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キョウスケ さんの投稿された作品が36件見つかりました。

 
  • 桜の木とともに 本編?

    「大和君の匂いが好きだから、布団に倒れたの」なんとも嬉しい事を言ってくれる彼女に、「じゃあ、俺も桜の布団で倒れてもいいの?」「ダ、ダメだって。私なんかので、寝かせられないよ」慌てて拒否していた。「オ、オレだって、その、桜の匂い好きだし。駄目か?」しつこく言う私に、桜は少し考えて、「私のでいいなら、今度来た時にでも寝てもいいよ」顔を赤くしながら答えた。二人とも、久しぶりドキドキする会話で見つめ会っ
    キョウスケ さん作 [222]
  • 桜の木とともに 本編?

    「大丈夫なんて言うな。彼女からしてみたら、大和がしっかりしていないと、身体に負担が掛かるかもしれんのだぞ?」珍しく私に言ってくる。「わかってるよ、桜の事はオレがしっかり見て行くんだから、おじいちゃんも心配しないで」そう言うも、「なら、シャキっとせんかい。背中から暗そうにみえるぞ?」「わかった。ありがとう、おじいちゃん」礼を言いながらも、私は写真を見ている。写真の中の桜は、私にくっついて笑顔でこち
    キョウスケ さん作 [203]
  • 桜の木とともに 本編?

    家に帰り、明日桜が来る事を親に伝えると「桜ちゃん、身体は大丈夫なのか?」父親に聞かれ、「今のところは大丈夫だよ。無理はしてないと思うんだけど」正直、桜の身体の事を知っているようで知らない私は、そう答えるしかなかった。「大和、おじいちゃんが呼んでるわよ?」母親に言われ、てくてくと祖父の部屋に入ると、「お帰り大和。どうだった今日は?」祖父は毎日、私が帰ると今日の事を聞いてくる。「別に、特になしかな」
    キョウスケ さん作 [216]
  • 桜の木とともに 本編?

    私はフッと見上げると、息子がいつの間にか、桜の木下で遊んでいる事に気付く。「春樹、どうした?」「今年も、いっぱい咲いてるよ、お父さん」桜を見ながら答える、息子の春樹の側に行き、「桜が咲かないと、春って感じがしないからな」当たり前のような私の言葉に、「でも、お父さんは桜の木を避けてるように見える」春樹の言葉に、私は何も言えなくなってしまった。正直、桜の事は思い出として残したかったが、毎年春になり、
    キョウスケ さん作 [232]
  • 桜の木とともに 本編?

    「だって、私のせいで大和君に迷惑かけてるのに、私は何にもしてあげられないんだよ?」自分の弱さを言ってくる。彼女自身、これまで何回も私に迷惑を掛けているのに、いつも傍にいてくれるのはなぜ?と感じた私は、「桜じゃないと駄目なんだよ。桜がいつも笑ってくれるから、俺はお前の隣にいられるんだよ」自分の素直な意見に、「や、大和君。こんな私でいいの?いつも大和君に迷惑かけてる、こんな私で」震えながら話す彼女を
    キョウスケ さん作 [228]
  • 桜の木とともに 本編?

    桜が倒れたと聞いて、私は部活そっちのけで、保健室に走っていた。部屋には、横になっていた桜が私に気付いて、「や、大和君!どうしたの?」全速力で走ってきたので、息を切らしていた私に、桜は驚く。「だ、大丈夫か?」「ゴ、ゴメン。心配かけちゃって、大丈夫だから」そう答えるが、どう見ても桜は辛そうに見えた。目は弱々しく私を見ていて、身体は少し震えていた。「いいから寝とけって。桜を見てるだけで分かるから」「大
    キョウスケ さん作 [246]
  • 桜の木とともに 本編?

    私たちは同じ中学に上がり、小学校では同じクラスになれなかったが、初めて同じクラスでとても嬉しく思っていた。「大和君と同じクラスだから安心した」と言っていた桜は、小学生の頃とは違った雰囲気で、私の隣りを歩いていた。私自身、小学生の頃に比べると、少しずつ背も伸びており、最初は桜と同じだった背も、今では私が見下ろす状態になっている。それでも、身長の話はしなかった。昔の頃と同じ関係を保ちながらも、大人に
    キョウスケ さん作 [246]
  • 桜の木とともに 本編?

    「あの時ね、もしかして嫌いって言われる気がしたの。私、本当に長くないから」暗くなりながら話す桜に、「桜は大丈夫だよ。オレが桜の悪い所を、全部良くしてあげるから」今思うと無茶苦茶な発言だったが、「ありがとう、大和君。私頑張るから、ずっと傍にいてね?」私の隣に座り、寄りかかってきた桜の肩をギュッと掴んで、「頑張ろう、桜」勢いでキスしたが、抵抗しない桜は、ただ黙ってキスを受けていた。初めてのキスは、と
    キョウスケ さん作 [259]
  • 桜の木とともに 本編?

    私と桜は、遠足での件以来、ずっと二人で楽しんでいた。私が初めて桜の家に遊びに行った時、「ようこそ、大和君」嬉しい顔で迎えくれた。桜の両親とは、初対面ではなかった。学校の授業参観日等で会っていたからだ。父親の方は、とても真面目で頑固だなと思っていたが、私を見るなり、「桜が、いつも君の事を話してくれてるよ」父親の明斗さんは言うと、「ちょっと、お父さん!やめてってば!」慌ていた桜の顔は、とても赤くなっ
    キョウスケ さん作 [259]
  • 桜の木とともに 本編?

    写真を見ながら、当時の自分を振り返ってみる。そこで感じたのは、当時の桜が、私にとっての唯一人の女性なのだと分かる程、彼女の写真だらけだった。「お父さん、どうして同じ女の子ばかりの写真なの?」私の隣で同じように見ている息子が言ってくる。「お父さんの初恋の人だからかな?」私の言葉を理解したのか、「じゃあ、お父さん。その人の事、まだ覚えてる?」息子に言われて少し考えるが、「もちろんさっ、忘れる事なんて
    キョウスケ さん作 [233]
 
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