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キョウスケ さんの投稿された作品が36件見つかりました。
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桜の木とともに
「本当のこと言ってよ?」問いつめ続けていた私に、「言っても、大和君には関係ないから。気にしないで」私を見ずに答える桜。「関係あるとかないなんて、どっちでもいい。桜が苦しんでいるのを見てる方が嫌だ」私の言葉に対して、睨むように見つめてくると、「じゃあ、何ができるの?」「え?」「大和君に、私の病気が治せるの?」問いつめる立場が逆転していた。「それは、その……」「私、あと少しで死んじゃうんだよ?大和君
キョウスケ さん作 [394] -
桜の木とともに 本編?
その日、私の学校では遠足が決まっていた。前日まで、遠足の事をすっかり忘れていた私は、ドタバタしながら当日を迎えていた。家の前の桜の木に、行ってきますと言って、駆け足で学校に向かっていた。桜がいるクラスとは、別々の行動であったが、お昼が終わり、自由行動の時間となると、みんながワラワラと動き出していた時、「大和君!こっち!」後ろから呼ばれて振り向くと、桜が手を振って私を呼んでいた。いつもと同じように
キョウスケ さん作 [268] -
桜の木とともに 本編?
初めて桜が家に来た時、彼女は可愛いピンク色のワンピースを着ていた。普段見ている彼女の服とは違っていたので、一瞬誰だか分からなかったが、彼女も男の子の家に行くのだから、しっかりして行けと親に言われたらしい。「似合ってるかな?」「う、うん。すごく似合ってるよ」私がべた褒めすると、安心したようでホッとしていたが、すぐにいつもの顔になっていた。桜は私の部屋よりも、目の前にある桜の木に夢中になっている。「
キョウスケ さん作 [290] -
桜の木とともに 本編?
私と桜の時間を思い出すと、よく遊んでいた二人だとつくづく感じる。だか、私は桜と一緒にいると、不思議と彼女のことしか見えなくなっていたのも事実だ。「大和君、桜の木がすごいよ?」ふっと見上げると、桜の木はピンク一色になっている。時々風が吹いては、桜の花びらはひらひらと、私たちの周りを飛んでいた。「今年も桜が満開だね?」桜に言うと、「本当だね。私も桜の木のような、満開な人になってるのかな?」桜の言動で
キョウスケ さん作 [370] -
桜の木とともに 本編?
桜との話は、大体が木についてだった。「大和君、木が多くある所ってどこだと思う?」「木って言われても、山だと思うよ。あそこならくさる程あるし」そんな会話以外に、桜が他の人と違うと感じるのは、行動にもあったから。「大和君、木ってね、人より何十倍も生きているんだよ。知ってた?」「そりゃあ、こんだけでかけりゃねぇ〜」平凡な答えに桜は、「生きるって、すごいよね?私もたくさん、生きたいなぁ」木に抱きついて話
キョウスケ さん作 [429] -
桜の木とともに プロローグ
春の季節、僕は家の前にある、桜の木を毎日見ては、ピンク色の花びらに見惚れていた。春夏秋冬の中で、僕が一番好きな季節は、もちろん春だった。桜の木は、毎日のように僕を見ては「また、会えましたね?」と言ってくる気分にさえ感じられる。この桜の木は、僕が生まれてくる前からあるのだか、周りを見ていても、この桜の木だけが、一番輝いて見えたのは、子供の思い出だからななのだろうと、今になって思う。当時を思い出して
キョウスケ さん作 [626]