トップページ >> 茜さくら さんの一覧
茜さくら さんの投稿された作品が18件見つかりました。
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浮気相手とはバンドの募集で知り合った。私はうたが好きでできれば歌手になりたいなんて思ったこともあった。でも自分の実力が素人程度だということも重々承知していたので、活躍の幅は趣味程度のバンド活動にとどまっていた。以前友達とバンドを組んだことがあったけれど、ほとんどそれらしい活動をしたことがなかった。それをこの頃になって歌手を目指している友人に影響され、私もバンドをやりたいと強く思うようになっていた
茜さくら さん作 [592] -
essay
結局年が明けて、検査の結果は子宮外妊娠ではないとのことだった。それは安心したけど正直その年の新年は正月どころじゃなかった。いろいろと心配事があったし、当時サービス業についていた私には特別正月休みなんてものはなかった。結局私の赤ちゃんはあれからどこに行ってしまったのかわからない。保健所に検査のために提出されて、その後どうなってしまったのだろうか。私は当然おろしたこどもというのはしかるべき供養を施さ
茜さくら さん作 [193] -
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気付く病院のベッドで眠っていた。目覚めてすぐ、うっと気持ち悪くなって少し吐いてしまった。次はトイレに行きたくなったが、手術後しばらくはトイレに行ってはいけないと看護士に止められてしまった。さらに2時間くらい休んだらすぐに帰らせてもらえた。帰り道で他の患者がその夫と思われる男性と一緒に病院に入って行くところをみてうらやましくなった。私の彼は仕事のために病院に一緒に来ることが出来なかったのだ。でも、
茜さくら さん作 [431] -
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私が子供をおろすことになって、彼はすごく悲しんで泣いていた。私は冷たいから、正直そんなに悲しくなかったけど彼が泣いていたから一緒に泣いてしまった。私の中に赤ちゃんがいる。それでも私はまだ生まれてきていない、本当に存在しているのかどうかさえわからないものに対して、それをおろすのが悲しいとかそういう気持ちにはならなかった。仕事をしているとき、少し体がつらく感じられることがあったが誰にも言わなかった。
茜さくら さん作 [202] -
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歳のはなれた彼と別れるまでにずいぶん時間がかかってしまった。過ぎたいまとなっては時間の無駄に思える。ずいぶんの間彼に対する思いや未練にさいなまれたものの、いざ私の気持ちがふっ切れる瞬間というのは意外な程あっさりしていた。他に好きな男ができたのだ。これが恋を終わらせる1番簡単な方法だと私は思っている。新しい恋を見つけると、古い恋なんて簡単に忘れられる。イイことも、ものすごくイヤだったこともすべて。
茜さくら さん作 [326] -
essay
歳のはなれた彼はしばらく私を抱かなかった。まだ十代だった私を抱くことに戸惑いを感じているようだった。抱きたくて堪らないという様子だったが、彼は我慢をし、私たちはお付き合いを始めてもしばらくの間は私の体を触って気持ち良くしてもらうことだけを楽しんだ。彼を好きになるにつれ、私は彼に抱いて欲しくてしかたがなくなった。彼が触ってくれるとき、彼が私を抱きたくなるように、挑発するように、なるべく可愛くて感じ
茜さくら さん作 [287] -
essay
高校を卒業して、私はすぐに就職をした。まったく興味のない会社だった。どうでもよかった。もともと進学しか頭になかった私には、進学せずに就職するということはもはや私になんの選択肢もないのと同じだった。だが意外にもしばらくするとこの考えは変わった。自分のその時の状態に満足するようになった。そのうち自分で勉強する気にさえなった。大学での4年間というのは時間とお金の無駄だと考えるようになった。そのうち、職
茜さくら さん作 [164] -
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高校は進学校だった。みんな大学に進学すると思ってた。私も進学すると思ってた。でもしなかった。両親が反対した。お金がないからダメだと言った。お金がないから働けと言った。私は進学以外の進路はないと思ってた。道を大きく踏み外すことになると思った。私は泣いた。彼氏の前で涙が止まらなかった。
茜さくら さん作 [163]
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