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もね さんの投稿された作品が120件見つかりました。

 
  • 君がいるから

    俯いて黙ったまま仕事をしている軽はずみに喜びも告げない辛い仕事に不平も口にしない自分は大した者だと思っていないとただ真剣な眼差しで仕事を続けている彼の後ろ姿何も言わない彼の横顔何も強いないそれなのに彼の姿が一番私を恥入らせる一番私を振り返らせる百の言葉より私を励ます千の想いより私を勇気付ける私に無い物を彼は持っている彼を想うと自分を見つめてしまう私に足りない物ふと知ってしまう私の心に彼が来てから
    もね さん作 [289]
  • 銀の鱗(ラブラドレッセンス)

    ぼんやりとはっきりと東の空浮かぶ闇の猫達に取ってあげよう幻の欠片薄い雲のベールを纏い冷たく夜を包む太陽の輝きはいらないそんな日もあるんだよ私の胸に銀の鱗角度を変える時泥色の石冷たい光に変わる妖しい欠片に闇はサテンになる愛してると言われたら光の影に隠れよう闇の猫達友を探して夜明けまで踊ろう光に気付いた男私の胸の銀の鱗に手を延ばしたら二人の光をサテンに包もうでも角度を変えた時冷たい光は泥色に変わる愛
    もね さん作 [291]
  • 風に吹かれて

    重い雲が強い風に吹き飛び澄みきった青空が広がるその美しさに切なくなるけどたった一人で歩いているけど私は自由愛を求めたり自由を欲したり今まで私を縛ってたのは自分冷たい風に悴む指先その風が澄んだ空を本当の空を私にくれた何かにこだわり何かから逃げて空の低さを感じてたのは自分空の広さを感じてる今その美しさに切なくなるけどたった一人で歩いているけど今の私はとっても自由だよ
    もね さん作 [285]
  • 愛しいひと

    あの人は小さい私に訛のある優しい言葉で不器用に頭を撫でた私は小さな恋人みたいにどこにでも遊びに行ったあの人の私を見る目はどこまでも優しかったでもある日あの人は寂しそうな目をして微笑んだ不思議な程おどけて見せたそれがあの人を見た最後の日だったなぜ私は子供だったのなぜ助けてあげられなかったのなぜ独りで行ってしまったのどうして孤独だなんて思ってしまったのあれから随分時が経ってあなたを好きになった何も気
    もね さん作 [286]
  • 昔見た町

    青空にひとつまっすぐに伸びた煙突白い煙がゆっくりと青く溶けてゆくこの町は大きくなるみんなここで立ち止まり暮らして希望に胸膨らませこの町は変わってゆく幼い私は空を見上げて煙の行方を探していたあの白い煙がこの町の行方を知ってる気がして私の行く末を知ってる気がして母に手を引かれたあの時の私はいつまでも空を見ていたあの色の空をいつからか私は見なくなったあの煙突の煙は今どこへ行っただろうか
    もね さん作 [282]
  • 平和は望めないけれど

    ひとを傷付ける言葉それは誰を幸せにするだろう誰かを叩いたその時自分の価値を感じて快感を得るほんの刹那の快感その為に人は争うその為に世界は崩れる本当はそれは悲しい事だ本当はそれは苦しみしか生まないそれでもひとは傷付けあう正義と優越の仮面を被って刹那の快感を日々貪り続ける本当の幸せは快感にはない本当の幸せは傷付けて得られないそれは一人の人間にも世界の大国にも同じように思う
    もね さん作 [268]
  • 雨あがり

    今空が泣いていてもいつか光に会える昨日までも幸せだったきっと今日からも幸せな日が待ってるあなたにはあなたの私には私の明日が来る涙の日はあなたはどこかで傘をさし綺麗な青空をあなたは優しく見上げる私もこの街のどこかで私の未来を見つけていきますいつしかこの雨が止んで明日が見えるようになったら綺麗な青空を私も見上げてみたいあなたを旧友のように愛しく思ってみたいだからそれまで冷たい雨の寒さを濡れた土の香り
    もね さん作 [258]
  • ちぎれ雲

    ここで待っていますあなたを思ってきっとあなたはひとひらの雲掴めないまま流れ去ってくでもここで待っていますあなたを思って今でも待っています思い出になっても私は怖くない時が過ぎても気持ちは変わらない私もひとひらの雲のかけらだからここで待っています会えないまま時が過ぎても風が二人を遠く離しても青いキャンバスに輝く雲はあなたを思って今でも待っていますきっとあなたと同じように
    もね さん作 [269]
  • のら

    野良猫を捕まえて繋いで置いたらご馳走を山盛りにしても食べなくなって憤死するだろう野良猫に睨まれると少し嬉しくなる自分の力で自分を守ってる自分の器で生きる事を知ってる権利以上は何も求めないぼろぼろの姿で食べ物を漁っても心までは絶対渡さない今日も頑張れよって後ろ姿に言いたくなる自分の仲間にしか到底思えなくてさ
    もね さん作 [268]
  • 過ち

    私を消して下さい虫螻の様な私を私を殺して下さいただただ苦しむ私を誰かを愛した事は私の過ちでしたあなたを愛した事は赦されぬ夢でした何をしても償いきれない私を消して下さい虫螻の様な私を私を殺して下さいただただ苦しむ私をもし神がいるのなら救う為に私を消して下さい
    もね さん作 [271]
 
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