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龍角 さんの投稿された作品が199件見つかりました。
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殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐27
同時刻横浜の本部。コンコン…「失礼します。」ドアの向こうからは隼の声が聞こえて来た。「隼か。入れ。」神谷がそう言うと隼は何やら思い詰めた表情で局長室へと入って来た。「あれだけ申したのに…何故勇くんを佳奈美さんと一緒にさせたのですか…?」「なんだ?何か文句でもあるのか?鬼神にお前のお気に入りが独り占めされて満足か?」「からかうのは止めて下さい。こっちは真剣なんです。何故佳奈美さんと同じ香りがする勇
龍角 さん作 [616] -
殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐26
※佳奈美視点です。人間じゃない。その言葉を聞いて私の心の中の鎖が全て外れてしまった。そうだ…私は人間じゃない…化け物なんだ…ためらいはなかった。そしてあの女の意思では無く自らの意思で死体の首筋に噛み付いた。本部でも血は飲んでいたが直で飲むのはこれが2回目だ。1回目はあの女の意思で殺して飲んだが、今回は完全に自分の意思だ。生で飲む血はコップで飲む血より甘く、血を吸う感触が堪らなく気持ち良く感じた。
龍角 さん作 [594] -
殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐25
「人間…じゃない…?わたしが…?」「人間じゃ……」佳奈美は放心状態でそう呟くと、さっきまでためらっていたのが嘘の様に死体の首筋に噛み付いて血を吸い始めた。ゴクン…甘い…ゴクン…おいしい…ゴクン…もっとゴクン…もっと…ゴクン…モット欲シイ…*『とうとう我慢が切れたか。』勇は佳奈美が血を飲む様子を静かに見ていた。『さてと…そろそろ出るとするか。』勇は森から出て血を吸う佳奈美に声をかけた。「いつまで吸
龍角 さん作 [627] -
殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐24
「嫌だょ…そんなの…」『食事だなんて…人間をまるで食べ物みたいに扱って…』生きる為には殺さなければならない。人間を佳奈美は俯いていた顔を上げてゆっくりと視線を死体へと向けた。しかし数秒見ただけで目を逸らしてしまった。そして佳奈美の腹の音が鳴った。更に追い討ちをかける様に鋭い頭痛が佳奈美を襲う。いくら精神が拒絶しようとも体は血を求めていた。*『さて…この行動が吉と出るか凶と出るかだな…』勇は森の中
龍角 さん作 [706] -
殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐23
林道に広がる肉片と血痕。そして血の臭い。焦点がずれたまなざしを向ける男の首。『あの時と…同じだ…』2週間前の光景がフラッシュバックする。道路を埋め尽くす死体の山。睨み付ける女の首。そして何より佳奈美に殺気が込もったなざしを向ける勇の姿。そして今、佳奈美の目の前に左腕を血で真っ赤に染めて赤いオニの目で佳奈美を睨み付ける勇がいる。「元々は人間だ。 だがな…今は理性も何も無いただのの化け物だ。」勇は更
龍角 さん作 [705] -
殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐22
黒い鱗に覆われた巨大な熊の様なオニ達は一斉に勇へと襲いかかった。森から飛び出して鋭い爪を振り回す。しかし両腕を勇に向かって振り回した瞬間、両腕の肘より下が無くなった。そして勇はオニの眉間に突きを食らわせてオニは頭が割れて血が吹き出した。今度は2体のオニが背後から勇を襲う。しかし勇の姿はオニの視界から一瞬で消えた。『後ろだよ。のろま』左腕の漆黒のナイフ状の指と右手の脇差で2体のオニの首を斬り飛ばし
龍角 さん作 [594] -
殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐21
午前12時。スタートから2時間経過。「キツい…キツいよぉー休憩しようよー」「たくっ、仕方ねぇなー」勇はヘトヘトになった佳奈美を見兼ねて休憩する事にした。『コイツ本当に半鬼なのか?腕や足をオニ化出来ないし体力はないしこれから本当に大丈夫なのか?あ…そういえば…』勇はある事を思い出した。この訓練の最大の意義でもあるあの事を。『オニを殺させなきゃなんないんだよな…そうしないと貧血で倒れるし…それに何よ
龍角 さん作 [543] -
殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐20
2週間の行軍の道程は今日遠江県(現世の静岡県)の伊豆半島の南部下田を出発して伊豆高原を経由して2週間以内に神奈川県小田原市に到着するというものだ。本来ならば2週間もかからない距離ではあるが伊豆半島は野生のオニの巣窟と化している為にかなり時間がかかる。たが佳奈美はそんな事など知るよしもなかった。午前10時30分。「鬼神くーん。リュック重いよぉー」「我慢しろ。まだ30分しか経ってないぞ。」佳奈美は重
龍角 さん作 [588] -
殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐19
神谷の話を聞いた佳奈美はキョトンとしていた。「私が工作員…? 私…工作員と言われても私何も出来ませんよ…」「今のままではな。だから君には明日から二週間、勇と一緒に戦闘訓練を受けて貰らう。」戦闘訓練…佳奈美は頭が回らなくなって来た。「局長!!俺もですか?」「だからお前を呼んだんだ。お前もヘレナと一緒にやっただろ。今度はお前が新人の面倒を見てやる番だ。」勇は「しかたがないなー」と神谷に聞こえない程小
龍角 さん作 [594] -
殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐19
佳奈美が本部に来て2週間が経過した。勇は敵である摩羅にそっくりな佳奈美を皆が受け入れるかどうか心配したが皆彼女の明るい性格や容姿のせいもあってか意外と早く馴染む事が出来た。得に姉御肌のヘレナと同い年である愛とは仲が良いらしくヘレナは実の妹の様に佳奈美を可愛がっていた。しかしラインの入ったボウズに常時サングラスの弘毅を怖がっているらしく話かけられる度にビクビクしている。女垂らし+ロリコンである隼は
龍角 さん作 [622]