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ちか さんの投稿された作品が11件見つかりました。
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剣道?
ある稽古会の時最高位の段を持つ先生ばかりが集まる稽古会に、我が大学の剣道部も参加する機会があった。ああ………やはり強い。年は老いても、冴えは体力ばかりある若者よりありむしろ無駄な動きが無く、気がつけばやられている感覚だ。これが………八段の実力、か。矢倉さんは自分も掛かろうと思い、先生に申し込みをした。「お願いします!」矢倉さんは必死で掛かる。もうすぐ、全日本選手権がある。矢倉さんは1年生ながら参
ちか さん作 [408] -
剣道 ?
いつもの稽古中──矢倉さんは先輩と地稽古をしていたのだが……………───おかしい。雰囲気がいつもと違ってピリピリするのだ。まるで殺気だってる。さすがに稽古中、今は話し掛けるのは止めとこうと稽古に集中しようとした時「ぎゃああああぁ!」──掛け声でもない。それは先輩の悲鳴だった。悲鳴をあげながら竹刀を片手で振り回し、矢倉さんの顔に向かって竹刀を投げてきた。幸い、面を被っているから無傷だし、何でもない
ちか さん作 [561] -
剣道
矢倉さんは大学時代、剣道部に所属していた。「小学生から始めてね、それからはずっと続けてるんです。」矢倉さんは必死に打ち込み続け、努力を重ねた事でめきめきと上達し、中学生からは全国大会の上位入賞者として名を連ねるようになった。「初めて全中で一位取った時は泣きましたよ。」三年になると、かなり多数の高校から推薦が来たので矢倉さんは県外の名門男子校に進み、三年連続のインターハイ優勝を成し遂げた。「どうし
ちか さん作 [755] -
目?
中野さんは、公園内にある噴水の水をペットボトルに入れ「その生き物」に差し出した。ありがたや、ありがたや………と、しゃがれた声でお礼を言われると何だかおじいちゃんと話してるみたいで嬉しかった。水を飲み干したら、お礼をせんとな……と言って中野さんに「目か耳か鼻か…どれがいい?」「え?」中野さんは、私は話が理解出来るような頭が欲しい、と言ってみた。ふむ……「じゃあ目をあげよう。みんなには秘密にしなきゃ
ちか さん作 [296] -
目 ?
中野さんはある時、父と母に相談してみた。父は、そうだよなぁ……そんなの難しいよな。辞めさせないか、と母に言ったが母は、駄目よ!理解出来ないなら家庭教師を雇いましょうよ、と言う。結局中野さんはやっぱり大丈夫、と言って外に出てしまった。母にも、辞めたい、と言えば納得してくれることは分かっていた。ただ、期待に応えられないのが嫌だったのだ。気づけば公園の中にある木の前で座っていた。もうちょっとしたら塾の
ちか さん作 [306] -
目 ?
現在、東大に在学中の中野さんに面白い話が無いか訪ねてみた。「ん〜……面白いかどうかは微妙だけど、変わった体験ならしたことあるよ」中野さんは小学生の頃の体験を話してくれた。「私ね、小2くらいから学習塾に通ってたんだけど………」とてもレベルの高い所だったそうだ。算数なら分数、社会や理科も習う。多分、当時の5〜6年生の内容だろう。「でもね…やっぱりそんな内容についていける訳無かったんだけど………」周り
ちか さん作 [337] -
ドライブ
橋本さんは二十代の頃、よく彼氏とドライブに行ったそうだ。「彼はドライブが好きでね、私も好きだったから翌日に仕事があってもよく出掛けてたの。」だがその日は、いつもより遠くまで出てしまった。橋本さんは、朝に間に合わなくなるかもしれないから引き返した方がいいんじゃないか、といったが彼は大丈夫、大丈夫、と言って更に車を走らせた。しばらくすると、横に海が見えた。「行ってみようぜ」え〜何か不気味だよ ?と言
ちか さん作 [889] -
春のうた-?-
ねぇ、みーちゃんあの時の私には、あなたの気持ちに気付く事なんて出来なかった。1つ1つの言葉に迷ったり、悲しんだりしてやめた方が楽だって………何かいも思った。でも、あなたに出会えたから私はこんなに強くなれたんだよね。人を愛する大切さを感じれたんだよね。ありがとう。いま、あなたに心から言えるんだよ。でも、それはまだ先の話し…………*******************「あの…藤原くん」初めて出会った
ちか さん作 [401] -
春のうた-?-
教室へ着いた時には、もうみんな揃っていた 「おはよっ」「おはよう桜夢っ遅刻ギリギリだねぇ―」からかうように、私の席の1つ前に座っている希美は言った。「焦ったよ〜千紗はぁ?」私の1つ後ろの空いてる席を見ながら尋ねた。「さぁ〜聞いてないなぁ」と、話している時に先生が教室に入ってきた。急いで読みかけの本を取り出し、窓から千紗が見えないかなぁと目を向けていた。眠いなぁ-………寒さが厳しくなる2月とは思え
ちか さん作 [401] -
春のうた-?-
学校に着いた時は、もうチャイムが鳴りそうな時間だった。「走ろっかぁ」少し面倒臭そうな顔で、私に言う。それに頷き、そうだね-……と急いで階段を駆け上がる。これが私の朝の風景平凡な日常「じゃあ、また部活でねっ桜夢!」「うんっまた後でね!」彩とは、2つ組が離れてる。私が1組で彩が4組 。でも同じ小学校だったし、行き帰りの方向も部活も一緒だから仲が良いんだ。私は彩に手を振り、彩も私に手を振りかえした事を
ちか さん作 [390]
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