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もね さんの投稿された作品が120件見つかりました。
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ただ、生きている
仕事をするのはお金の為だと母は言うお前の人生を時間を切り売りするのだといつからか夢を見ていた必要とされる人間でいる夢でもそれは無理だと分かった私には何もできない仕事の人と仲良くなるなと母は言うお金の為の仕事人間の為にそれを失う事になるといつからか夢を見ていた楽しく仕事をする事職場を愛する事をでもそれは無理だと分かった人はなぜか私を嫌う若い頃母の言う事を嫌っていたでも今は思う真実の汚さを説いていた
もね さん作 [311] -
山登り
山を登る不思議な山鬱蒼とした緑の森私を険しい道へと誘うその森が途切れた時眼前に広がる岩肌一面に岩高蘭の紫野原が広がる苦しい暑い丁度いい岩座っちゃった乾いた喉を紫の果実が潤すちょっと幸せ脇腹痛い頂上はまだまだみんな先行っちゃったでも私のペースで行ってみるかな何故か私と同じペースの男性一緒に生きましょうか甘い実を摘みましょうか笑いましょうかゼイゼイしますか崖では手を引いてくれますかいつのまにか二人で
もね さん作 [288] -
選択
昔私の幻想を繊細と言った男がいたその男は私を傷ごと抱きしめもっと大きな傷を付けて行った生きる限り幻想をさ迷うまるで息をし続けるようにそんな私の性質に優しく触れた男は私を傷ごと抱きしめもっと大きな傷を付けて行った傷つけ傷つけられた人々の中でその人だけ私の幻想に繊細と目を細めた世界をどう見るのかそれはそれぞれ違ってそれぞれに現実私の変わった幻想に点数を付ける人がいても唾を吐きかけられても子供だと笑わ
もね さん作 [334] -
夜の鳥2(ある夢)
そこには男が一人いて、私と緩やかに会話を楽しんだこの男は間違い無く私がかつて愛した男だったそれに気がつき内心戸惑いを感じたでもあの店の様な温かさは感じなかったどうも私はここからも飛び立つ時が来た様だ少しだけ休んでから私はビルから真夜中の寂れた街へ歩み出たぽっかり開いたビルの入り口から視線を階上の事務所の窓へ移す摺り硝子の向こうに蛍光灯の灯りあの愛した男の仕事の灯りが漏れている私はみるみるうち黒い
もね さん作 [293] -
夜の鳥(ある夢)
私は空を飛ぶ夜の鳥荒廃した都会に美しい街があるそこに住む人は全て美しく煌びやかな生活その中心に一段と華やかにそびえる一つの塔外は青白い光の滝内はガラスに彩られたタングステンの噴水私は低く掠めながら塔に吸い込まれる紳士を見た夜の鳥には入れぬ世界眩しさにはっと盲いだその街に寄り添う様に小さな店があるその灯りは温かくとても柔らかいそこには悪ふざけをする店員怒りんぼの店長喧嘩しながらみんな一緒ふざけなが
もね さん作 [308] -
雪
生まれ来るひとに無為に生きるひとに生き急ぐひとに死に行くひとに苦しむひとに楽しむひとに全てのひとが白く包む愛を柔らかな天の恵みを感じられたら刹那に身を置いてもひとに生かされていてもきっとほんの旅の途中永遠という言葉を信じ変化という言葉を求め仮の住まいに身を置くそんな全ての旅人が白く包む愛を柔らかな天の恵みを感じられたら凍える世界も温かくなるだろうか
もね さん作 [323] -
夜の理屈
特別なひとかな私はあなたのわからないでもあなたは私の特別なひと理由はないのきっとあなたの顔が体が声が仕草が何か特別お酒みたいに酔わせてくれれば傷ついてもいい壊れてもいいただ一人あなたは私の特別なひと心の中理屈を探す見つかるのはあなたの瞳その瞳で酔わせてくれれば傷ついてもいい壊れてもいいその日を手探りで探してる意地はらないで理屈なんていらないあなたの瞳見るだけでいい恋することに理由はないの
もね さん作 [268] -
その人によろしく
私一人じゃない事もう分かった私が邪魔な事もう分かったでもほんとは穏やかに愛し合える二人でいたかった信頼で結ばれた二人でいたかったでもそれはきっと無理ね嫉妬してくれとか蹴落として奪い取るとかそんな気持ち浮かんでも来ないわ多分根っから争いが嫌いなの多分根っから操作が嫌いなのどんな関係でもあなたしか見てないあなたが余所に心そらせば相手の方じゃないあなたを見ているのこのままじゃ私はあなたを嫌いになって行
もね さん作 [292] -
雪原の輝き
あなたは私の場所から逃げて私にあなたは似合わないそう誰かが囁くあなたの傍らにいるひとが誰でもあなたには輝く未来があるこの輝く雪原のようにだからあなたは私の場所から逃げて私はきっとあなたに甘えてしまう私にはあなたの残したこの雪原のような灯りがあるから冷たい世界も一人でいられるだから早くここから逃げてあなたの輝きを失わないように
もね さん作 [330] -
初雪の面影
初雪が降った日きみと出会った。きみは一人心細く泣けないままふるえて、ぼくと出逢う為にだけ産まれてきたよと。ずっと待っていてくれたきみ不安におしつぶされて。ぼくは全身の力できみに逢いに行ったよ。最後の出逢いと知っていた。まるで夢の中のよに運命はやってきて何も分からないまま。苦しかった耐えていたきみ。そんな小さな体で。小さくて壊れそうな体ぼくの腕の中暖めて。やっと逢えたと、きみの寝顔がほころんだ生き
もね さん作 [307]