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龍角 さんの投稿された作品が199件見つかりました。
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漆黒の翼 44
その頃ジュリアはというと、屋上から下の広場を見下ろしていた。そして手には異常に銃身の長いマグナムがある。しかしマグナムは水飴の様にグニャグニャと形を変えていく。そして瞬く間に、マグナムはスコープ付きのスナイパーライフルへと変身した。態勢を低くしてライフルを構える。狙いは魔獣の脳天。パァン!!!放たれた鉛弾は見事に魔獣の脳天を打ち抜き、ドサリと魔獣は倒れた。それと同時に、龍華、力也、オロマの三人は
龍角 さん作 [553] -
漆黒の翼 43
龍華、力也、オロマの三人はホテル前の広場へと躍り出た。「こりゃかなりの数だな。」広場を埋め尽くす黒い獣達を見て龍華は圧倒される。「奴等は多少ではあるが魔法を使って来る奴がいる。 気を抜くなよ。」「「イェッサー」」力也は死神の鎌を構え、オロマは巨大なチェーンソーを作動させた。そして龍華は。脇差しを抜いて自分の手の平に刃を突き刺した。龍華の血がポタポタと刃を伝い、地面に積もっている雪を紅く染めた。そ
龍角 さん作 [525] -
漆黒の翼 42
「どうしたんですか!?そんな格好して?」戦闘服姿のジュリアに驚いた龍華がそう言うと、ジュリアは。「とにかく全員直ぐに着替えなさい。早くしないと魔獣に喰われるわよ!!」ジュリアの言葉に事の重大さを感じた三人は直ぐに着替えを始めた。*龍華は赤い鞘の脇差しを、力也は死神を想像させる巨大な鎌を、オロマは絶対大きすぎて使えなさそうな巨大なチェーンソーを腕に装着し、ジュリアは腰のガンベルトに銃身が異常に長い
龍角 さん作 [470] -
漆黒の翼 41
神聖な白い大理石の神殿は、邪悪な血と生々しい死体で覆われ、威風堂々と建っていた柱は所々崩れ、抉れそして倒れていた。そんな神殿を龍華は先へ先へと進む。神殿の奥に着き、龍華は立ち止まった。目の前には純白の悪魔の翼が生えた長い銀髪の女と、まるで悪魔の様な紅い光を放つ眼を持った天使の男がその翼と同じ純白の諸刃の刃で白い悪魔の心臓を突き刺していた。「ネロ…なんで…」女が苦しそうな、虫の音の声で聞いた。「母
龍角 さん作 [614] -
NEET戦地派遣法 2
朝食を済ませて男は自分の部屋へと向かった。部屋に行ってもやる事はネットか雑誌を読むか、ゲームをするか寝る。そして飯の時間になったら食堂に降りて食べる。その繰り返しだ。部屋に入り、ふと外に目を向けた。玄関が開き、黒いスモークのかかったトラックから真っ黒な警察の制服を着た2人の男達が玄関に向かって来る。『誰だあいつら…警察じゃ…無いよな…?』仮に警察だとしても男には何かやらかした覚えは無かった。そし
龍角 さん作 [623] -
NEET戦地派遣法 1
2030年11月15日東京 練馬区某所その部屋は暗く、雑誌やゲームソフトで散らかり、そしてその部屋の主は、目を覚ましたらしくベットがモゾモゾと動いた。男は傍らに置いてあるデジタルの目覚まし時計を確認する。10:20『そろそろ…起きるか…』ベットから出て雨戸を開ける。目の前には黄緑に変色した広い芝生と、葉が枯れて殺風景になった木々。そしてその奥には都心のビル群と二つの東京タワーが見える。そして太陽
龍角 さん作 [497] -
NEET戦地派遣法 0
*この小説はニートの方々を批判、軽蔑する意図はありません。またニートの定義は曖昧です。ちなみに政府の発表によると現在ニートの人口は18万人いると言われています。*2025年日本は危機的状況にあった。長引く不況により財政の破綻。就職氷河期の到来。そして経済力、技術力そのものの低下により、最早かちて経済大国と呼ばれた日本の面影は薄れ始めていた。そして海外に目を向ければ、中国、インドの先進国化。7年前
龍角 さん作 [682] -
漆黒の翼 40
昔々、春の日の朝の事。男はいつもの様に漁をする為に海岸へと向かいました。すると海岸には黒布に包まれた赤ちゃんが流れ着いていました。男は急いで赤ちゃんの元へ駆け寄りましたが、赤ちゃんは元気だったので男は安心しました。男はこんな所に野晒しにしておいたら危ないと想い、赤ん坊を抱き抱え漁を取りやめて一旦家へと戻りました。家に着くと妻は男が連れて来た赤ちゃんに驚きましたが、男はこれまでの経緯を説明しました
龍角 さん作 [451] -
漆黒の翼 39
午後7時富良里町ホテルマウンテン の玄関ロビー今夜泊まるホテルに到着した一向はロビーでチェックインをしていた。『やっと着いたぁー疲れた…』ロビーに設置されているソファーに龍華と力也はもたれた。「北海道って広いよなー確かにこれは都道府県というより一つの島国と考えるべきだな。」広大な北の大地の洗礼を受けて、龍は想わず弱音を吐いた。そしてうなだれた時に、直ぐ側にある本棚のあるモノが目に入った。『何これ
龍角 さん作 [388] -
漆黒の翼 38
「目を開けて…」心の中に直接響く様な神秘的な声が聞こえ、少年は目を開いた。「わぁ…」手の平の上にあるソレを見て少年の顔はほころび、想わず歓声を上げた。手の平には先程少年が見ていたスポーツカーのミニカーが置いてあった。そして…「あれ…お兄さんは?」最早スポーツカーも先程の天使も彼の前から姿を消していた。地面に銀色の羽根だけを残して。*「現在、急速に発達した低気圧の影響で自治区全域で吹雪となっており
龍角 さん作 [418]