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ベンジー さんの投稿された作品が93件見つかりました。

 
  • ビター&スウィート

    ここ何日か、綺麗な星空が続いてるんだ僕は草の上に寝転がり、白い息を吐いた―ああ、この夜空に数多のギリシャ神話が眠っていることを誰が知っているだろうか一度でも、彼女に話してあげれば良かった今ではそんな考えばかり脳みそに過るのさこの輝かしい星々の甘いお話を―いやお話なんて安いものじゃないんだぜ肺はまるで真空で、今でも僕をじりじりと苦しめているこんなはずじゃなかったんだ君に話してあげたかったんだ、本当
    ベンジー さん作 [509]
  • ジャズ喫茶

    なあ、そこの君僕と小じゃれた喫茶店でジャズでも嗜もうぜ難しい事も哲学も抜きできっと君の心を踊らすような魔法の言葉を見つけてみせるさなんなら、君を花にだって例えてあげられるテーブルも頓馬なウエイトレスも蹴飛ばして、僕と一緒に踊ろうぜなあ、退屈なそこの君僕についてくるといい悪いようにはしない
    ベンジー さん作 [470]
  • ピューリタン

    ああ、母さん僕はこんなにも汚れてしまったよその変わるに愛することを教わったけれどもさああ、愛しの母さん僕は良い人間だろうか一つだけ言える事は、なるべく道に逸れないように生きてきたああ、聴いておくれ、偉大なる母様今僕の隣の席に座っている荘厳な顔の老人は、気難し屋だ彼は罪を犯したことが一度もないそれに付け足すと、彼の顔がほころぶのを見れるのは、千年に一度だけそうさ、きっと一度も笑ったことがないまして
    ベンジー さん作 [435]
  • メルヒェン

    スノッブ気取って君の手を引き空を歩いてみたい空では鳥達が楽しげに求愛のダンスを僕と君は緩やかなチークダンスを踊るのさ揺れる君の髪の先から柔らかな匂いが流れ出すそれはまるでハープの音のように…やがて僕らが唇を寄せ合う頃空は見たこともない橙色に染まり二人の唇の隙間に煌めく西日の美しさに世界は時計の針を止めてしまうだろう
    ベンジー さん作 [486]
  • 飛ぶ鳥

    僕たちは飛ぶ鳥を追えはしない空を縫う飛行機雲を見つめながら僕はそう思った空を翔る鳥は笑ってこう思っただろう“お前にはまだ早い”ってね。僕は今でも十分幸せさだけれどね、鳥になりたい時だってあるんだねえ、君の目に映る空は僕の思ったよりも青いのかい?ねえ、なぜ君はいつも僕の頭上を旋回しているの?少し羽を休めたら?君が気に入りそうな止まり木を見つけたからそこで少し話を聞かせてくれ君の自慢話だって構いやし
    ベンジー さん作 [488]
  • 森のメロディ

    やあ、おはよう僕は微笑んで太陽に秋波を送るのだ朝の柔らかな風が森の木々を優しく愛撫し木々は静かにそよめくその音に驚いたリス達はきっと胡桃拾いをやめ逃げ出したことだろう木々の葉の先の朝露はまるで金剛石のように輝いているそれがとても美しくて…それがとても美しくて…僕はただ微笑む事しかできないのだ
    ベンジー さん作 [555]
  • かなかな

    かなかな、嗚呼かなかな日暮を告げる高く美しき声蜻蛉は稲を越え山脈を越えてやがて愛しい不得手なピアノの旋律の方へ…黄昏草が咲き出したつられて、かなかなも鳴いているそして淡青色は茜に食われた…私はゆっくりと家路につこうこの感傷を疾く文字に残したいけれどもさしかし私はゆっくりと家路につこうもうそんなものはどうでもいいのだから
    ベンジー さん作 [511]
  • 行儀の悪い太陽

    蝦夷、カムチャツカモスクワ、北緯九十度アイスキャンデーとソーダ水で私は北国を旅していたカラーン、カラーンとししおどしチリーン、チリーンと風鐸の微笑湿った空気に乾いた音かまびすしい目覚ましが私を現実へと呼び戻すますます外は熱を孕む太陽はいよいよ高く、どこまでも高く…行儀の悪い太陽よ、まだ昇るのかああ、食べてしまった、飲み干してしまったああ、食べてしまった、飲み干してしまった…
    ベンジー さん作 [410]
  • スーパーカー

    ズタボロのジーンズを少し捲って全力で走る君はスーパーカーみたいな速さなんだ僕もそんな風に走ってみたい…気持ち良さそうな君の姿に僕はいつも嫉妬するよ…そのスーパーカーに一度僕も乗せてくれないかい?君が通り抜けるといつも風がダンスしている僕の後ろではいつも風が止まっているよどうしようどうしよう変な夢を見てしまったどうしようどうしよう恥ずかしいから言えないけれど…まいったなまいったなねえ、僕もスーパー
    ベンジー さん作 [388]
  • 美しい

    モンシロチョウは私の周りを二度舞った後静かに通り過ぎた不思議な体験だったまるで時がゆっくりと流れているような…それは神秘的だった私が今まで体験した中で最も…それは枕元で愛の言葉を呟かれたような…それは夜明けの明星を待つような…そんな神秘的な感覚だった
    ベンジー さん作 [403]
 
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