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グレイブ さんの投稿された作品が19件見つかりました。
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電池
このメールを送れば終わり。だけど外せない、重要なメール。だけど無残にも表示される、裏切りの言葉。「充電して下さい」
グレイブ さん作 [223] -
雨
「ちっ、雨か」今日はとことん付いていない。朝っぱらから上司に怒られたし、「彼は〜とごにょごにょ」なんて嫌な噂も流れていた。器が小さいと思われるのもアレなので、軽く受け流したが。噂の「〜」の部分の相手がとても嫌な顔をしていたのも、見なかった事にしよう。だからこうして仕事をフケて帰路についているのだけど。「あっ」家の鍵を会社に忘れた。
グレイブ さん作 [172] -
反対車線
向こうからやってくる自転車の女性。見えそうで、見えない。このドキドキのチラリズム。見えた!白ッ!・・・・顔は見るべきじゃ無かった。
グレイブ さん作 [172] -
鼻血
今日、いきなり鼻血が噴出した。幸せって、なんだろう。それは、保健の授業中に起こった。あふれだす鉄の匂い。世の中は残酷で、誰もティッシュを持っていなかった。それどころか、一番遠い席の奴が一番はじめに気付きやがった。「あぁ、あいつ興奮してるぞ」そいつの顔は真っ赤だった。
グレイブ さん作 [191] -
夢の道しるべ〜少女の夢〜
帰ろうと試みて、指を走らせても、なぜか先程の軌跡はでてこない。「でも、これはこれでいいかもね。」彼は本当は恐怖と混乱が渦巻く自分の心に言い聞かせるように、独り言を呟いた。ふと、視線を感じる。人が、いるのかもしれない。でも、もし誰もいなかったら、本当に誰も居ないことが決定されてしまうようで、恐かった。彼は、意を決して振り向いた。たとえそこに誰もいなかったとしても、このさき一人で「生きていく」覚悟を
グレイブ さん作 [204] -
夢の道しるべ〜時間〜
彼が気が付いたのは、病院の個室ベットの上。「あれ、僕は・・・。」横に目をうつすと、母親がベットに突っ伏したまま寝息を立てていた。「確か、家の前で・・。」そう、彼は家の前で、事故にあったのだ。よくあるような、車の脇見運転。母親を起こさないように静かにベットから降りる。点滴やらなにやらはないようだ。「・・・?」微かに見える、空中に浮かぶ線のようなもの。彼が手を触れると、「それ」は確かな線となり、手の
グレイブ さん作 [179] -
夢の道しるべ〜事故〜
ーー受験一ヵ月前。彼の精神状態はもう最悪。何も信じられない、信じたくない。ひたすら違う世界に助けを求めて、ひたすら生にしがみ付きながら。「行けるもんなら、行ってみたいよ。」自分に言い聞かせたその台詞は、直後、現実になる。自分の家まであと少し。よそ見をしていた訳でも、ぼーっとしていた訳でもなかった。彼の視界は宙に浮き、アスファルトに叩きつけられる。一台の車が、フロントガラスにヒビを入れたまま、走り
グレイブ さん作 [207] -
夢の道しるべ〜学校〜
「おはよ〜」「ああ、おはよう。」繰り返される、同じような毎日。それは少年の病状を、文字通り悪化させていく。新しい世界を夢みて、詩のような物を書いてみたりもした。なんだかわからないけど、洋楽も聞くようになった。勉強したくても手に付かなくて。家族に八つ当りしたりもした。そんな、何も信じられなくなってきた彼が、たった一つ、信じていたもの。それは、彼のたった一つの癒しでもあった。「ー新しい世界ー」きっと
グレイブ さん作 [244] -
夢の道しるべ〜プロローグ〜
「世界なんて、どうなってもいいや。」道端の少年が、一人つぶやいた。彼は15歳。今年受験を控えた、中学三年生。彼が一つだけかかっている病気。それは「中二病」。中学二年生程度の言い訳で、世界が回っていると思うようになる、ごく一般的な病気。症状もひどくなると、リストカット、最終的には「自殺」にまで追い込まれる。知られていないようで、実は恐ろしい病気だったりする。受験からくるストレス、思春期にくる「生き
グレイブ さん作 [245] -
夕暮れの日に〜争いの国〜その13
「うわぁぁぁあ」悲鳴を上げる、目の前の男。振り向きざま、黒い銃口が光った。ーーーしまった。右腕の肩から、鮮血が溢れだす。これではもう刀は握れない。左手で腰の銃を引き抜くが、激痛と出血で標準が定まらない。でっかの漫画みたく、上手くはいかないみたいだ。「絶対絶命ってやつだなぁおい。」俺に銃を向けながら、男が言い放った。ごめんねラト。僕はここまでみたいだ。諦めきれなかった。でも体が思うように動かない。
グレイブ さん作 [186]
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