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ちぃ。さんの投稿された作品が10件見つかりました。
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わたしの恋愛履歴書3-3
結論から言うとトモは、極度のセックス恐怖症で。別にわたしは、したい訳じゃない。“愛されてる”って実感さえあれば、そんなんしなくてもずっと過ごせる。そう思っていた。けど、セックスはおろか、キスすらされない。手を繋ぐのも、わたしからお願いしてやっと。そんな状態で、どうやって愛されてるかを確認するかなんて、分かるはずがない。自分から迫ればよかったのではと思われるだろうけど、当時のわたしにはそんな勇気など
ちぃ。さん作 [255] -
わたしの恋愛履歴書3-2
元彼同士を比べるのはかなり気が引けるけど、トモはサトとは正反対だった。雰囲気がほんわかしていて、相手の話をじっくり聞いてくれる、俗に言う癒し系。何より怒ったことがほとんど無いのが、サトとは正反対だった。「今度、映画でも観に行きませんか?」トモの一言で、うちらは初デートをすることに。当日。写メでしかお互いを認識してなかったけど、トモは想像通りの雰囲気だったから、すぐに見つけることができた。「ごめんね
ちぃ。さん作 [320] -
わたしの恋愛履歴書3-1
「チヒロは、いろんな男とコミュニケーションを計ろうとしてるんやろけど、そうじゃなくて、いろんな人間とコミュニケーションを計ろうとしてみ。男とか女とかより、その人間性を見つめる方が先やな。後は…経験やな。せやけどまだ若いんやから、焦ることないで」わたしには、何が足りないんでしょうか。そう店長に聞いて、返ってきた答え。久しぶりに聞くコテコテの関西弁だった。お礼を言うはずだったのに、すっかり励まされてし
ちぃ。さん作 [334] -
わたしの恋愛履歴書2-6
わたしたちの間に共通の友人など居なかったから、サトがどうやってわたしのバイト先を探し出したのか、未だにわからない。ほんの数ヶ月前は、待ち合わせ場所でサトのことを見つけた瞬間から胸が高鳴っていたけど、もうそんな感情はなかった。「今さら、なに?」わたしは歩きながら冷たく返した。「うちに置いてったもの、全部持ってきたけん…」サトが差し出したトートバッグの中には、退学した学校の参考書やらアクセサリーやら、
ちぃ。さん作 [280] -
わたしの恋愛履歴書2-5
「おい…なんで男とメールしてんだよ!」退学した学校の友達数人から、わたしが退学したことを悲しむ内容のメールが届いていた。中には、男の子もいた。それを見つけると必ず、サトはわたしを怒鳴り、蹴りとばした。サトとの生活を優先していたわたしも、さすがに限界を感じていた。大好きだった子犬のようなつぶらな瞳は、今はカラコンに隠されてわからない。黒髪でカジュアルだった格好は、金髪になりビジュアル系バンドのメンバ
ちぃ。さん作 [328] -
わたしの恋愛履歴書2-4
サトと"普通のカップル"になれたバレンタインの日。3時間ぐらいしか会える時間がなかったけど、手作りのチョコを渡して、プリを撮って、ペアリングを買って、幸せを噛みしめた。「次に会えるときは、もう引越しが済んだ後になっちゃうけど…家においで」それから1ヶ月半後。わたしたちは半同棲を始めた。実家からサトの家は1時間半ぐらいかかるし、お互い学校に通っていたから忙しかったけど、時間が許すかぎり一緒に居た。歯
ちぃ。さん作 [337] -
わたしの恋愛履歴書2-3
毎日に追われている感じがするから、自分の部屋には絶対にカレンダーを置かないっていう、変なポリシーがあるわたし。でも、その時ばかりはカレンダーを手放せなかった。しかも、日めくりの。サトに会えるまで、あと○日、○日…日めくりカレンダーをめくることで、自分を奮い立たせていた。待ちに待った当日。偶然にも、この日はバレンタイン。「手続きが全部終わったら、横浜に行くから。また連絡する」電話の向こうから、搭乗を
ちぃ。さん作 [381] -
わたしの恋愛履歴書2-2
サトと、"会ったことのないカップル"になって数日たった。卒業試験も終わり、もう登校するのは卒業式の予行練習日と、本番だけ。特にすることも無かったから、バイトに明け暮れていた。ある日、バイトを終えて携帯を開くと、サトから着信が入っていた。いつもはバイト中に電話かけてくることなんてないのに…何かあったのかと不安になり、すぐさまかけ直した。「あのさ…」やたら暗いトーンで話しだした。さらに不安になったわた
ちぃ。さん作 [328] -
わたしの恋愛履歴書2-1
ケイと別れて1年たらず。進路も決まってダラダラしていた高3の冬。わたしはその頃、チャットにはまっていて、暇さえあれば色んな人とバーチャルおしゃべりを楽しんでいた。その中の1人、サトとはやたら気が合った。サトは、九州に住んでいる高3。春から神奈川の大学に進学することが決まっていて、こっちに友達が欲しいと思っていた矢先、わたしと知り合ったらしい。サトとの交流が、チャットからメールと電話に変わるまで、時
ちぃ。さん作 [330] -
わたしの恋愛履歴書
わたしの初恋は、幼稚園の年長のとき。小学校に入っても、クラスが変わる度に好きな男の子が変わる。良く言えば、恋多きオンナ。悪く言えば、多情。そんなわたしだけど、"お付き合い"を初めて経験したのは高2の冬だから、そんなに早くはなかった。SOPHIAのボーカルに似ていると自称していたケイは、6歳年上の美容師。わたしに彼氏ができたって友達が騒ぐから、ついでに歳の差も伝えたら更に騒がれたのを今でもよく覚えて
ちぃ。さん作 [403]
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