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比呂さんの投稿された作品が69件見つかりました。
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秋の夕暮れ
明日、どうすると君は言う僕は明日ってあるのかななんて考えたりするでも君には普通に答えるのだ明日は公園に行こうというすると、君はまた僕に訊く公園に行って何しようかぶらぶら歩くのもいいし、ベンチに座っておしゃべり青い空に、青い雲、秋なんて暦の上さ何、ひとりでぶつぶつ言ってるのルノーさなにそれ?ルノーと言えばルノー、ジャンヌダルクといえばジャンヌダルクダルビッシュでもいいけれど君は怪訝そうな顔で僕の目を
比呂さん作 [435] -
梅林賀琉2〜亀吉の手紙〜
わけあって2から投稿いたします僕は亀吉から届いた手紙を開けた中には綺麗な珊瑚礁が書かれた便箋と小さな金色の鍵が入っていた思わず、なんじゃこりゃと言ったがこの鍵のことも書いてあると思い、読み始めた「拝啓 先日は御多忙の中、私亀吉と乙姫様に会って下さり誠に有難う御座いました浦島様はさぞや驚きになられたことに御座いましょう特に帝釈天と魔の力を帯びた阿修羅との戦いは例年にない激戦となり、そのため浦島様を
比呂さん作 [377] -
天体望遠鏡
天の川悠久の時輝けり食卓に二尾の鰯の夫婦かな鶏頭や朝日が照りてまた一輪星空や句会の後の轡虫上人の法を護れる秋の灯小さかる赤子の拳終戦日山の端に夕日かかりて案山子かな恋したる少女の瞳女郎花終戦日天を仰げば旅客機や蟷螂や刈っても捕れぬ思ひありいにしへの天竺思ふ月夜かな細き手にリングをはめた夕月夜月照らしカフェオレ作り異国人法師蝉解く数式の確かなり弦がまた切れたと言ふやきりぎりす霧晴れた真昼の原に駿馬駆
比呂さん作 [322] -
月想ひ
月光や衆生の心包みたる三日月や僕の心は月世界月光を通す硝子の貴公子や彼此を越え浄土に住す荻の原秋風や二次関数を運べけり隣家から引っ越しの声轡虫鶏頭や字面を追って考えむ片寄れる夜更けの我の秋思かな鶺鴒の進みたる道止めたかり新涼の風に吹かれしB4版新しき生命聞こゆる木の実かな夜が明けて爽やかな風虚子の句や蔦の這ふ時代感ずる家屋かな独り身の我に沁みるかなかなや牛の食む牧草につく飛蝗かな西瓜切る手に渾身の
比呂さん作 [332] -
梵語
ある日の僕は学年でも五本の指に数えられるほど成績の良い優秀な生徒であった僕の通っていた高校は県でもトップの難関大学進学率を誇っていたそれも泣く子も黙ると言われるあの東京大学の進学率は甚だしかったクラスのほとんどの生徒は行くなら東大と口を揃えて言うのだった僕ももれなくその内の一人に含まれていたのだった小さい頃からの医者になるという夢が叶うのも必至であったあったかのように思われたあったはずだったそれが
比呂さん作 [529] -
魘戯れ
苦しみの中にいた誰も助けてくれようともせずHelp me!Help me!と連呼するのだった気づくと僕は包丁を手にしていた刃先を腹に当てんとしていたその時だったただいま、と玄関の方で沙希の声がした僕は包丁を元あった場所に戻そうとしたしかし、僕は次に可笑しな行動をとるのだった彼女はいつもと何ら変わらない感じで大きな荷物を抱えてキッチンに向かっていく僕はその前に急いで走っていき、キッチンと繋がっている
比呂さん作 [418] -
微少年
「おい、何度言ったらわかるんだもう一度、一からやり直しだな」「はい、すみません」と言って僕は自分の席についたすると、いつもの柔らかい椅子が固くなっていたしかし、居心地は悪くないそして、デスクのパソコンを操作しようとすると、前には黒板が塗り壁のように立ちはだかっていた横には先生だろうかしきりに生徒に質問する僕はそれを聞いていた「今、電線に12羽の小鳥が止まっています最初は8羽止まっていましたでは、小
比呂さん作 [434] -
冷房の夢
今日はありがとうあたし嬉しかったわいろいろな話しができてそう言うと、洋子は電話を切った。僕はもう少し話をしたかったが、電話を切られてしまった。洋子にしては珍しかった。いつもならいろいろと、掴み所のない話やぶっ飛んだ話で盛り上がるのだが、その日は違った。だが、僕はそういう日もあるのだと思いそのまま床に就いた。その日は25度を越える熱帯夜で、むしろ30度に近いんじゃないかという暑さだった。これまで我慢
比呂さん作 [393] -
朝顔
はじめまして、今日から主に当季の俳句を投稿させていただきたいと思います。まだ、俳句を始めて1年足らずの初心者ですので稚拙な点はご容赦下さい。その代わりと言ってはなんですが自分の思いのたけを字余り字足らずありますが、ほぼ十七音のリズミカルな俳句にして皆様にお届けしていきたいと思います。若輩者ですが、よろしくお願いいたします。朝顔や子は眠さうに目を擦り屋上のペンキ剥がれて流れ星露草に浮き世の恋を重ねけ
比呂さん作 [390]