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あきは さんの投稿された作品が54件見つかりました。

 
  • 奇妙な時空−第10話

    再び不思議なモノをみつけてしまった。またもや真夜中近く無性に喉が渇いて、家のすぐ傍の自販機まで行くことにした。ガチャンッ音を纏い取り出し口に姿を現した缶を取り出して、その場でプルトップを引き開けた。冷たい液体が喉を潤していくのを感じながら、何気なく辺りを見回した。(あれ…?)ひょんっ奇妙な動きをして、目の前の民家の屋根の上で何かが跳ねた。ひょんっひょんっリズミカルに跳ねるそれは反復横跳びでもして
    あきは さん作 [324]
  • 遺書−私と彼女という現象−

    −第十三話− 『A』は、狂気じみた眼で微笑み言う。「愛してるからこそ、尚更憎い。死体は彼に見つけさせたいが、それ以外は何も渡さない。」『A』は、狂気じみた眼なのに、正気なのか狂気なのか判断できない。「愛しても唯一にはしてもらえず、裏切られ続けて、子供も殺した上に、精神病なんだもの。」「私は………?」「生きていたいんだよね、勿論しってるわよ。」「じゃ、じゃあ…!」 フフと『A』は小悪魔の様に笑い、
    あきは さん作 [295]
  • 奇妙な時空−第9話

    とても不思議なものをみた。真夜中近く無性に喉が渇いて、家のすぐ傍の自販機まで行くことにした。ガチャンッ音を纏い取り出し口に姿を現した缶を取り出すと、その場でプルトップを引き開けた。冷たい液体が喉を潤していくのを感じながら、何気なく辺りを見回した。(あれ…?)司会の端に何かがひょんっと動いた。(何あれ………?)ひょんっひょんっという動きで夜の闇の中、何かが跳ねていた。動きだけ見れば反復横跳びに近い
    あきは さん作 [322]
  • 遺書−私と彼女という現象−

    −第十二話− 『A』は、狂気じみた眼で微笑み言った。「愛してるからこそ、尚更憎いし、ただですますつもりはない、死体は彼に見つけさせたいが、それ以外は何も渡さない。」と『A』は正気なのか狂気なのか、穏やかに微笑んだ。「仕方ないの、愛し続けても唯一にはしてもらえず、裏切られ続けて、子供ももてないうえに、精神まで病んでしまったんだもの。」「で、でも、やっぱり自殺なんてよくないよ。別れちゃえばいいんだよ
    あきは さん作 [316]
  • 奇妙な時空−第8話

    毎日、私が日課にしている日記も大分ノートが貯まった。足掛け25年、1年に約1冊だから25冊はあるはずだった。ところがふと数えていて気がついた。1冊たりない、7歳から始まって順に数えて15冊目・つまり21歳から22歳の間の1年。(あれ?)何処にやったか記憶にない。そして(あれれ???)21歳から22歳の間って何があったんだっけ?ぽっかり自分の記憶が、その間だけ抜けているのに気が付いた。(んー???
    あきは さん作 [333]
  • 遺書−私と彼女という現象−

    −第十一話− 『A』は、狂気じみた眼で私を見ながら微笑み言った。「愛してるからこそ、尚更憎いし、ただですますつもりはない。」と。「死体は彼に見つけさせたい」と。「でもそれだけよ。後は何も彼には残さない。」「残さないって……?」『A』の瞳は、いつの間にか深まった狂気でギラギラと輝いて見えた。「彼には傷だけを残してやるの。傷と怨みのこもった手紙だけ。」くすくすと『A』が笑い声を立てる。私は恐怖に満ち
    あきは さん作 [301]
  • 奇妙な時空−第7話

    「幾つに戻りたいですか?」帰途を急ぐ私に不意にかけられた言葉に私は、戸惑い半分で声の主を振り返った。 私より10センチも背の低い黒ずくめの男が、そこには佇んでいた。「は………?」「だから、幾つに戻りたいですか?」男は細い眼で私をねめつけるように見回す。忙しいのに、とでも言いた気な気配を撒き散らし男は、ずいっと歩を進めた。「だから、聞いているんです。幾つに戻りたいですか?と。」「い、意味わかんな
    あきは さん作 [373]
  • 奇妙な時空−第6話

    独り暮しの私は、実家に帰るのは電車にのって、小旅行の様だ。 昔は外の景色を眺めたり、本を読んだり、色々と楽しんでいた。でも、最近では慣れてしまって夜遅い時刻に乗ることが多い。そして、うたた寝する事ばかりになってしまった。今回も発車は夜8時。発車から暫くして眠気がやってきた。到着迄は約2時間後。一眠りしよう………。 ふと目が覚めた。何故だろう。何かで目が覚めたみたいだ。(何だろう?)何故か理由
    あきは さん作 [322]
  • 遺書−私と彼女という現象−

    本文−第十話− 『A』は、狂気じみた眼で微笑み言った。「愛してるからこそ、尚更憎いし、ただですますつもりはない。」と。「で、でも当て付けで死ぬなんて………。」私の言葉に『A』は自嘲気味に眼を伏せた。私の言葉に痛いところを突かれた様だ。「でも、私にはもう道が見えないのよ。」「道………?」「私が生きていくために支えになるものもない。」「支え………?」訳が分からなかったが、ただ『A』の絶望があまりにも
    あきは さん作 [295]
  • 遺書−私と彼女という現象−

    −第九話− 独り疲弊しきった『A』は、<鬱病>になり、メンヘラーになった。そして過剰な薬の投与と自殺未遂。医師の責任転嫁に打ちのめされ実家に軟禁状態にされる事になった。初めの1週間は断薬による禁断症状で離人症状と目眩、嘔吐、幻覚と幻聴の波に翻弄され死んだほうがマシだと叫び続けていた。やがて実家から一番近い医大の精神科にかかり、やっと『A』は『A』らしさを取り戻し始めた。 それからの3ヶ月は終日血
    あきは さん作 [317]
 
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