トップページ >> ゆう さんの一覧
ゆう さんの投稿された作品が97件見つかりました。
-
YES 14
忘れもしない、私たちの卒業式。私は、この日を一生忘れないと思う。「あゆ、よかったね。来月からはトリマーの卵か」「うん!ありがとう♪」私は専門学校に合格した。もちろん松浦さんも。「…あゆ、これ」「カズが最後だったね」カズから交換日記を受け取り、私は笑顔を見せた。ページをめくろうとすると、カズが私の手を押さえた。「あゆ、家に帰ってから読んでくれる?」「?。うん」「あゆはこれから映画部の仲間とごはん?
ゆう さん作 [245] -
YES 13
私は松浦さんとメアド交換していたから、毎日のようにどっちからともなくメールするようになっていた。今まで男の人とまともに付き合ったことのない私にとって、松浦さんとのやりとりは全て新鮮で、キラキラと輝いていた。「恋に恋してるんだよ。あゆは」最近のカズは私に辛辣な言葉をあびせるようになっていた。「そんなことないもん!私は松浦さんが好きなだけだよ」「1回しか会ったことない奴のこと好きだなんてよく言えるね
ゆう さん作 [219] -
YES 12
ふざけんな…。ふざけんなよ…。たかだか一日一緒にいただけで…どこの誰とも分からない奴が…あゆの心を簡単に持っていった!「ふざけんなっ!!」私は気づくと体育館裏で叫んでいた。なんで…なんで…私はこんなにあゆのそばにずっといるのに… 私の気持ちは絶対にあゆに受け入れてもらえない…。あゆ…そんな簡単に揺らがないで。簡単に心を許さないで。私だけの…私だけの、あゆでいてほしい…。そんな事、無理なのに…そん
ゆう さん作 [231] -
YES 11
試験会場で隣の席だった。私はいつものおっちょこちょいで消しゴムを忘れちゃって…「よかったら、これ使って。俺いっぱい持ってきたから」私の様子を見て、そう声を掛けてくれた。「あ、ありがとうございます!助かります…」それがきっかけで、昼食も彼と一緒に食べた。彼も動物が大好きなのがすごく伝わってきた。家には犬、ハムスター、インコ、カメ、金魚などたくさん一緒に住んでると。試験会場を後にするとき…「俺、松浦
ゆう さん作 [242] -
YES 10
あゆの受験が終わってからのことだった。あの時、私の中で何かが変わってしまった。今まで、心に決めていた誓いさえ…。「あゆ。試験おつかれ」あゆの試験の翌日、登校してきたあゆに声を掛けた。「カズ。ありがとー。あとは結果が出るのを待つのみ…だね」……なんか、様子がおかしい。「…どした?何か、あった?試験、難しかった…とか?」「…試験は精一杯できたと思う」「それなら、よかった」「うん…」でも、なぜだか引っ
ゆう さん作 [257] -
YES 9
あゆ。あんたは、あの噂が流れたとき、変わらず私の横にいてくれたね。私がビアンだろうが、関係ないって。私の友達だって、言ってくれた。あの時、すごく嬉しくて、そして、すごく悲しくなった。あんたが友達だって言ってくれているのに……私は、あゆ、あんたのこと…特別な人として、見つめていたから。だから、あんたの信頼を裏切っているような気がして… 苦しかった。だから…だから…この気持ちは一生言うつもりはなかっ
ゆう さん作 [244] -
YES 8
「カズ!W大合格おめでとう♪」私はカズに抱きついた。カズはW大にスポーツ推薦で合格を決めた。「…あゆ、離して」「え?」「見てるから…」周りを見渡すと、クラスの子達がじろじろと私とカズを見ていた。その中には、なっちゃんもいた。「ごめんねカズ。あんまり嬉しくて♪」私はカズから離れて謝った。「…違うよ。あゆは悪くない」「ん?」「あゆ、あんた私と一緒にいない方がいい」「なんで?なんでそんなこと言うの?」
ゆう さん作 [235] -
YES 7
「あゆ!」「なっちゃん!K大推薦合格おめでと!」なっちゃんは一足先に大学合格を決めていた。私はというと…トリマーの専門学校の入試を控えていた。「あゆ…ごめん。こんな時にこんなこと言いたくないんだけど…」「なぁに?」「変な噂を聞いたから…あゆが心配で」「噂?何の?」「…桐島さんの」「カズ?」なっちゃんは私を教室の端に連れていった。「…桐島さん、ビアンだって聞いたの」「…びあん?びあんって何?」
ゆう さん作 [286] -
YES 6
それから私とカズは卒業まで交換日記を続けた。今日、何の映画を見て、どう感じたとか。今日、部活でタイムをのばしたとか。学食のカレーうどんはオススメとか。好きなテレビの話とか。何でもない、たわいのない話。進路が決まる頃には将来の話もした。私は、動物が好きで本当は獣医になりたいけど、頭が足りないから、動物に関われる仕事がしたいって。カズは…走れれば、どこでもいいって書いていたね。そんなカズが本当にかっ
ゆう さん作 [203] -
YES 5
「カズ、今度一緒に映画見に行かない?」「何の?」「カズの好きなジャンルでいいよ」「……『陸奥一人旅』」「時代劇!渋っ!」私はお腹を抱えて笑った。カズとはすっかり仲良くなっていた。学校時間外でも会うようになっていたし、いろんな話をした。「ねぇ、交換日記してみない?」「交換日記?」「うん♪思ったこと、何でもいいから書くの♪忙しいときは一行でもいいし」「…いいよ」「じゃあ私ノート用意するね♪」初めは、
ゆう さん作 [219]