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α さんの投稿された作品が60件見つかりました。

 
  • パンケーキにお住まいの野ねずみさん2

     野ねずみ坊やが苺と一緒に落下してきたポッキーを使って苺をテコの原理に基づき父さんの上から転がし退けると苺の果汁が白いディッシュの上に赤い筋を描きます。 ようやく解放された野ねずみ父さんは大きく息をつくと野ねずみ母さん達に言いました。 「この家も大分かじってきたけれど、もうかなり危ないな ところで労災はおりるだろうか?」 「さあ?エコポイントでも調べてみますか?」 「おとーさん、怪我しなかった?
    α さん作 [725]
  • パンケーキにお住まいの野ねずみさん1

     こちらはパンケーキにお住まいの野ねずみさんのお宅です。 つまりパンケーキの中なんですね。 丁寧に焼いたパンケーキを一枚いちまい重ねた内側をくり抜いて造られています。 屋根には可愛い白いクリームと赤い苺が乗っています。 お宅の中では野ねずみのお父さんが新聞を読みながら訳知り顔で唸ります。 「う〜む、穀物の価格が下がらんのぉ 車が走っても私らが飢えたら意味ないがな…」 ため息まじりのつぶやきに野ね
    α さん作 [631]
  • 吹雪の兎

    吹雪ふぶいた森の中兎は雪の つぶての ただ中を、こそこそ 跳ね跳び餌 捜す。雪が視界を掻き消そうとも、兎は不安で仕方ない。幾度 幾度も立ち止まり、幾度 幾度も耳 澄ます。雪の つぶてが荒れ狂い、兎の耳にも毛皮にも、冷たく鋭い結晶 叩き着く。吹雪ふぶいた森の中兎は跳ね跳び餌 捜す。雪が後から後から降りしきり、兎の足跡消してゆく。兎は雪の つぶてに打たれながらも、狼 怖さに吹雪を進む。吹雪 降り止み
    α さん作 [669]
  • 猫物語その36〜Count違いは気にせずに〜

     お願いに ぁなどぅゃ!その笛を返してくれなゃ! 子猫は[にゃ]が つかないように必死で話しますが、余計に聞き取り辛くなっています。 怪盗ねこひげは蔑み、もういいから普段通り自分の言葉で話しなさい。子供の うちは大目に見てあげるから。と申します。 そ、そんぬぁこと言って また却下とか言う気ぬぁんぬぁ…! 子猫の傷は深く、他猫の譲歩にも うたぐり深くなっていました。 言わんと言うたら言わん! もう
    α さん作 [768]
  • 猫物語その25

     ム、生意気なこわっぱめ。随分とたいそうな口を きくではないか 小さな子猫に盾突かれて腹立たしい ねこひげは視線を子猫へ転じます。 恐ろしくなって身をすくませる子猫を庇うように猫丸が立ち塞がりました。 おっとぉ、怪盗ねこひげとやら。 まさか こんな子供に手をかけるなんて情けない真似しねぇよな? 子猫が見上げる猫丸は口元に うっすら笑みを浮かべ怪盗ねこひげを横目で見下げています。 まとう空気は未だ
    α さん作 [701]
  • 猫物語その24〜知られざる猫丸のバックボーンが、いま明らかに!〜

    ハハハ!流石は忍猫一族!端くれとはいえども潔し! 怪盗ねこひげは小気味よさそうに猫丸に応えます。 子猫は初めて聞く言葉に動揺が隠せませんでした。 にょぅわっじゃなくて、ええ! にんにゃー?! それはいったい何にょぉ..じゃなくてなんだ?! [忍][猫]と書いて「にんにゃ」と読む。 猫丸の故郷にある戦闘集団のことらしい... 猫八が神妙な態度で、対峙する猫丸と怪盗ねこひげから目を離さずに子猫に教え
    α さん作 [684]
  • ライオンの恋 その4(完)

    しずか先生を待たせて友を呼ぶ。心配で苦しくなったが友の意向を汲んで側を離れた。戻った時、友は少し淋しげな顔をしていたが、いつもと同じように振り向いて「ありがとう、友よ」と言った。友の首をそっと撫で言う。「帰ろうか」「ああ、帰ろう」友との短い旅はこうして終わった
    α さん作 [924]
  • ライオンの恋 その3

    ケータイで検索した近在の小学校の中から、件の日付に友の元への遠足が決行されたところがないかホームページを調べる。行事関連は保護者向けに掲示されていたりするものだ。割と最近のことなのですぐに見つけられた。「あったよ。緑小だって」「いつ見ても不思議な道具だな。」「そうかい?」友と歩く。緑小は現在授業中のようで外からは静かに見えた。「さて、どうしようか。迂闊に入ると不審者扱いでサスマタの餌食だし...
    α さん作 [532]
  • ライオンの恋 その2

    「そうだった...」友は俯きひどく沈痛な声で話した。「俺にはこの檻を越えてあの子に会いにゆくことも、ましてこの胸を締め付ける思いを打ち明けることもできはしないのだった...」友の嘆きを見ていることが辛かった。だから、「友よ、俺に手を貸してはくれまいか?」そう頼られて当然の如く頷けたことをひそかに誇りに思う。「ではまず変装しなければ...」ハサミを取り出して弾力の素晴らしいたてがみに手をのばすと友
    α さん作 [439]
  • ライオンの恋 その1

    ある日、友がこんなことを言い出した。「おい、俺は病を患っているらしい」「へえ、どんな?」「わからない。だが、食欲がなくて塞ぎ込んでいると五藤が言うのだ」五藤さんというのは、この友の健康管理を担当している職員の名である。「原因も判らないのかい?」少し心配になる。「ああ、五藤も調べてみると言っていた」友は少しの間うつむいて沈黙したが、やがてこう切り出した。「確かに原因はわからない。だが、いつもあの子
    α さん作 [588]
 
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