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美月颯 さんの投稿された作品が7件見つかりました。
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リピート
あいつが好きって言ってた曲、今も聴いてるんだ。不思議…自傷行為はずっと前からしてたけど今でもリピートし続けてるんだ。永遠って眠りの事を言うんだね。
美月颯 さん作 [201] -
〜くちづけ、約束だよ〜ひとつ
遊、本当に死んでるの―?遊の心に傷をつけたのは結局私だったね。私のHIVの病気をちゃんと調べて手に触れても移らないって知っていてくれたし…でも櫛の事、今でも謝りたい。小学校高学年の頃、クラスの男子が私の櫛を取って「エイズが移るから汚い」って言ってたね。でも遊は「可奈は汚くない」そう言ってくれたのに私は泣いてしまった。男子が遊に「お前、使えるのか」って聞いたから。遊は一瞬、悲しい顔をしたけど「使え
美月颯 さん作 [251] -
〜海に散る花 そして〜ひとつ
遊、あなたの灰を海へ流した。「死んだら」って言葉、忘れられない。あなたは誰よりも海が好きだったね。満ち引きをずっと見ていても退屈な振りなんてしなかった。思い出は花になる。そんな気がする。全て散った時、悲しみと共に安らぎもやってくる。あなたの花、枯れないようにって願わない。散って散ってまた花になって。―…急性白血病、遊にしては突然だったね。いつも私の歩幅に合わせてくれていたのに。でも同じ高校へ行く
美月颯 さん作 [241] -
花びら
あなたの花びらが散ったのは桜咲き誇る美しい季節でした。心に余裕の無い私はただ必死にあなたの花びらを拾い集め続けました。それでも風に揺られ、遠くへ飛んでゆきます。そして地へ着くのです。もう少し…あともう少しだけあなたを母と呼ばせて下さい。満月の夜はあなたを思い出します。今にも落ちてきそうに熟れた笑顔のように。あなたに誉められると全てを受け入れられる。まっすぐのびた太い道を歩めるよう遠くから祈ります
美月颯 さん作 [233] -
ひとつ
遊はいつも私の歩幅に合わせて歩いてくれてたね。付き合ってた記憶は無いけどずっと一緒に居られるって、そう思ってた。私はHIV母子感染者で…学校でも友達の居ない私はクラスの人気者の遊と幼なじみってだけでちょっと優越感に浸ってたんだよ。遊、知ってた?小さい頃からHIVでずっといじめられてきた。私は何もしてないのに。でも大人になったら周りも理解してくれるかなって思ってたけど…やっぱり駄目だった。私の左腕
美月颯 さん作 [277] -
人の輪廻、愛の永久
愛は夢を描いている。あらゆるシーンへつながっている。人は夢を抱く為に人を愛し愛されている。時が愛を奏でても愛は時を奏ではしない。人は愛される為に愛し愛し続けている。愛をかくすこともなければ愛を試すこともない。
美月颯 さん作 [199] -
同じキモチ
俺の携帯にはあいつのアドレスがない。知りたくて知りたくて、奴の友人の好きでもない女と頻繁に連絡を取っていた。それでもあいつのアドレスを聞く事は出来なかった。奴に直接、電話をすれば良かったけど最後の一年、違うクラスだったし今さら。中学を卒業してから再会するまで七年もの歳月を経た。それもこんな形で…。「中二の時、私の事『好き』って言ってくれたよね。八年も前の事なのに情景まで覚えてる。その後、私は一人
美月颯 さん作 [292]
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