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堂本エリ さんの投稿された作品が12件見つかりました。
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カルナ〜?〜
性格悪過ぎって、ちゃんと言ってくれるのは夏子だけだから、大事にしなきゃね。『思わせ振りなんだよね。ダメならダメってちゃんと断りなさい!それに、自分から誘うってどういう事よ?勘違いしちゃうでしょ!あんたはね、優しくみせて最終的に一番傷付けるタイプだね。』「はっきり言い過ぎだよ…。」分かってる。あの時もそうだった。生まれて初めて告白された、中学2年生の春。同じクラスの明るく人気者の男の子に、みんなの
堂本エリ さん作 [122] -
カルナ〜?〜
いつからだろう。私が他人の心を疑うようになったのは。「どうしました?」「何でもないよ。今度、ご飯奢ってあげる!お酒はなしで!」「マジっすか?いいんすか?」「いいよ!でも、他の先生とも行ってあげなよ!いじめられるの嫌だから。」「ハイ!」本当に魅力的な笑顔をする。私にもう少し言語能力があれば、この思いを伝えられるのに。「で?今日はどうするの?仕事出来る?」「ハイ!頑張ります!」若々しい元気な返事をし
堂本エリ さん作 [150] -
カルナ〜?〜
しかしその次の日である。「カルナ〜。」「どうしたの?」「健児先生元気ない?」子供は敏感だわ。元気ないように見えたのかしら?「探して来るね。」当初の大きな建設ミスでここにはきちんと男子トイレがある。「オエ〜〜!!」男子トイレに入る唯一人の人間の叫び声がした。「健児クン!健児クン大丈夫!?」保育園にいるという事も忘れ、扉をひたすら叩いた。すると、ゆっくり扉が開き、青白い顔をした男が現れた。「すいませ
堂本エリ さん作 [210] -
カルナ〜?〜
「健児クン、今日もお疲れ様。明日もよろしくね。」仕事が終わり、先生逹が笑顔で彼に挨拶をしていく。まるで、別れを惜しむかのように。「お疲れ様っす!また明日!」そしてサービススマイル。そりゃ可愛いわな。「早く出な。鍵閉めるから。」「はーい。てか、冷たくないっすか、カルナさん。」「うん。私冷たい人間なの。」「俺は好きっすよ。」「それはどうもありがとうございます。」私に媚び売ろうとする方がバカよ。そこら
堂本エリ さん作 [227] -
カルナ〜?〜
「カルナ!」私、佐伯ハルナ。25歳。保育園の先生をしています。こうして毎日、世話の妬けるクリクリの舌の短いガキから「カルナ」と呼ばれる日々を送っています。「どうしたの〜?優太クン。」「ブロックどこ?」「ゴメンねぇ。奈々子先生に聞いてくれるかな〜。」「あーい!奈々子先生に聞く!」このように他の先生の事はちゃんと「先生」と言います。「カルナ先生!」この保育園で唯一図太い声を持つ男。「どうしたのぉ〜?
堂本エリ さん作 [153] -
星━星になったエツコの手紙━
ケンタくんへ私が死ぬなんて、信じられないでしょ?私も信じられなかった。自殺じゃないよ。だから、自分を追い詰めないでね。私は、本当にあなたが好きだった。でもね、前の彼女に戻っちゃダメだよ。私が惚れた男は、『一度言ったら二度と聞かない』前の女なんて振り向かないようなカッコいい男でいて欲しかったな。それと、お腹の子は本当にあなたの子だよ。一人でバイバイさせちゃうのは可哀想だから、丁度よかったのかもね。
堂本エリ さん作 [297] -
星 ?
ケンタくんがしばらく歩いたところで、車の急ブレーキの音と一緒に女の人の叫び声がしました。人身事故があったようです。ケンタくんも見に行きました。運転していた男の人は真っ青になって動けません。車の下にはカバンの中身が出て、血で真っ赤に染まっています。倒れているのは女の子です。男の人が事情を聞いています。女の子は、気分が悪そうにしていて、フラフラしながら車道に倒れてしまったようです。そこで車に轢かれた
堂本エリ さん作 [228] -
星 ?
エツコちゃんは、お腹の赤ちゃんとバイバイするためにお金を貯めようとしました。お友達にもパパにもママにも言えません。エツコちゃんには、小さい頃から毎日していることがあります。夜になるとカーテンを開けて空を見上げます。お星様にお願いです。「明日もみんなが幸せでありますように。」エツコちゃんは今日もお願いです。もう1つ、お願いを付け加えました。「ちゃんとお腹の赤ちゃんとバイバイできますように。」夏休み
堂本エリ さん作 [215] -
星 ?
3週間が経ちました。今日も2人は仲良しです。エツコちゃんのお家で遊び、ケンタくんはいつも通り帰って行きました。ケンタくんからエツコちゃんにメールが届きました。『僕はもう彼女いないよ』エツコちゃんはたくさん泣きました。2人とも、大学では普通です。2人の時間がなくなっただけ。甘えられる相手がいなくなっただけ。エツコちゃんの涙が増えただけ。1週間後、ケンタくんからエツコちゃんにメールが届きました。『僕
堂本エリ さん作 [223] -
星 ?
昔々、あるところに、ケンタくんという男の子がいました。ケンタくんの住んでいるところから遠く離れた街にエツコちゃんという女の子がいました。2人はお互いの存在を知りません。2人はその場を離れることなく、すくすくと育ち大学生になりました。ある日、ケンタくんはいつも通り大学へ行きました。お昼休みは、お友達と楽しくご飯を食べます。目の前を1人の女の子が通り過ぎました。ケンタくんには、その子がピカピカ光って
堂本エリ さん作 [280]
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