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龍角 さんの投稿された作品が199件見つかりました。

 
  • 座敷童 完

    男は目を見開くと、妖しい笑みを浮かべながら甘い声で囁いた。「お嬢ちゃん…座敷童ともあろう者がそんな口調で喋っちゃダメだよ…」「私を見たり触れたり出来るなんて貴方何者なの!?」私は顔を真っ赤にしながら男に問い質す。「俺は悪霊払いでねぇ…ここの女将さんにお嬢ちゃんを追い払ってくれって頼まれたんだよ。」私を追い払う!?何を言ってんのよあのババア。私が居なくなったら金運がた落ちよ。「私を追い払う!?それ
    Ryu さん作 [814]
  • 座敷童

    私は属に言う座敷童と呼ばれる者。今宵も私はこの旅館に泊まりに来た客を驚かす為に部屋に忍び込む。え?何でそんな事するのかって?そりゃ暇だからよ。300年以上もこうして成仏出来ないでいると本当に暇で楽しみは空いてる部屋でTVを見るか人を驚かすしか無いのよねぇ〜さーてこの部屋にするかな。私はこの旅館で一番広い部へと入った。いつもの様にドアを通り抜けて忍び足で和室へと向かう。ガラ障子を開けると和室には一
    Ryu さん作 [686]
  • 座敷少女〜七ノ話〜

    現場では現場検証や宿泊客への聞き込みなどが開始されていた。「では…起きたのはつい先ほどなんですね?」「はい…私はパトカーの音でつい先ほど目を覚ましたばかりなので…寝てる間も別に物音は聞こえませんでした。」南部は一人の宿泊客の男性に聞き込みをし、お礼を言ってその場を去った。南部を含めて全ての聞き込みをしている刑事がある疑問を持っていた。それは誰も事件が起きていない事に全く気が付いていない事だ。今ま
    Ryu さん作 [453]
  • 座敷少女〜六ノ話〜

    午前7時ホテル金馬屋の正面玄関「そんな…」「こりゃ酷いな…」岩手県警本部捜査一課の桃川麗奈(27)と南部鉄雄(51)は目の前の光景にただ唖然としていた。二人の目の前には顔が上を向きながら体は俯せで倒れている幼い女の子の死体。つまり首の骨がへし折られて頭が180度回転しているのだ。「うっ…」第一発見者の男性は蹲り嗚咽を上げている。「自動ドアのガラスが破れてるな…死体にもガラスの破片が突き刺さってい
    Ryu さん作 [481]
  • 座敷少女〜五ノ話〜

    「弱っちいわねぇ〜少しは抵抗しなさいよ。」少女は変わり果てた男達に暴言を吐いた。一人は額がパックリと割れて即死。一人は苦痛の表情を浮かべながら口から血と共にヘドロ状の汚物床に撒き散らし、内臓破裂で絶命。更にもう一人は服を脱がされて素っ裸になり全身に殴る蹴るの暴行を加えられた挙句、男の急所にナイフを刺されて絶命。少女はもう死んでいるのにも関わらず素っ裸の男の頭を蹴り付けた。「こいつ…私の事を…化け
    Ryu さん作 [536]
  • 座敷少女〜三ノ話〜

    男の子は柔らかい二つの膨らみが顔に当たっているのを感じた。「おっお姉ちゃん…くっ…苦しい…」しかし少女は男の子に構いもせずに頭を撫でる。「かわいい子。気に入ったわ…」そう言うと少女は腕を放して男の子の首筋にそっと口付けをした。その直後、口付けをした部分に六角形の痣が現れた。そして男の子は一瞬苦痛に顔を歪めた後、力無く倒れた。「10年後に又会いましょ…」そう言った瞬間、発砲音と共に彼女の胸部に風穴
    Ryu さん作 [502]
  • 座敷少女〜二ノ話〜

    同時刻岩手県金田一温泉ホテル金馬屋誰もいない廊下を青い蝶はヒラヒラと飛んでいる。その蝶を無邪気な男の子が追っている。蝶を掴まえようと手を伸ばすも蝶は手を逃れて逃げ出す…その繰り返しが続いているにも関わらず男の子は諦めなかった。まるで吸い寄せらかのれる様に蝶を追う。しかし蝶を追う内にどんどん自分の部屋から離れて行き、終いには青い蝶まで見失ってしまった。(ここどこ…?チョウチョも消えちゃったし…どう
    Ryu さん作 [487]
  • 座敷少女〜二ノ話〜

    8月11日午前6時敬介は目を覚ました。狭い車の中で寝たせいか体中が寝違えて痛い。やはり寝ずに岩手まで行くのは無理があるので昨夜は高速のパーキングエリアで一夜を過ごした。敬介がこれからしようとしている事。それは10年前の忌まわしき記憶と10年間の憎しみにピリオドを打つ事。敬介に孤独と悲しみそして父と母の命を奪去ったあの少女に復讐する事だ。『その時が来たらあなたは…私のものよ…』あの日彼女が言った『
    龍角 さん作 [542]
  • 座敷少女〜一ノ話〜

    2007年8月10日。午後8時55分。アスファルトジャングルの東京は夜になっても熱を帯びていてクーラーが故障している敬介に熱気は容赦無く襲い掛かる。Tシャツとトランクスという格好で敬介は冷やし中華を食べていた。「蒸し暑ちぃ〜一体何度あるんだよ…?」うんざりした様にそう呟くと敬介はテーブルに置いてあるリモコンを手に取り、1チャンネルにチャンネルを変えた。丁度天気予報がやっていて気象予報士が明日の天
    Ryu さん作 [565]
  • 座敷少女〜零ノ話?〜

    敬介目の前には紺の着物を着た美しい少女が立っている。そして左手には血に濡れた脇差しを持っている。青く輝く両眼はまるで獲物を見付けた肉食獣の様に敬介を捕らえている。「やっと会えた…」彼女はそう言うと、妖しい笑みを浮かべて敬介に詰め寄った。「何…何をするの…!?」敬介は震える声で後退りし、壁にぶつかりへなへなと崩れ落ちる。しかし彼女は怯える敬介を構う事無く、小さな敬介を抱き上げて和室へと移動した。「
    Ryu さん作 [520]
 
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