉は、狂気じみて私には意味ありげで、そのくせ意味が通じない。「遺書ももう書いたのよ?話したかしら。」フフと『A』は、狂気の篭る声で微笑む。どうしたら、この狂気を止められるのだろうか?病院に入院?でも、『A』は狂気を隠す事が出来るのだ。私の前でだけ、この狂気を曝しているのかもしれないのだ。「なんで…私に……話すの
    あきは さん作 [312]
 
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