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ベンジー さんの投稿された作品が93件見つかりました。
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夢の国へ
女の子はネズミが大好きなんだって…僕も嫌いじゃないけれどお金が貯まったらディズニーランドへ僕たちきっと夢の国から出られなくなるよネズミたちも大喜びさお金が貯まったらディズニーランドへそれまでに時間を止める魔法を覚えておかないと…君の驚いた顔を見てみたいお金が貯まったらディズニーランドへ…君の大好きなディズニーランドへ…
ベンジー さん作 [353] -
星降る夜
こんな星降る夜は二人で出掛けよう荷物は軽い方がいい星の名前一つ覚えたから今すぐにでも、君に教えたいんだ川のせせらぐ場所で星を眺めよう僕たち目を凝らして流れ星を探してまるで子供のようだね―そう…僕たち子供さ僕がそう言ったら君は唇を寄せたけれど―今は子供のままで… だって子供は キスをしないだろ?
ベンジー さん作 [395] -
メキシコ
タンポポの綿毛のような人生なら楽しいかもね。それなら僕らヒッピーにでもなってやろうか。そしたら僕らきっと自殺するだろうね。メキシコに行けば何か変わるかな?あそこは凄く良いらしい。砂漠の太陽で頭イカレちまった友達が言ってたんだ。何が良いかだって?それは行ってからのお楽しみさ。
ベンジー さん作 [367] -
Reminder
僕と彼女の出会いはジョンとヨーコの出会いと同じだったそしてそれは僕の口癖でもあったそういえばいつかの夏の夕暮れに彼女が描いた絵を二人でけなし合って笑っていたっけ今でも僕は憶えている彼女のお薦めの小説僕は全く読む気にはならなかったけれど僕のお薦めの小説彼女は読んでくれたのだろうかねえ、いま僕の後ろでどんな音楽がかかっているか君は知っているかい?ねえ、いまだに僕の後ろではこんなにも雨が降っているんだ
ベンジー さん作 [351] -
終点
夜になると月が逃げ出すほど明るい街ではポリスと不良少年のカーチェイス真っ昼間に道路を横切ったデモ隊拡声器を手に携えて空まで続くビルはバベルの塔もう逃げ出そう遠くがいい電車に乗って終点まで行こうたどり着く先は素晴らしい世界だと祈りながらこの銀河鉄道は世界の終点へと迎う
ブランキー さん作 [347] -
幼い記憶
少年の頃の友情は何よりも純粋でふと思い返すとその記憶は夏草の匂いを孕んでいる線路に沿って途方もない旅をした僕らはあの日腹ペコなのになぜか笑っていてそれはこの世の幸せそのものだった蒸気機関車にひかれそうになり運転手を罵ってやったことも少ない有り金を寄せ集めてコーラを分け合ったことも全ては何にも劣らぬ幸せそのものだった
ブランキー さん作 [422] -
落とし物
この長い髪は誰の落とし物だろう僕は憶えていない。そう言えばこんな口癖の彼女がいた。「好きと愛してるの違いがわかる?」僕はこう答えたっけ。‐僕と君の違いと同じさ 人間だけれど 中身はきっと違う。僕がそう言うと彼女は笑って僕も笑った。その夜、彼女の雨が真っ白なシーツの上に降ったのを憶えてる。翌朝にはすっかり止んでいたことも。一体この長い髪は誰の落とし物だろう…僕は何も憶えていない。僕は何も…
ブランキー さん作 [358] -
ピース&ピース
灼熱の太陽も金色の望月も真冬に観た星屑たちも僕らの頭上でいつも見守っている。低く垂れ下がった雲の上からいつも僕らを。それだけで僕はなんだか幸せさ。きっとこの心の空白もしたためてきた僕宛ての手紙も黒猫と白猫のカップルも地球の裏側さえも全てが大切なものだろう。
ブランキー さん作 [370] -
砂漠の夕焼け
いつからだろうこんなに口づけが上手くなったのはそれとほぼ同時に僕らは嘘まで上手になって…だだそれは当然の成り行きさ…ところで中東の砂漠を染める夕焼けが特別キレイなのを知ってるかい?あれはまるで宇宙の矛盾そのものさでも一度は見る事をオススメするよ矛盾なんてものは白日の下に出てみればただの杞憂に終わるのさそれはまるで砂漠の夕焼けのように…だから一度中東の砂漠を染める太陽を見る事をオススメするよきっと
ブランキー さん作 [373] -
スカーレットと青?
「なるほど、それで?」オットーが剥いた洋梨を六等分し、フォークで刺してアヒムの口元に近付けたが、アヒムは首を振ったので、自分の口元に放り込んだ。「それで、俺はその男に何が目的なのか尋ねたら、いきなり銃を突き付けてきやがった。」「そりゃあ、おまえ…びっくりだな。」オットーは笑った。「お前、心当たりあるか?」「あるっちゃ、ある。」オットーはまた、一口洋梨を口元に放り込んだ。「そうか…ならいい」「聞か
ブランキー さん作 [430]