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もね さんの投稿された作品が120件見つかりました。

 
  • 願望じゃない?

    半年程前のある日、その主を私は見た。一晩中眠れず寝返りばかりしていた夜明け前の暗闇の中で、横になった私を見下ろす様に立っていた。立っていたというよりロフトの手すりからぶら下がっていた。首にロープをかけた姿で。体全体が暗闇より黒く、私に対して激しく憤っていた。声を聞いてすぐ、私にしか聞こえない声の主だと分かった。いつになったらお前は死ぬのか。今ここでいつ死ぬかはっきり言えと脅され、あまりの恐ろしさ
    もね さん作 [409]
  • 願望じゃない

    幸せな時、楽しい時、必死な時、ふとどこからか聞こえる声がある。「お前なんか死んでしまえ」その言葉の主は私を嫌っていて、私が幸せである事を認めない。その言葉を無視できれば良い。しかしその主は私に取って楽しみを求める声と同じように絶対の力を持っている。幸せな私を睨む誰か、楽しい私に落胆する誰かの心にふと気付いた時、絶対の主が目を覚ます。「死ね死ねお前なんか死んでしまえ」またどこからか声がする。いっそ
    もね さん作 [308]
  • さよならの日

    きっとさよなら大好きなあなた愛していたいよ大好きなあなただけどほんとは分かってたんだこんな小さな都会だけれどあなたと離れて私はとても遠い所に来てしまってたあなたの頑張る顔あなたのはにかむ顔きれいなきれいな思い出だったんだ思い出を叶えたかっただけどあの日の二人にもう戻れない私はそれを知りたくなくて自分を騙して夢を見ていたあの時私はご飯を食べて黙るあなたに困り果てて馬鹿みたいにはしゃいでみせた壊れる
    もね さん作 [327]
  • 音楽の麻薬

    あなたのベースうねりながら私の体ずるずると流れる私の脳は瞬時に崩壊し痺れてゆくあなたの声時に男時に女私の頭をもっと狂わせて私の体をもっと貫いてミシェル急に宇宙に投げ出されて苦しみに悶えて腹の底奥深くこだましてゆく太陽低い音で私の体舐めゆくあなたの呟きはまるで私に口づける様に時に星々に包まれ私は目覚めてあなたの愛撫に脳を麻痺され夢に堕ちるあなたのベースは永遠という魂を隠した蛇の姿で私を貫くああ私の
    もね さん作 [344]
  • 叶わぬ恋

    私の過去が気になるのならあなたは私にそっと尋ねて「過去と自分とどちらが大事」と私の答え分かるでしょ私が瞳で黙らせるからあなたが私の全てになるなら私があなたの全てになるからだからあなたも自分の隣、私を替えの一人にしないで私の過去を気にするあなたを可愛いと思う私もいるし、引け目を感じる私もいるわ理解してなんて言えないからあなたの気持ちが落ち着く時を私はじっと待ってるつもりそのままあなたが離れて行くな
    もね さん作 [327]
  • 結果エコ

    私は毎日時給で働き家は万年家賃苦しく病気をしたら時給を稼げず貯えもなくお金が底つきそれで私は死ぬでしょう骨など折ったらすぐにクビ服を買ったらご飯も喰えぬコンビニ弁当食べれる人がほんとに私は羨ましバイトはいつも気楽でいいと社員は私を知らずに言うが死との恐怖と戦う私のどこが気楽か教えてよ学もキャリアも持たぬ私が好きな仕事に就く為にはねこう生きるしか仕方がないのさ木造アパート凄い寒さだだけど暖房着ける
    もね さん作 [304]
  • 夢だけにして

    夢で良かった夢で良かった号泣しそうなのに泣けない大人のふりする久々昔の会社で私コピーを取ってる大好きなあなたもいるけどこっちは向かない少し前より痩せてる横顔会えて良かったふっとあなたのやさしい指に目を落としたら見たことのない指輪が光ってる一瞬自分の目を疑った真実を知りたくないでも前に進みたいだから見たじっと見たあなたの左手輝く指輪号泣しそうなのに泣けない私の横でコピー待ちして同僚がイライラしてい
    もね さん作 [280]
  • CHANEL No19

    昔私がとても幼くおもちゃを大事に持ってる頃にとても小さな香水瓶の一つ一つを机に並べ香りの世界に迷い込んでたそこに特別大好きだった不思議な香りの小瓶があったただの四角い小瓶だけれどそこに入った琥珀の世界は蓋を開ければ前に広がるそれは緑の草原のかぜ少し湿った高原のもや鮮やかな色木の葉が今に私に向かい降り注ぎそうふんわり香る残り香からは私の知らない大人のひとが振り向く時の儚い襟の淡く漂う化粧の香り私に
    もね さん作 [308]
  • ダイエッター

    やばい葉牡丹がキャベツに見えるやばい取り忘れ柿の実が凄い美味しそうずっと秋からやってるダイエットいつになっても決着はつかない私の食欲もうどうにかしてーでも急に食べなくなっちゃった食べたいと思わなくなっちゃったあなたの事想ってからだよだってあなたに嫌われたくない胸が一杯食べられないよもっとあなたがびっくりする程きれいになって逢いにいきたいだからお願い私を待っててどうかお願い私を見ていたあなたのまま
    もね さん作 [297]
  • 抱きしめて

    腕まわすこの瞬間が人生の刹那でも後悔しない肩の向こうこの空が人生の刹那でも後悔しない服が擦れる音大きいけど今ここにあなたの鼓動私の鼓動と重なってるもしこのままあなたと離れても明日を生きられるこの瞬間の温もりを一生忘れない苦しい気持ち一生忘れないだから私を強く抱きしめて震えるほど嬉しいから
    もね さん作 [528]
 
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